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真樹VS女子  作者: 東洋連合
Episode10 死の修学旅行
168/327

第164話 沖縄の朝

こんにちわ!

寒くなってきました!

「…。朝か。」

 修学旅行中の真樹は、ホテルのベッドから体を起こした。部屋の時計を見てみると午前6:30と表示されていた。洗面所に向かい、顔を洗って歯を磨く。朝食の時間である8:00までまだ時間があったが、そのまま制服に着替えてTVを点け、朝のニュースを見ていた。

「今日の沖縄の天気も晴れ。問題なしだな。」

 天気予報で沖縄の天候を確認すると、隣のベッドで寝ていた杜夫を起こした。

「おい、杜夫。起きろ、朝だぞ!」

「うう…もう少し寝かせてくれ。」

「甘えるな。朝飯食ったあとは自由行動だぞ。遅れると菅野かうるさいぞ。」

「ケチ…。わかったよ。」

 杜夫は渋々体を起こした。大谷津学院の沖縄修学旅行の2日目が始まったのだ。


 そして、朝食会場。

「わーい、朝ごはんだ!」

 慶は朝からご機嫌な様子で朝食会場に入っていった。ご飯と味噌汁、それと卵と漬物を持って席に着く。

「もう、慶ったら。あんまり食べすぎると、あんたが願ってた沖縄グルメ食べられなくなるわよ。」

 やれやれといった表情でそう言ったのは美緒である。美緒も自分の分を盛ると、ゆっくりと席に着いた。

「それにしても、ザ☆日本の朝ごはんって感じがいいわね。どれも美味しそう。」

 沙崙も笑顔でそう言った。そして、全員が席についたところで立石が前に出て話を始める。

「皆さん!今日は自由行動です。ですが、くれぐれも担当のタクシーの運転手さんや地元の人に迷惑掛けないように!特に大和田君!」

「うるせーんだよ、黙っとけ!勝手に名指ししてんじゃねぇ!」

 名指しされたことが気に入らなかったのか、裕也は立石に反発した。それでも立石は無視して続ける。

「今日は天気がいいですが、くれぐれも気をつけて下さい。以上!」

 立石の注意喚起が終わったところで皆が朝食を食べ始める。そして、沙崙は慶と真樹のメニューに驚きながら言った。

「え、慶?それゆで卵じゃなかったの?卵生で食べる人初めて見た。」

「え?そうか。卵かけご飯って日本独日の文化だったもんね。でも美味しいよ!」

「それに真樹の…これが納豆?本物初めて見たわ。臭豆腐とはまた違う独特な匂いね。」

「まぁ、最初はみんなびっくりするが、これも食うと美味いぞ。機会があれば挑戦するといい。」

「…。やっぱり今日は遠慮しておくわ。」

 沙崙は苦笑いしながらそう言った。そして、一緒のテーブルにいた伸治と武史が声をかける。

「今日俺達とは別行動だが、みんな楽しんでこいよ!」

「面白い土産話、いっぱい用意してやるから楽しみにしておけ。」

 クラス内で班が決められている以上、B組の伸治と杜夫とはバラバラに動かなければいけない。笑顔で言う二人に、杜夫も答える。

「ああ!こっちもいい写真いっぱい撮ってくるから、楽しみにしておけよ!」

 そんな時、朝食を食べ終えた美緒はお茶を飲み終えたあとに言った。

「まぁ、雨が降らなくてよかったわ。でも、先生も言ってたとおり、マナーは守らなきゃだめよ。いいわね、みんな!」

「「「了解!」」」

 こうして、朝食を終えた一同は会場を出て自由行動の準備に向かった。


 -午前10:00。ホテルのロビー前-

「じゃあ、みんな。忘れ物は無いわね。」

「勿論だ。準備は万端だ。」

「僕も!あ〜、楽しみだな!」

「俺も、カメラの準備はバッチリだぜ!」

「沒問題!いつでも行けるわ!」

 美緒は真樹達に最終確認を取り、皆を引き連れてホテルを出る。外に出ると、確認班別にタクシーが止まっており、一行は「A組、第5班」と書かれたテプラを持ったタクシー運転の前に来る。

「君たちが僕の担当かな?」

 そう聞いたのは、水色のアロハシャツを着た色黒の中年男性だった。美緒が元気よく返事をする。

「はい、よろしくお願いします!」

「そうか。僕は波照間はてるま祐三ゆうぞう。この琉球タクシーの運転手をしてます!入社15年目の47歳。よろしくね!」

 波照間と名乗ったタクシー運転手。そして、班員みんなが波照間に自己紹介をした。

「大谷津学院高校、2年A組第5班、班長の菅野美緒です!よろしくお願いします!」

「湯川正樹です。沖縄初めてなんで、今日はよろしくお願いします。」

「鬼越慶です!今日をずっと楽しみにしてました!よろしくお願いします!」

「公津杜夫です!僕も楽しみにしてました!よろしくお願いします!」

「陳沙崙です!台湾出身です!私もよろしくお願いします!」

 全員が自己紹介を終えると、波照間は笑顔で言った。

「みんな若いし元気がいいね!よし、トランクに荷物を詰めて。準備できたら行くよー!」

 全員はタクシーのトランクに荷物を入れ終えて、乗車をした。席の配置は打ち合わせ通り、助手席に真樹他の全員が後部座席に乗った。

「みんな乗った?じゃあ、出発ー!」

 波照間は真樹達が乗ったのを確認すると、陽気な様子でタクシーを発進させた。真樹達の修学旅行2日目が本格的に始まったのである。

こんにちわ!

いやぁ、自分で書いてて言うのもあれなんですが、沖縄行きたいです!

真樹達はどんな所を回るのでしょうか?

次回もお楽しみに!

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― 新着の感想 ―
[一言] そんな話よりもざまぁ話を書いてほしい
2022/11/23 14:26 退会済み
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