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51:模擬戦からの班分け

 翌日。相変わらずのメンバー四人+一匹で食事を済ませて教室に入る訳だが(メイド達は数に数えてません)……あからさまに警戒する者や睨みつけてくる者と、どちらかに割り振られ、普通に接してくる者が0人ぽい。ちょっと脅しが効き過ぎたかも……。

 そして教室に入り挨拶するのだが、何故かテリスト殿お早うございますとか普通に接して来る人が皆無なのだった、そして先生が入室して来るのだ。


「おし、今日は皆揃った様だな。テリスト、選択授業の説明を聞いてるか?」

「教官殿聞いております。すでに選択しており、書面に書いて提出する事も可能です」

「それなら丁度良い。テリストにだけ配れなかったからな、受け取れ、その他の者は提出するように」

 片手剣、それと魔術も選択する。そしてダンジョンの罠関連、平たく言えば斥候の技術取得と書いて即提出した。少しお邪魔する部分は省いて書いておいた。


「では、全員の実力を把握する為に模擬戦を行う。今から特別な通路を通り外壁の外へと出るのではぐれない様について来るように」

 校舎を出て巨大体育館との間を抜けて外壁方面へ整列して進んで行く。そして騎士が守る扉を潜り通過すると外へと出たのだった。

 そして学年毎に相当な面積を使い、既に訓練が行われていた。


「それでは選択した武器に合わせて刃引きした武器を配る。その後俺を含めた講師で相手を務める。だがテリスト、お前は見学してろ」

 は? 学校に学びに来たのよ、それは無いでしょ。

「え、俺の訓練が無いのですか? しましょうよ先生。相手して下さい」

「誰がするか! SSランクを殺す寸前まで追い込んだ奴の相手など出来るわけ無いだろ!」


せめて怒鳴り散らすのは止めてほしいものだな、ちょっと揉んでやれよ。


「……あっそ。アリサ、手加減無しで稽古をつけてあげなさい」

「嫌よそんなの、適当に手抜きで済ませるわ」

「テリスト、どう言う意味だ?」

「アリサは近衛騎士の中で揉まれましたからね。そんじょそこらの奴では相手になりませんよ、せいぜいボコられてくださいませ」

「ふむ、なら決まりだな。テリストはアレサリアと模範戦闘してみろ」


 おーおー 逃げやがったか、それじゃ先生としての株が落ちまっせ、知った事では無いが。


「そう来ましたか、確かにアリサとは久しぶりですね。一戦しますか」

「そうね、たまには全力で体を動かしたいわね」

「だな。そんな慣れてない武器はいらんな、いつもの武器で良いわ、さてとやりますか」


 皆から結構離れた位置で開始する。あまりに近いと剣筋とか見えないだろうからね。

 そしてアリサの突きも鋭くなったもんだ、突くより引く際の速度を重視しろと教え込み、そして引く際には相手の体を擦る様にして引けと教え込んだものだから厄介な事この上ない。

 寸前で回避しても引く際に擦り当てて来るから、槍の刃は短いと言えど切られかねない。

 そして槍を握る位置次第で上下への攻撃振り分け速度が半端じゃない。

 引くに合わせて突っ込めば勝てるのだが、それをするとアリサへ攻撃を当ててしまいそうなので防戦一方へと追い込まれる。

 本来なら引きに合わせ此方の武器を槍に当てたまま突っ込むと相手の手を斬り飛ばせるのだがね、するわけがないのだよ。

 そして縮地を使ったバックステップで一気に距離を取り、模擬戦の終了とした。


「ま、こんなもんだな。レベルの差があるからこれ以上は無理だね、同等まで上がったら俺も本気でしないと勝てないな」

「やっぱり手が届かないわね、もう少し行けると思ったんだけど」

「末恐ろしいな、いっていただけはあるか。二人共休んでくれ」

「はーい。カーラ様にも気を付けないよ、下手すると刺さるから。ついでに、急所ばかり狙うように教え込んだんで、特に目は注意ね」

「テリも偶には良い事をいうのね、注意しておかないと危ないよね、確かに」

 だろ、目に刺さって再起不能にしたら教師が減るからね、どんな苦情が来る事やら。


「ふ、二人の師匠は……テリストか?」

「基本は近衛騎士直伝ですよ。そこに俺の知識を教え込んだので今ではオリジナルですかね。

 特にアリサの相手はしんどいですよ、引きながらも刃を相手にこすりつけるようにと徹底して教えましたから、下手に回避して安心すると切られますよ」

「あ、ああ、教える際には注意しておく。

 ついでなのでこの場で説明しておく。年末に新入生から代表者を募り、他の学校と選抜模擬試合が行われる。勝った場合は副賞として装備一式が贈られる。そんなわけで訓練に励むように。

 同じく校内全員参加によるトーナメントが行われる。成績次第で飛び級が可能だ。

 魔術戦は危険なので其方は無い。無いが魔術を放ってもらい教師による威力判定で飛び級させるか否か決める事になる」


 なんだ、飛び級があるのなら短期間で卒業できそうだな、そもそも短期間卒業はどうでも良いんだよな、それまでに斥候技術を取得出来れば良いのだけど……


「それ、相手が可哀そうじゃないですか、今の見る限り二人の相手になる人はいないと思います。そもそも早すぎてわかりませんでした」

 なるほど、出場決定した時点でトップ三確定だもんな。

「それなら代表の方ですけど俺とアリサにカーラ様は外して良いですよ」

「その許可は……出せるかわからん、後程相談しておく。

 脱線したな、これより開始する。名前を呼ばれた者はその教師の下へ行くように、ではアンドレア。先ずは貴様だ」


 こうしてその日は模擬戦が行われ、強者と弱者が当配分になる様に振り分けられた。これは学級関係なしだ、強者に弱者を付けて全体的な訓練を行う為だろう。

 そして強者は稽古をつける側になるのだが、そちらは別途教員による手ほどきが行われる。

 俺とアリサ、カーラは稽古をつけてもらえないのだがね……教師より技術も強さも上なんだよ。これ、受講する意味無さそうだなといってやると、高学年組に遠慮無く割り込んで参加して良いとお墨付きを頂いたのだった。

 そして午後は一度教室に戻り、選択教科の教室へとバラバラになるのだった。先導してもらい案内されたともいう。

 先ずは役割の説明から心構えなどの口上から始まり徐々に実践的な事を教えられるのだ。ピッキングとかピッキングとかピッキングとか、それは最後だけども。

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