帰り道
書こうと思っても書けなくなる、そんな時があります。
言い訳ですよね〜、書けるように頑張ります!
「まったく……恐ろしい奴だな」
「あはは〜……でも〜、いい運動になったでしょ〜?」
あの後ジュースを奢り、2人と別れて現在吉城と帰宅中だ。
確かにいい運動になったし、柔らかかったんんっ! ではなく怪我しなかったから良かったと思う。
「まったくもって良かったよ! 今日は楽しかった、ありがとうな吉城!」
「う〜ん……」
いかにも不満げに返事する吉城。
物足りなかったのだろうか?
「ね〜、那月くん〜?」
「ん、なんだ吉城?」
「なんで〜、凛ちゃんのことは名前で呼んでるのに〜私の事はまだ吉城なの〜?」
「……え?」
た、確かにその通りだけど……
よくよく考えればいつも吉城って呼んでるし、下の名前で呼んだことはなかったな。
俺はそんなに気にしていなかったんだが、吉城は気にしていたんだな。
「私には〜佳香っていう名前があるんだよ〜?」
「そ、そりゃそうだけど」
「じゃあ〜、なんで〜名前で呼んでくれないの〜?」
え、えー……
だって、恥ずかしいというかなんというか。
凛は気さくでボーイッシュな感じだからこっちも気軽に話せるんだが、吉城は対照的で可愛い女の子って雰囲気があるから内心緊張してたりもする。
こういう時ばっかり臆病で、情けないとしか言いようがない。
「今更な感じがして恥ずかしいだろ?」
「ううん〜、そんなことないよ〜! 」
吉城はもしかしてずっと不満だったのか?
ずっと名前で呼んで欲しかったのだろうか?
「私は〜涼くんに〜、名前で呼んで欲しいの〜!」
そうだったのか……
はぁ、自分はやっぱり情けない。
「わかったよ吉じょ、いや……佳香!」
「うん〜! 涼くん〜!」
今日は、佳香との距離が縮まったと思う。
そんなことを感じた帰り道だった。
今更だけど今年の抱負。
有言実行




