いいんですか?
少しの間、迷いに迷って電話に出ることにした。
『もしもし? どうしたんですか?』
『いや、もしかしたらテスト前だし困っているのではないかと思ってな。テストの内容は教えられないが、わからない問題があった時は教えられる。私の担当教科以外でも教えられるところは教えよう』
いや、いいのかそれ?
多分良くないんだろうけど……
『大丈夫なんですか、それ? 俺としては嬉しいですけど……』
『テスト内容を教えるわけではないから大丈夫さ。ふむ……1人だと心細かったか? なら何人か呼んでも構わないぞ』
『いや、そういう問題じゃ……あっ、何人か呼んでも構わないんですよね?』
『うむ。学校で放課後、図書室でやろうと思っている。他に呼ぶ人にも伝えておいてくれ』
『わかりました! ありがとうございます!』
『気にするな、それじゃまた明日』
電話が切れ、すぐにメッセージを送った。
もちろん、勉強会に誘われた人達にだ。
内容は、先生に放課後教えてもらえるし、みんな集まれるからいいんじゃないかと思うが、どうだろう? といったことだ。
平泉さんから返信がきた。
どれどれ、内容は……
『わかりました、参加します。佳香さんも連れて行くので、放課後はよろしくお願いします』
だそうだ。
っていうか名前で呼び合うようになったんだな。
それはさておき、凛と桜羽さんからも返信が届いているので内容を確認する。
『いいんですか!? ぜひ参加させてください!』
『私も参加してよろしいのであれば、是非参加させていただきたいです!』
との事だったので、全員参加決定だ。
無事収まってよかった……




