ファミレス
駅前にあるファミレスに着くと、珍しく席が空いていた。
駅前にあるという事で人の入りもいいのだが、メニューが豊富ということもあり人気もある。
そのため、いつもある程度の人が入っている。
しかし、今日は珍しくほぼ貸し切りと言った状態だ。
吉城はなにかと運がいいし、そのおかげかもしれない。
さすが女神さまっ!
とりあえず窓際の方に座って俺はコーヒーだけを頼んだ。
女神こと吉城は、いちごパフェを頼んだ。
吉城がいちごパフェ……
……うん、似合ってる!
吉城は赤っぽい色でショートだから全体的に可愛いものが似合う。
それに加えて小柄なため、小動物のような可愛さもある。
さらにはだらぁっとした声が特徴で、それが吉城によく似合っているため可愛さが増す。
つまり、美少女だ。
「ね〜那月くん〜、もうすぐ球技大会だよ〜。」
「ん?もうそんな時期か……授業が無くなるのは助かるな」
「でも〜、授業がないと〜寝れないよ〜……」
確かにそろそろ球技大会があるな。
球技大会という事で授業が無くなるのはいいのだが、吉城は寝れないから若干嫌そうだな。
球技大会は野球とバスケとドッジボールの3つに別れている。
昨年は吉城と共にドッジボールに出たなぁ……
「今年は何に出るんだ?」
「今年も〜ドッジボールかな〜?」
「お待たせしました、コーヒーといちごパフェになります」
どうやら頼んだものが来たのだが、俺は聞き覚えのある声に動揺していた。
どうしてここにいるんだ……
……平泉さん。




