女のカン、怖ぇよぉ
まぁ、こんなところかな。
今日だけで1年分の力を使い果たした気分だね。
今は寝たおかげで落ち着いてるから平然としていられるけど、寝てなかったら自殺だって考えたかもしれない。
告白するだけの行動力があるなら自殺だってできると思う。
ちょっと大袈裟かもしれないけど……
「ちょっとー?にーちゃんー?聞いてるのー?聞いてるなら取ってきてよぉ〜」
「そのくらいは自分で取ってこい、それと自分の部屋に戻れ。俺は今日いろいろあって疲れてるんだ」
「いろいろって〜?まさか!告白してフラれた!?なんちゃって〜」
「……」
なんでこういうことだけ鋭いのかなぁ……
女のカンというやつなのか?だとしたら、恐ろしすぎる……
「え?まさか?ほんとに?あちゃー、ごめんねー。わ、私はそろそろ寝るから。にーちゃんも早く寝てよ?そ、それじゃあ!おやすみ!」
そう言うと勢いよくドアを閉めた。
……やっぱりもう少しくらいいて欲しかった。
1人になるといつも以上に寂しさを感じる。
……寝よう。
明日も学校あるんだよなぁ……行きたくないな。
ま、こういう時は開き直った方がいいのかもな。
「明日は明日で、なるようになるよな。今日はもう寝て、切り替えよう」
自分に言い聞かせるように独り言を呟く。
ベッドに入り部屋の電気を消した時、ちょうどよくスマホが鳴った。
誰かが連絡アプリのメッセージを送ってきたんだろう。
こんなこと言うのもなんだけど、あんまり送ってくる人はいないんだよなぁ……
もう寝る準備をしたからなぁ……明日返信すればいいか。
明日も頑張ろう……
女のカンとかホントに怖いですよねぇ・・・・・・
魔法とかそういうレベルと同じくらい恐ろしいです。