既読
私用によりだいぶ間が空いてしまいました。
少しずつでも投稿出来ればいいのですが、なかなか納得がいかなかったので遅くなりました。
教室に戻り昼食を食べた後、スマホを取り出してメッセージが届いていないか確認する。
すると、見覚えのないメッセージがかなり前に届いていた。
しかも数日前に届き、既読している状態にある。
あれ? なんで既読しているんだろうか?
そもそも誰からのメッセージ………え?
ひ、平泉さんから? しかも、届いた日付けを確認すると告白をした日だ。
内容は、どれどれ?
『那月くん、突然の事であんまり頭が追いついてなくて今も少しだけ戸惑っているの。だけど、那月くんのことを友達として仲良くしたいって思ってる。本当よ? 恋愛対象として見れないのは、ごめんなさい。これも本当よ。で、那月くんさえ良ければなんだけど、これからも友達として仲良くできないかしら?』
……ど、どうしよう。
改まって言われると傷つくけど、そこはそんなに問題ではない。
友達として、仲良くして欲しいか……
平泉さんのことは諦めた。
だからって友達という関係も終わりにする。
これは間違いだ。
俺は友達として、仲良くできると思う。
むしろ、諦めたから、はいさようならでは失礼だと思う。
個人的には性格も嫌いではない。
相手もそう望んでいる。
なら、友達として仲良くするのは悪いことではないんじゃないか?
しかし、今ここで返信するのは得策ではないな。
同じ教室にいるし、これまで既読無視という状態だったのに急に連絡するのも都合の良い話だと思う。
ならば、もう少し考えをまとめてから後々連絡しよう。
授業が終わるチャイムが鳴り、すぐホームルームが始まった。
「おーいお前ら! すぐ終わるからホームルーム始めるぞ!」
すぐ終わるなら、と騒いでいた人達はおとなしく席に座った。
「ホームルームと言っても特に無い。挨拶だけして終わりだ。ほら、委員長。号令を頼む」
委員長は席から立ち、号令をかけた。
「起立、礼」
さて、帰りますか〜……
家に帰り、平泉さんにメッセージを送ることにした。
そういえば、なんで既読になっていたんだろうか?
確か、次の日の朝は寝坊したよな?
7時と8時にアラームを設定したはず。
だけどアラームが鳴ったのは9時だから、8時にセットしたつもりが1時間ずれていたのかな?
あれ? じゃあ7時にアラームが1回鳴ったはずだよな。
もしかして1度起きて、アラームを消して寝ぼけてメッセージを既読にしたのかもしれない。
俺は朝が弱いから、それなら納得がいくな。
さて、メッセージを送らないと。
『返信遅れてごめん。俺も友達として、良ければ仲良くして欲しい』
と、こんなところかな?
いろいろと説明不足かもしれないけれど、後から話せばいいよな。
そんなことを考えていると、眠気が襲ってきた。
「ね、寝たらダメだ。返信を、待たないと……」
そこまで呟くと、意識が途切れた。
これからはゆっくりでも、間を空けすぎないようにしたいと思っています。




