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エスパー




「ここが実験室で、隣が調理室。科学の実験で実験室使う時あるから覚えておいたほうがいいよ。調理室は……もし、料理とかに興味があるなら料理部が放課後に活動しているから来てみるといいよ」


「……そう」


「……次、行こうか」


「……」




なんでこんなに会話が続かないの? 俺ってそんなに口下手だったか?

職員室で転校生、七重さんに学校の案内を頼まれたけど……正直に言うぞ、気まずい帰りたい。


もともと初対面の人とにこやかに話せなんていう方が無理だ。


ほら、見てみろ。

あのまないtーー「なに?」ーーもといグラマーが鬼の形相で睨んできてる。


今の女子高生はエスパーが普通なの? 心読まれてるんだよね……胸の時だけ。




「いや、なんでもないよ。それより、今日はこの辺で切り上げない? 遅くなってきたからもう帰ろう。続きはまた別の機会にね」


「…そうね……わかったわ」




彼女はそういうと踵を返して歩き出した。

内心ホッとしていると、前を歩いていた彼女が急に振り返った。


また心を読まれたのかと思っていたら、彼女は口を開いた。




「なにをしているの? 早く来なさい、置いていくわよ」


「はい? 玄関までだろ? 一緒に行く必要あるのか?」




なんだなんだ、エスパーこじらせ過ぎたか?




「あなた、この後暇よね? 私の家に来なさい。私に夕食を作って頂戴」





「は?」



ぶっ飛びすぎてて頭が追いつかないんだが。

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