表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/46

吉城さん

雪がかなり降りましたね。

足元が滑りやすいのでみなさん気をつけて下さい。

教室に戻ると、吉城がいた。


しかし。

なぜか俺の席に座って寝ていた……



「なにしてんすか吉城さん」



驚きすぎて話し方が変わっちゃったよ。


驚いたりすると噛んじゃったり話し方変わることがよくあると思うのよ。


うん、今のがそれ。


それよりも今大事なことは、なぜ吉城が俺の席で寝ているのかということだ!


これは非常に難問ですね。


俺は必死に考える、そして結論が出た。



「ごめん、吉城!一緒に昼メシ食べれなくて!財布を失くして困ってる人がいて、一緒に探してたんだよ!」



やはり起きない。

おそらく、吉城は怒っている。


吉城が怒ることなどあまり無いのだが、怒った時は寝てしまうのだ。


寝ることで怒りをリセットするとか、賢いんだか賢くないんだか……


普通ならこのまま寝かせておくんだが、吉城は俺の席に座っている。


吉城はこのまま授業まで寝続けるつもりだろう。


周りから見たら可愛いイタズラって思えるかもしれないけど、俺からしたら恐ろしい作戦だ。


どうにかして吉城を起こさないといけない。

しかし、普通に揺さぶったりなどという事では起きない。


それなりのことをやるしかない。

くっ!吉城め……なんて恐ろしい!




「吉城、必ず昼メシのことは埋め合わせする!もちろん俺が食事代は出す!」



「……」



お、吉城が少し反応した!

だが、起きないってことはまだ足りないのか!?




「メシの埋め合わせは1回じゃなくて2回だ!」



「……ん〜……」



かなり反応したが、起きないだと!?


……切り札を出すか。





「……メシとは別に、1つだけなんでも言うこと聞く」



「……ほんとに〜?約束だからね〜?」



「もちろんだ、約束する」



「やった〜!ふふっ、たのしみ〜!」



なんとか機嫌を直してくれたか……

しかし、今の吉城の笑顔を見ると、こっちまで笑顔になってしまうな。


天使なんじゃないか?ってくらい可愛い……




「なんでもいいんだよね〜?」



「ああ、1つだけだからな?」



な、なにを要求するつもりだろう……


大雪の影響でいろいろと大変ですが、頑張りましょう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ