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告白

なにがあったか、簡単に言えば告白をして振られた。



今日の放課後のこと、誰もいなくなった教室に1人の女子を呼び出した。



名前は平泉(ひらいずみ) 翔子(しょうこ)。成績は良く、運動もできる文武両道タイプ。しかも、性格も良く、クラスでみんなから慕われている。



高校に入ると1年の時クラスは別だったが、進級すると同じクラスで隣の席になった。


これをチャンスと考えた俺は積極的に彼女に話しかけた。


1ヶ月もすると定番の連絡ができるアプリの連絡先をゲットできた。


もちろんその日は嬉しすぎて、泣きながら笑って帰ったんだよなぁ……


近所のおばちゃん達の表情がすごいことになったけど気にしないことにする。



さらに1ヶ月するとかなり親しくなりいい雰囲気になって俺は告白することにした。


そして今日、放課後に教室に来るように連絡した。



「き、きてくれてありがとう……」



「ううん、気にしないで。それで、どうしたの?」



相変わらず優しい……まるで俺の方が女子みたいだな…情けない!


人生初めての告白なんだ、慎重にもなるさ。


ここまできたら、後は気持ちと勢いで!



「平泉さん、好きです!付き合ってください!」



「あー……えっとー……」



……なにこの雰囲気。


なんか、嫌な予感がする。



「ごめんね、気持ちは嬉しいんだけど。

友達としてしか見れなくて……」



「あ、うん。そ、そうだよね!ごめんね!なんか変なこと言って!」



もうヤダ帰りたいこの場から立ち去りたい。


振られた?初めて告白をして、振られた?


頭の中で自分に嫌悪感が湧く。



なんで告白した。片想いでもよかった。余計なことをした。



俺はこの空間に耐えられなくなった。



「あ、そ、それでね!これからも」



「いやいや!なんかごめん!ほんとに!もう忘れて!無駄な時間をとらせてごめん!俺、もう帰るから!ごめんね!」



「え?ちょっと!」



俺は平泉さんの言葉を遮り、謝ってから教室を飛び出た。



学校を出ても走って家に向かった。


ずっと走っていたい。自分が嫌でしょうがない。


なにもかもが嫌で嫌で、自分を嫌いになりそうだ。


家に着いて、俺は自分の部屋に入ってベッドにダイブした。



さっきのことを忘れるため、俺は寝ることにした。

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