指導室にて先生と(意味深)
いやはや、お久しぶりです
「さて、何故お前が今日の小テストに限って全問不正解だったのか聞かせて貰おうか」
一限目の授業が終わり、現国の講師である“笹木 隆之”に呼び出され俺ー時田 司は指導室にて、不法な取り調べを受けそうになっていた。
「あの…因みに、言い訳って聞いてくれますか?」
「聞くだけ聞いて、その後シメるだけだからたっぷりと言っとけ」
「テメェ!それが教え子に言う言葉かよ!」
「逆に聞くが、こうやって進学校に通わせてやった恩師に対する態度がそれなのか?」
「はい、すみませんでした」
自分が座っていた椅子を蹴飛ばし、床に額を強く押し付ける。この話を振られたら、隆之には頭が上がらない。俺が中3の時、学力は全国レベルだったが普通の公立高校に進学しようと思っていた矢先、我が母親が『学力あんだから、私立の花京院に行きなさいよ。美晴ちゃんも、そこ目指しているらしいし。お金は出してあげるからさ、まぁ無理矢理にでも行かせるけどね』とぶっちゃけた発言とともに、当時、近所に住んでいた隆之を家庭教師にしてきた。そこから、地獄の日々だった。思い出すだけで憎悪が襲う。やめよ、やめよ。そんなこんなで、無事、花京院に受かり隆之の家に行ったら。
『俺、花京院で講師やることになったから』
その日は、ある意味泣いた。そして現在では、こうやって定期的に俺を呼び出しては、やれ、俺の授業で満点取るんだとシメられ、はたまた今日のように、一問でも間違えると、俺が教えてやったのに何、間違えてんだよとシメられる日々。なんなの俺、ぼっちで先公のサンドバッグって。華の高校生活どこ行った。
「おいコラ。何ずっと黙ってんだ。いいから早く言い訳して、シメらて教室戻れよ」
「なんでシメられること前提で話してんの!?大体、隆之兄さんの理不尽だからな、そr…
はい、すみません。教科書貸してて、授業の内容がわかりませんでした」
俺が喋り終わった瞬間。隆之は俺の胸倉を掴み宙へとあげ、そのまま床に俺の身体を打ち付け関節技を決めてきた。うん、やっぱりインターハイで柔道全国1位の実力は違うな…イテテテ!!!
「教科書貸しただと?お前の隣の席は……花京院の嬢さんか」
「え、あの人花京院家の末裔なの?マジで。てか、早く離せよ!イ、イタァァァァァ!」
隆之は更に関節をキメてくる。気づいてないかもしれないけど、普通にゴギッて鈍い音したからね。
「しかし、花京院の嬢さんかー。なんで、お前の隣なのかはムカつくけど、不思議なこともあるもんだな」
「は、何がだよ」
「お前、関節キメられているくせに普通に話すのか………ちょっと引くわ」
「引くなら、とっととやめろよ!こっちだって痛いんだよ!」
「いや、花京院の嬢さんって普通に今日お付きの人から全教科の教科書渡されてたぞ。ほら、俺生徒会の顧問だから見えたんだよ。役員の奴らも一個一個渡されているのを見て若干引いてたな」
え、じゃあ何で?俺に教科書を貸してくれと言ったのだろうか。疑問が積み上がっていくだけで解決しない…いずれ聞いてみるか。
「ま、お前が俺の逆鱗に触れたことには変わらないからな。じゃあ、刑を続行するぞ」
その日、指導室から男の気持ち悪い悲鳴が聞こえた件は、しばらく学校中の噂となった。
***
「はぁー、酷い目にあった…」
隆之の関節技から解放され、自分のクラスへと戻っていた。しかし、彼女は何故、持ってきた教科書を使わずに敢えて俺のを使おうとしたのだろうか。やはり謎は深まるばかり。
「本人に聞いてみるか……いや、やめとこ」
何を言われるかたまったもんじゃない。ただでさえ、相手は花京院家の末裔。前世でお世話になった家と嫌な関係にはなりたくない。そういえば、彼女は美咲のことを知っているのだろうか。もし、話す機会があればどちらも聞いてみよう。
「やっと、見つけた!」
神さまは俺の心の中を読んだのだろうか。今、俺の前には息を切らした例の彼女がいる。
司「絶対、話の内容覚えている人いないだろ」
美晴「そりゃそうよ。だって3ヶ月も更新してないし」
咲季「しかも、番宣やらどうでもいい報告もあるものね」
斎宮「俺らなんて2話しか投稿されてないぞ」
皐月「ねえ、詩音。作者殺ってきてもいい?」
詩音「駄目だよ。僕は君とミヤギのラブコメが見たいからね」
皐月「な、何言っているの!?」
司・斎宮「「イチャイチャすんなリア充!」」
美晴「はー全く。取り敢えず、作者は殺してもいいわね?」
全員「賛成!」
はい、どうも。皆さんお久し振りです。作者のKurouto です!本当にすみませんでした。例のアレのせいで、おろそかになってしまっていた学業の遅れを取り戻しておりました。
これからは、最近始めたTwitterの方で近況を報告して参りたいと思います。それでは、これからも私の小説の方を宜しくお願いいたします!
じゃあ、殺されかけそうなので逃げますねー
???「私達も早く出してくれないかなー」
???「そんなことより...眠い」
???「まあ、二人とも気長に待ちましょう」
おや、出てきてしまいましたか。この人たちについては、もう少し後になります。
因みに、真ん中の人はもう出ていますw
ヒントはこの作品の最初のほうです!




