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飲みすぎ注意

店に入るや否や、先生はいきなりお酒を頼み飲み始めてしまった。

店員さんの手腕も発揮され、注文をしてからすぐにお酒が追加される。

まだ入店から5分なのに先生は3杯目である。




「いやぁ! 今日はいい日だなぁ! な、そう思うだろ那月?」


「そ、そうですね……僕もそう思います……」




すでに酔っぱらいと化した雨咲先生の相手を変わってほしいものだ。

場の雰囲気は悪いものではなく、むしろ明るく楽しい良い雰囲気である。


なぜかって?

先生の相手は俺がして、他の人たちはそっちで楽しんでるからだよ!


みんなも肉を焼き始め、ワイワイ盛り上がって食べ始めていた。

俺も負けてられないな……




「先生、肉も食べましょう。あと、野菜もですよ」


「えー…肉はいいけどー、野菜はいらないー」


「何言ってるんですか、体に良くないですよ」


「あ、こら! 私の皿に野菜を置くな! 肉を置け!」




学校での先生とはイメージが違い、年上の頼りになる女性から手の焼けるお姉さんというイメージに変わっている。


これならモテてもおかしくないんだろうなぁ……


などと思っていると、先生がいきなり肩を組んできた。




「それにしても、 那月! 最後はすごかったじゃないか!お前はクラスのヒーローだ!」


「そんなことないですよ、みんなのおかげです。」


「謙遜するな! もっと胸を張っていいんだぞ?」


「俺にはこれくらいが丁度いいんですよ。あ、この肉焼けてるんで先生どうぞ」


「お、悪いな! ほら、この肉なんかいいぞ!」




と先生もかなりご機嫌なようだ。


それと、この肉まだ生焼けですよ……


焼肉が終わるまで、俺は先生の相手をしていた。

打ち上げっていうより飲み会に付き合わされてるという方があっているな。











店から出ると、日も沈み夜になるところだった。

みんな満足そうな顔をしている。

楽しかったとか美味しかったとか言っていたのでまぁ良しとしよう。


今日はもう解散となったが、先生は酔っているせいか少しふらついていたので俺が家まで送っていくことになった。

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