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真樹VS女子  作者: 東洋連合
Episode10 死の修学旅行
187/328

第182話 生きててよかった

こんにちわ!

本エピソードのラストです!

 修学旅行中にクラゲに刺され、病院に搬送された真樹だったが、無事に回復して学校に帰ってきた。そして、警察の捜査が進んだことにより、首謀者である女子4人も逮捕された。その事がその日のニュースに取り上げられた事は言うまでもない。


『同級生の荷物に毒性の強いハブクラゲを仕込んだとして、千葉県成田市の女子高生4人が殺人未遂で逮捕されました。警察の捜査によると、少女4人は修学旅行で訪れた沖縄県宜野湾市の海岸にて、男子生徒1名の鞄の中にハブクラゲを仕込み、触れさせて重症を負わせた模様。男子生徒は病院に搬送されましたが、命に別状は無く、現在は回復して復学しているとのこと。少女4人は容疑を認めており、「クラゲは前日の自由行動中に拾った。嫌いな奴だったから酷い目に遭わせたかった。」と供述。また、少女たち4人を庇おうと暴れた男子生徒1名を公務執行妨害で逮捕しました。』


「フン。ザマァ無いぜ。この俺を殺そうなんて1億年早いわ!」

 帰宅後、自宅で夕方のニュースを見ながら真樹はそう言った。しかし、その後少し寂しそうな表情でつぶやく。

「でもまぁ…俺も油断しすぎたな。もう少し警戒していればこんな目にならなくて良かったし、修学旅行も打ち切られずに済んだはず。オニィ達に申し訳ない事をした。」

 真樹は油断した事を反省した。その直後にスマホが鳴る。

「もしもし?」

『もしもし?真樹、体調は大丈夫?』

「オニィか。安心しろ、学校で大丈夫なのは確認済みだろ?」

 慶からだった。彼女は心配そうに話している。

『そうだけど…まぁいいや。とにかくみんな逮捕されて良かったね。』

「当然だ。あんな奴ら野放しにできるか。でも、俺も甘かった。修学旅行打ち切りにして申し訳無い。」

『いいんだよ。真樹が無事で良かったから。』

「ありがとな。」

 そう言って二人は電話を切る。平和な日常が再び訪れた時だった。


 翌日の放課後。

「皆さん、お騒がせしてすみませんでした!」

 グラウンドにて、真樹は関屋達野球部の面々に頭を下げながらそう言った。体調も問題なかったので、この日から野球部の練習に復帰することになったのだ。しかし、左手の炎症はまだ完全に治ったわけではなかったので、真樹だけ走り込み等の下半身強化トレーニングや走塁練習と言った、手を使わない別メニューでの調整になった。謝る真樹に顧問の関屋が言う。

「湯川。お前が悪い訳じゃないんだからそう気負うな。とにかくまた一緒に練習できて良かった!心配したんだぞ!」

 そして、武史と伸治も微笑みながら言った。

「そうだぜ。全部アイツらが悪い。お前は気にすんなよ!」

「昨日大和田共々逮捕された時はスカッとしたぜ。自業自得だ。」

 そして、一年の丈も…。

「先輩、帰ってきてくれて本当に良かったです。また一緒に練習しましょう。」

 部員達の言葉を聞き、ホッとした気分になった真樹だった。

「さぁ、今日も練習するぞ。まずはランニングだ!」

「「はい!」」

 関屋に言われ、真樹達は元気に返事をする。ランニングに行こうとした真樹に沙崙が声を掛けた。

「真樹!」

「どうした?」

「お帰り!本当に無事で良かったわ。でも完治するまでは無理しないでね!」

「謝々、敏腕マネージャー!」

 こうして再び皆と練習を始める真樹。修学旅行が台無しになり、命を落としかけたが、それでも真樹は負けずに日常を取り戻したのだった。

こんにちわ!

4月最初の投稿です。

これにて、死の修学旅行は終わりです。

次回から新章ですので、お楽しみに!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 大和田一向連行ざまぁ!!ってとこですな!しかし真樹、よく生きて帰れたな……。前回の美緒と杜夫に感謝しないといけませんな!果たしてどんな結末を迎えるのか分からないが、このまま最後まで突っ走れ…
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