第232話 先生だって疲れる
こんにちわ。
色々忙しく、投稿頻度が少なくてごめんなさい。
立石美咲、29歳。彼女は現在大谷津学院高校で国語教師をしている。そして、昨年度も今年度も真樹のクラス担任をしているが、ある意味これが彼女の悩みの種の一つである。
「はぁ…教師をしていてこんなに疲れたことあったっけ?」
ある日の昼休憩。午前の授業を終えた立石は職員室に戻ると、くたびれた表情でデスクに座り、鞄から昼食を取り出した。
「教員として就職してから、あんまりトラブルとか起きなかったけど、気のせいか去年から事件ばかり起こってるような気がする。」
そう言った後に立石は昼食を食べ始める。彼女の言う通り、ここの所大谷津学院は騒がしい事ばかりである。嘘告白の晒し事件、留学生いじめ事件、立てこもり事件、甲子園での大暴動、修学旅行での殺人未遂、学校の生徒が起こした詐欺事件など、言い出したらきりがない。
「全部湯川君が1枚噛んでるのよね。いや、特攻して火消ししているって言った方がいいか。」
真樹が引き起こした事件ではないことは分っているが、彼が入学後に事件が起こっていることに立石も少し難しい気持ちでいる。
「湯川君の女嫌いもあれだけど、女の子たちもいくら何でも目の敵にしすぎじゃない?」
真樹が関わる事件は大抵同じ学校の女子生徒とのトラブルである。そして、いくら難しい年頃であっても、女子生徒たちが真樹を異常な程毛嫌いしていることに関して立石も問題視していた。
「教師として、生徒間のトラブルは無視できないから、また何かあったら注意しないと。」
そう言って昼食を食べ終えた立石は職員室を出たのだが…。
「ねぇ、謝ってよ!」
廊下から女子生徒の怒鳴り声が聞こえる。立石がその方向を見ると、真樹が数人の女子生徒から詰め寄られていた。
「知るか!ただの言いがかりだ!」
「うわ、こいつ開き直ってる!」
「最低!」
「マジで死ね!」
真樹は言い返したが、女子生徒は罵詈雑言を投げかける。
「ちょっと、また何かあったの!?」
立石は怒りながら仲裁に入った。何とか午後の授業開始前に騒ぎは収まったものの、やはり後味は悪い。
「お前みたいなゴミ、今すぐ学校から消えろ!」
「お前が消えろよ、糞女!」
捨て台詞を言った女子生徒に、真樹がさらに捨て台詞を吐いてケンカは終わった。立石はそんな真樹にため息交じりで声を掛ける。
「はぁ…湯川君。あなたが悪くないのはわかったけど、すぐカッとなるのもよくないと思うわ。もう少し落ち着いて、毅然とするのも大事よ。」
「確かにそうですけどね。あいつらの場合は逆効果で、むしろつけ上がりますからね。対抗しなけりゃ、奴らの思う壺ですよ。」
立石にそう言って真樹は教室に戻る。立石は困った表情で呟いた。
「卒業まで、無事でいられるかしら?」
そう思いながら立石は午後の授業に臨んだのだった。
そして、放課後。
「さーて、仕事終わったし帰ろう!」
立石は荷物をまとめて学校を出た。駅まで歩き、そこからさらに電車に乗って八千代市内の自宅へ向かう。彼女は駅から10分ほど歩いたアパートで独り暮らしをしている。階段を上り、2階にある自宅に着いた時、異変に気付く。
「ん…?何これ?」
自宅のドアに紙が1枚貼ってあり、黒いマジックで何かが書いてあった。
『やっと見つけたぞ。覚悟しやがれ!』
紙にはそんなことが書かれていたが、疲れていた立石は相手にしなかった。
「変ないたずらね。嫌になっちゃう。」
立石はそのままドアを開け、紙を自室のゴミ箱に捨てると、そのままベッドに寝転がった。後に自信に降りかかる災難にも気づかずに。
こんにちわ。
諸事情によって、今後投稿のペースは遅くなります。
申し訳ありません。




