第108話 懲りない台田
おはようございます。
丈は台田と別れましたが、果たしてその後は…?
真樹たちの協力によって丈は台田と別れることができた。別れを切り出された台田は納得が行かずに食い下がったが、もう我慢の限界を超えていた丈は冷たく突き放した。これにて一件落着…と思われたが、事態は思わぬ方向に進んで行ったのだった。
翌日。丈が登校すると、彼の同級生で野球部員である千葉達が心配そうに声をかけてきた。
「おい、丈。お前昨日大丈夫だったのかよ?」
「湯川先輩から聞いたぞ。別れる為に一芝居打ったって。」
「どうだった、本当に平気だった?」
心配する同級生たちに、丈は微笑みながら説明した。
「ああ、大丈夫だ。湯川先輩が協力してくれたこともあったけど、しっかりと振ってきた。これであいつも懲りただろ。」
そんな丈の様子を見て、千葉達は安心した。
「よかった。心配してたんだぞ。」
「俺も日に日に元気無くなってくお前見るのが辛かったん。」
「今度遊びに行こう!」
「ああ。」
笑みを浮かべた丈は、3人の同期部員たちと共に教室へ向かったのだった。
一方、2年A組の教室では真樹達が沙崙と美緒に昨日の報告をしていた。それを聞いた二人は、台田に対し若干引き気味に言った。
「やっぱりその台田って人、頭のネジがぶっ飛んでる?」
「やっぱりおかしいわよね。でも別れられたならよかったわ。」
二人も丈のことを心配していたので、真樹から丈が台田と別れることができたと聞いて安心していた。
「丈は半ば、台田に洗脳されていた。だが、昨日の件で完全に解けてもう何も未練もないだろう。」
更に同行していた慶と杜夫も続く。
「台田って人は泣きじゃくりながら本郷君にすがりついていたけどね。でも、あれは完全に自業自得だよ。」
「俺は昨日初めてあったけどな。だけど、本郷に今までしてきたことを考えると、あの結末はスカッとしたな。」
安心した様子で話していた真樹達。だが、その数時間後に事件が起こる。
昼休み。真樹が慶たちと昼食を取ろうとしていた時、武司と伸治が血相を変えて教室に飛び込んできた。
「真樹、ちょっといいか?!」
「見てくれ、何かヤバいことになっているぞ!」
そう言って伸治はスマホの画面を見せた。ある人物のSNSのページなのだが、そこにはとんでもない内容が写真付きで書かれていた。
『タイトル:可哀想な私』
『彼氏に捨てられた。大好きな彼氏。友達もできない私に、唯一優しく接してくれた大好きな彼氏。彼氏は本当に優しくてどんな優ことも聞いてくれた。お金のない私にいっぱい奢ってくれた。お金も貸してくれた。それなのに振られた。悲しい、死にたい!そして憎い!変なのに騙されて、私を捨てた彼氏に報復しないと、死んでも死にきれない。』
上記の文章には丈の写真が添付されていた。そして、問題は次のページだった。
『タイトル:この男は犯罪者です』
『私の大切な彼氏、丈を騙して私と別れさせたこの湯川という男は極悪人です。丈は私の全てだった。私は丈なしでは生きていけない!それを分かってて丈と私を別れさせたこの男。私から丈を奪い、生活の糧を滅茶苦茶にした男。私に死ねと言っているのか?それなら湯川は殺人鬼だ!許さない!死刑執行を希望します!必ず復讐してやる!』
あまりの内容に真樹はさすがに言葉を失ったが、その後溜息をつきながら言った。
「あ~あ、とうとう犯罪者にされちまったよ、俺。」
「呑気なこと言ってる場合かよ!」
「お前もそうだけど、本郷だって危ないかもなんだぞ!」
思っての他冷静な真樹に対し、武司と伸治が必死の形相で真樹に言った。そして、慶、杜夫、沙崙、美緒も唖然としながら言った。
「これ、どう見てもあの台田って子が書いたものだよね。なんか、呆れて言葉も出ないよ。」
「この男は犯罪者ですとか言ってるけど、こいつのやってることの方がよっぽど犯罪者じゃん。」
「なんなの、この女の子?どんだけ依存心が強いの?もう訳が分からない。」
「彼女の今までの晩高からすると、本当に何かやりかねないわね。湯川君、何か手はあるの?」
美緒ご質問に対し、真樹は溜め息交じりに言った。
「ちょっとこの子は昨日のあれじゃ足りなかったみたいだな。だったらもう容赦する必要はないな。」
不敵な笑みを浮かべた真樹。台田との本当の対決はここからだった。
おはようございます。
なんか、怖かったですね。
果たして真樹はどうするのか?
次回をお楽しみに!




