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真樹VS女子  作者: 東洋連合
Episode12 女詐欺師を罠に嵌めろ
213/327

第208話 仕返しの準備

こんにちわ。

投稿が遅れてごめんなさい。

 真樹は野球部の練習を終え、帰宅していた。しかしその途中で転送電話で詐欺師からの電話を受け、なんと犯人に300万を出し、その代わりに100万の支払いを相手に要求。そして、犯人は最初は戸惑っていたが予定の倍額手に入るということでこの提案を了承。真樹の術中に見事にはまったのだった。


「犯人は提案に乗った。あとはバレない様に受け取るだけ…だな。」

 帰宅後に自室に入った真樹はそうつぶやいた。そして、伸治に電話をかける。

「もしもし?」

「おう、真樹。どうしたんだよ?」

「喜べ。お前の母親が取られた100万円は明日帰ってくるぞ。」

「はぁ?!」

 伸治は思わずそんな声を出した。当然である。

「なんでそんなことが分るんだよ?」

「実はな…。」

 真樹は練習後に詐欺師から電話があったことを話した。それを聞いた伸治は驚きを隠せない。

「お、お前…マジでやるのか?」

「当たり前だ。目には目を歯には歯をだ。あいつらにも騙し取られるっていうのがどういうことか思い知らせてやる。」

「で、でもよ…詐欺師から金取るなんて本当にできんのかよ?」

「相手が馬鹿で助かった。まんまと提案に乗ってきている。」

「だとしても、勝算はあるのか?」

「ある。相手は金が欲しくてたまらんからな。絶対に明日のこのこやって来るはずだ。」

「にしても、詐欺師相手にそんなこと思いつくのはお前だけだ。」

「お褒めの言葉、ありがと。それと、明日の作戦だが、お前も来い。」

「ああ。真樹一人に全部やらせるわけにはいかないからな。」

 そんなやり取りをして、二人は電話を切った。伸治は電話を切ると自室を出てリビングに行き、冷蔵庫から水を出して飲む。丁度その時居間には伸治の母である美子と、妹の優奈がいたのだが、あの事件以降、二人の間には微妙な空気が流れている。

「優奈、ラーメン食べたらちゃんと片して!」

「…。はいはい!」

 優奈は昼食後に器をそのままにして寝転がってテレビを見ていたが、美子に注意されるとイライラ口調で言い返し、乱暴に流し台に器を置くと不機嫌な様子で部屋に戻ってしまった。

「はぁ…どうしましょう。私が騙されたばっかりに…。」

「母さん…、警察だって動いてるんだから、何とかなるって。」

「そうだけど…優奈もすっと不機嫌だし、ただでさえ受験前でストレスあるのにこんなことになって申し訳ないわ。」

「気にすんなよ。俺からも言っておくから。」

 伸治はそう言うとリビングを出て優奈のところに向かう。優奈はドアを開けっぱなしで参考書を読んでいた。

「優奈、入るぞ。」

「何、お兄ちゃん。」

「いい加減機嫌直せよ。母さんだって反省してるんだからさ。」

「お兄ちゃんは甘い!うちの大事な財産取られたのよ!しかもお母さん私の偽物に騙されるし!娘の声分からないなとかありえないから!」

「確かに母さんが甘かったけどさ…。刑事さんだって犯人探してるぞ!」

「いつ見つかるの?あれから何もないじゃない!はぁ…なんで受験前にこうなるのよ!」

 優奈はかなりイライラしているようだった。そんな優奈を見て伸治はため息をつきながら言葉をかける。

「ふぅ…。まあいいや。もうすぐ取られた100万戻ってくるかもしれないから安心しろ。」

「えっ、それってどういう…?」

 優奈がそう言いかけた所で伸治は部屋を出た。

「はぁ…早く平和に戻ってくれないかな?」

 そう呟いた伸治。家の中が暗くなった今、彼はそう切実に思うのだった。

こんにちわ!

最近新しいパソコン買ったので、作業が捗りそうです!

今後もよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[一言] 真樹の仕返しの準備が整ったのか…!?果たしてどの様な仕返しをするのか楽しみですね。しかし、相手もどう出てくるか分からないから油断は禁物だぞ!しかし中山家は相変わらずギスギスしてるなぁ…。優奈…
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