授業開始したくない
久しぶりです、皆さま。待たせてすみません。あ、こんな作品は待ってないか(笑)
初対面の彼女が俺の名前をあげながら大声で罵倒してきた後、直ぐに先生がやってきた。俺はさっきの断末魔を聞いて駆けつけてきたかと思ったが、別に俺らの方へ来ず、放課後の呼び出しもなく教壇の前に立ちクラス全体に向かって着席するよう声をかけ始めた。俺の目の前にいる彼女もふてぶてしい顔をしながらも、諦めたかのように肩の力が抜け、ため息をついたが直ぐに顔を上げて俺の方を向いてきた。
「とりあえず、後で話があるので昼休みは空けといてくださいね」
恋愛もので多く見かける捨てゼリフを言った後、俺の前から消え自分の席に向かって行こうとした。はあ〜良かった!さっきから、周りの奴ら、主に男子たちから嫉妬と憤怒の目で見られて死ぬかと思った。そりゃそうだ、罵倒されていて忘れていたが、彼女は美少女だ。10人に聞いたら10人全員が肯定するほどの美少女だ。そんな彼女に絡まれていたんだ、そんな目で見られてもおかしくない。だけど、男子は分かるよまだ、でも美晴さんよ。何故、お前がこっちを睨んでくる。あれか、『お前なんかが人と話すな!』みたいな事か。もしそうだったら酷くね?泣くよ?いや、泣かないけどさ。そんな人間になっちゃったから。
「よーし…全員着席したな。じゃあ、現国の授業を始めるぞ〜」
考えごとをしていたら、授業が始まる状態になっていた。俺の通っている学校、花京院学園は私立といえど全国でも名が通るほどの進学校だ。他の学校に行ったことが無いから分からないが始業日から授業が始まる。しか〜し!俺は春休み中、他の奴らがのほほんと遊んでいる間に2年生の内容をあらかた終わらせておいた!『ぼっちやん……』とか思ったそこのお前ら、許さんからな。よって、この授業など先生にバレない程度に聞き流したり寝たりしようと思う。
『つーん、つーん』
俺はふて寝を始めようとする。すると、隣から美咲のように俺の身体を付いてくる人がいる。俺は、隣を見た。したっけ、さっきの美少女がいた。
「あの、教科書貰うのを忘れてしまっていて……もし宜しければ見せてくれませんか?」
なんで……なんで!よりにもよって隣なんだよーーーー!!!!
「ほーい、何か質問はあるか〜?」
はい、先生!なんで、こんなぼっちの隣に美少女を置いたのですか!?さっきからおれにむかって殺気を感じるんですけどー!
「えっと、貸していただけますか?」
「あ、はい。どうぞ」
新作もよろしくお願いします。気が向いたら。
魔王サマは只今、現実世界でゲームを制作中! 〜異世界で魔王をやっていたのですが、部下からの信頼がなくなったので、現実世界に転移してゲーム会社の面接を受けたら「面白い奴」だと言われ採用されました〜