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デートなんじゃ?

その後はチャイムが鳴り、仕方なく席についた。


雨咲先生が教室に入ってきていつも通り点呼をとる。



「みんな、来週には球技大会が始まる。これ以上怪我人を出さないように、気をつけるように。それと、那月は昼休みに私のところに来るように。以上だ」



きっと球技大会の種目について教えてくれるんだろう。

忘れないようにしないとな。

以前に1度呼び出されたのに忘れてすっぽかした日があったんだよなぁ……

その次の日、放課後呼び出されてなぜか号泣しながらなぜ来なかったのかと問い詰められた。


あの時の先生は大変だったな……

理由を説明しても何度も何度も同じく質問をされて。

ようやく納得してもらえたが、なんで泣いたか理由を聞いたら、



「また……学生時代の頃のように……約束をすっぽかされたと思うと……つらくてぇ……」



すっぽかしたくなる気持ちもよくわかるよ……

先生になぜ恋人ができないのか、少し理解してしまった……


とりあえず、泣かせるとめんどくさいことになるので忘れずに昼休み行くことにしよう。


ふと、背後から肩を叩かれた。


吉城が笑顔でこちらを見ていた。



「どうした?」



「元気になって〜よかったな〜って思って〜、つい〜」



「ああ、昨日休んだおかげで今日は元気さ!」



そういや、吉城を遊びに誘わないとな……

こないだの休みは風邪を引いてたから無理だったし、今週の休みに誘ってみるか。



「なぁ、吉城。今週の土曜か日曜、暇か?暇なら遊びに行かないか?」



吉城は驚いたように目を見開いたが、すぐに笑顔になった。



「いいよ〜。土曜日も〜日曜日も〜空いてるよ〜」



「うーん……じゃあ土曜にしよう!土曜にすれば日曜はゆっくり休めるだろ?」



「うん〜、わかった〜!」



問題はどこで遊ぶかなんだよなぁ……

っていうかこれってデートなんじゃ?



「那月くん〜、もうすぐ球技大会だから〜。公園とかにしよ〜?」



「公園!?休みの日に吉城が運動するのか!?」



あの吉城が休みの日に体を動かしたがるとは。



「わたしは〜運動しないよ〜? 那月くんが〜運動するの〜!」



「えっ、俺が?」



「うん〜、那月くん〜あんまり運動してないでしょ〜?だから〜球技大会に向けて〜、特訓〜!」



「え、えぇー!?」



吉城から特訓って単語が出るとはな……

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