表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真樹VS女子  作者: 東洋連合
Episode13 食い尽くされる?冬休み
219/328

第214話 食われた休日

こんにちわ。

急に寒くなりましたね。

 大谷津学院のチアリーディング部1年である宮下郁美は休日を迎えた。しかし、どうもその表情は重い。

「はぁ~あ。まさかこうなるとは。」

 そう呟いた宮下。因みに、休日ではあるが付き合っている本郷丈は練習試合のためデートはできない。

「何も起こらなければいいけど…。」

 そう言いながらベッドから降りて、着替えやメイクを済ませる宮下であった。


 そして、お昼前。南船橋のららぽーとにて…。

「あ、郁美きた。」

「おーい、こっちこっち!」

 二人の少女が宮下に向かって手を振る。彼女たちは宮下の中学時代の同級生でそれぞれ別々の学校に通っており、この日は休みが合ったので久しぶりに会おうと約束をしていた。そして、宮下は到着後、二人に謝罪した。

「ごめん、この子がどうしても行きたいって言って聞かなくて。」

 そう言った宮下の隣にはもう一人少女がいた。

「どうも。郁美の同級生の大野です。スイーツ食べ放題行くって聞いたので、この子ばっかりずるいって思ったのでついてきました。」

 彼女は大野花子。宮下のクラスメートである。申し訳なさそうにしている宮下とは対照的に、大野は悪びれる様子もなくヘラヘラしている。

「ま、まぁ…。一人増えても…。」

「私は別に構わないわ…。」

 二人は困惑しつつも、大野が参加することに反対はしなかった。

「ありがとう。じゃあ、行こう行こう!」

 あとから付いてきたのに、なぜか仕切ろうとする大野。宮下は少し嫌な予感がしていた。

「なんか、もう…やばい気配しかしないんだけど。」

 他の者には聞こえないほどの音量でそう呟いた宮下。そして、目的地に到着した。

「わーい、着いた着いた!おいしそー!」

 大野はいきなりはしゃぎ始める。そして、一番最初に中に入っていった。ここはショッピングモールにあるスイーツ食べ放題の店なのだが、学生割引が開始したので宮下達3人は以前から行こうと約束していた。早速席に着き、2時間コースで食べ始めようと思ったのだが、そこで思わぬ事件が起こった。

「わーい、おいしそう!」

 巨大なフルーツタルトが運ばれるて来た途端、大野はそれを全て自分の所に持ってきて、手づかみでものものすごい勢いで食べ始めた。

「ねぇ、ちょっと!行儀悪いわよ!」

 宮下は怒りながら大野に注意するも、大野の耳には届かない。ほかの二人はその様子を見てぽかんとしている。

「おいしー!郁美ったら、こんなおいしい物私抜きで食べようとしたの?ずるいわよ!」

「失礼でしょ、もう!」

「何が?」

 一方の大野はと言うと、宮下の注意が全く耳に届いておらず、なぜ自分が注意されているのかわからない様子だった。そして、ほかの3人がドン引いているのにも気づかないまま、宮下は運ばれているスイーツの大半を食べつくしたのだった。


 一方その頃…。

「ふぅ…危なかった。ギリギリ勝てたな。」

 汗をかきながら、そう言ったのは真樹だ。この日、大谷津学院野球部は八街市内で他校との練習試合をしていた。そして、何とか勝った真樹たちは、試合を終えてベンチに下がって帰り支度をする。

「武司がホームラン打たなかったら負けてたな。」

「どうだ、成長しただろ。俺のバッティング!」

 詐欺事件からすっかり立ち直った伸治と、決勝打を打った武司が楽しそうに話している。その横で、丈が鞄からスマホを取り出した。

「お、郁美からメッセージ来てる。」

 彼女である宮下からメッセージが来てるのを知り、微笑む丈。その様子を、同じく1年である千葉、登戸、幕張達が茶化す!

「この野郎、クリスマス前に彼女作りやがって!」

「しかも宮下だろ?いいなぁ、美人でスタイルいいし!」

「おい、もっと惚気話聞かせろよ!」

 からかう千葉たちを見て沙倫が真樹たちに言った。

「本郷君、宮下さんと付き合ってるんだっけ?やるわね。」

「ま、若い子たちの楽しい時間を俺は邪魔する気はないけどな。」

「その通り。でも、俺も彼女が欲しくなってきたけど…。」

 伸治と武司がそう言ったとき、真樹は異変に気付いた。

「待て、なんか様子が変だ。」

 丈たちの方を見ながらそう言った。惚気話でもしているのかと思いきやそういう雰囲気ではない。

「ちょっと見てくる。」

 沙倫はそう言って1年男子の所によって行き、真樹ものそのあとを付いていく。

「何恋バナしてんのよ?もう試合終わったからデートしてもいいわよ!」

 彼女がそう言った時、1年男子たちは難しい顔をしていた。今度は真樹が問う。

「丈、何怖い顔してるんだ?宮下とはうまくいってるって聞いたが。」

 真樹の問いに丈はスマホを見せながら答えた。

「い、いや、実は…郁美からこんな連絡が…。」

 画面を見ると、宮下のSOSサインが書かれている。

『ねぇ、もう…この子マジでないわ!』

 さらに、そのメッセージの下に、大皿のケーキセットを手づかみで口に大量に放り込む少女の写真が添付されていた。

こんにちわ!

冬はおなかがすくと思うので、食に関する話にしました。

次回もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 郁美の同級生の大野花子……地雷臭プンプンするぜぇー!!一体どういう家庭環境で育ったらそうなるんだ!?果たして真樹はどの様に成敗するのか、次回も楽しみにしてます。しかし、宮下郁美と本郷丈…。付…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ