昼休み
昨日投稿しようとしたんですが遅れました・・・・・・
「どうかした?」
「あ……えっと……その……」
「なにか困ってる雰囲気出てたから、声をかけたんだけど……あー、何かあった?」
「…あった、と言うより……正確に言うなら……ない、です…-」
あったと言うより、ない?
どういうことかよくわかんないけど、困っているのは本当みたいだ。
あー、よかったぁー……
声かけたのはいいけど、困ってなかったら超恥ずかしいからな……
けど、何に困ってるんだろう?
「とりあえず困ってるってことね?」
「……はい……困って、ます……」
「えーっと、もしかしてお金足りなかった?」
「…いえ……財布を……落として……」
財布を落としたパターンか……
ここで会ったのも何かの縁だし、探すか。
すまない、吉城。
すぐに戻ると言ったな、あれは嘘だ。
これは事故だ……うん、戻ったらちゃんと謝ろう。
……ごめん、吉城。
「じゃ、財布探そうか!」
「…でも……お昼休み……無くなります……」
「気にしないでくれ、ここで会ったのも何かの縁だ。それじゃ、探そう!」
「……はい……お願い、します……」
つい声かけて財布を探し手伝ってるけど、あの子を見てるとつい世話を焼きたくなっちゃうんだよなぁ……
初対面だけど、どこか抜けてそうで困ってたらつい助けたくなる可愛さがある女の子なんだよね。
でも、前にもこんなことがあったような?
なかったような?
それよりも、まずは財布探さないと。
それから彼女の記憶を頼りにいろいろ探し回った。
昼休みも残り少なくなった時にようやく見つけられた。
「…あっ……ありました……これ……私の、財布です……」
彼女は青い2つ折りの財布を大事に持っていた。
「見つかった?一応、中身も確認した方がいいよ」
「……大丈夫、です……あの…ありがとう、ございました……」
「いいっていいって。それじゃ、俺はそろそろ教室に戻るから。じゃあね!」
「…あ!あの!」
「うん?」
「……な、名前を……教えてください……」
「そういや、自己紹介してなかったね……俺は那月 涼。君は?」
「……水島 雲雀……です……」
「よろしくね!水島さん!もう財布は無くさないようにしなよ!」
俺はそう言うと、教室に急いで向かった。
随分遅くなったな……
ちゃんと謝らないとな。
趣味って大事ですね。
趣味があるだけで気分転換にもストレス発散にもなりますから。
趣味、バンザイです!