表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/186

108:召喚

 校舎からは学生の大移動と言った感じだ、相当数の見学者が居そう。

 不要であればその場で交渉して譲ってくれと頼むのかもしれない、使い魔同士をその場で交換とか可能ならだが。

 そうでなくても店を経由せずに最新の情報が手に入るので、それ目当てかも知れない。

 各部屋の教師が指名して召喚する様だ。そして俺が真っ先に呼ばれたのだった。


「書いた羊皮紙を広げて地面に置いて下さい。そして手を当て魔力を流し込みます。コツは押し当てた手に魔力を集中する事、後は自然に吸収されます。完了後距離を開ける様に、魔方陣内には留まらない様にご注意を」


 んじゃ手始めにMPがギリギリの竜は成長後に回すとして、鳥から行きますかな。

 ステータスを確認しながらMPを千百吸わせると魔方陣が浮かび上がり大きくなったり小さくなったりと不安定に移り変わる。

 そして固定化され、極小の魔方陣から垂直に上空へ光が立ち上り徐々に収束していくと俺のペットになるべくそいつは召喚されたのだった。早速鑑定する。


 鑑定

 フィヨリア

 レベル:85

 種族:小霊鳥

 状態:健康

 HP:1115

 MP:510

 力:E-

 体力:D

 敏捷:S

 魔力:E

 抵抗力:E+

 スキル:<飛行LV9><敏捷強化Lv10><風魔術Lv5><魔力強化Lv3>


「俺が必要なのの真逆が召喚されたか、どうしたもんかな」


 身長七cm程度ですが何か? 乗れないだろ!


『俺を召喚しておいてそれは無いだろ主よ』


 そういえばそうか。俺も召喚されて拉致されたのだし、言うなれば俺が加害者って事で、その点の配慮が欠けていたな。本当にすまない。


「確かにそうだなすまない、お前にとっては俺が無理やり引っ張って来た加害者って感じだもんな」

『理解してくれたのならそれで良いよ、真逆って事は何か目的があっての事だったんだろ』

「そうだ。俺の嫁さんをその背に乗せて飛べる使い魔を希望してた。それはどうでも良いが、速度特化だよな。得意なのはなんだ?」


『俺は話せる上にこの速度が自慢だ。情報の伝達、伝書鳥として有名なんだぞ』


 鳩じゃないのか、ま、完全に違うから伝書鳩とは言わないだろうけども。


「なるほど、それなら俺より適任者が居るな。サージ先生、サルーン陛下にこの子は必要そうかな?」


「え、ええ。確かに情報伝達は早ければ早いほど良いのですが。喋る魔物ですか、初めて見ました」


 クインも話すんだけどねぇ、教えてないが。

 用事は済んだ。他の者が召喚するのに興味ナイス、だって召喚出来ないだろ、そこまで体が大きくて能力が高いのを。

 そもそも俺が召喚しても三十以上レベルが下。それを当てはめたら二十にすら届かないのが召喚されそうだし、大きさの基準をクリアした所で乗れないわなぁ。そもそも手放すとも思えないが、そんな訳で帰るのだ。


「早速紹介するのに帰ります。そんな訳でサージ先生、お先に帰らせて頂いても良いですかね?」

「お待ちください。その前に魔導書をお預けをお願いします」

「そうでした。こいつのせいですっかり忘れてましたわ」

『俺のせいにするな!』


 箱ごと取り出して渡す。


「ある程度別けて入れましたので分かりやすいかとは思います」

「ありがとうございます、これらも手数料を頂きますが宜しいですか?」

「勿論です。箱は売らないで下さい、装備品へ使う事も想定してますから」

「では、お預かりします」


_________________________________

 嫁達を連れ立ち去った頃。


「俺、魔物が話してるのを始めて見たな。と言うより驚きだ。あんなに小さいのが召喚できるとは思わなかった」


「全員がそう思ってるんじゃないかな、欲しかったな。サルーン陛下に紹介とか言ってなかったら交渉したかった」


「お前が欲しいのはホワイトウルフじゃなかったか?」


「そうだけど、あれは絶対にレアな魔物だよ。なら優先したいだろ」


「そのレアものだってのなら、相当に高額だな。お前の手が届かない程度には」


「あり得るね」


「何にせよ、俺たちは俺たちで追及するだけだ」


_________________________________


 そして帰宅する俺たちだったが、あれ食わせろこれ食わせろ煩いのなんの。

 対象が果物だったから箱ごと購入して帰ったのだが。

 サルーンは執務中との事でやはりと言うべきか、この鳥の事は後回しで仕方が無いと俺が決断を下した。

 買って来た果物を丸々一個を皿に入れて宛がっておけばうるささ激減だった。

 体より果物が大きいからきっと満足してくれるだろう。


「テリ。ちょっといいわよね?」

「どうしたの?」

「今回はこの子が小さかったからすんなり同居できるけど、乗れるサイズだとどうやって飼うのよ。

 その辺りを考えてないわよね? クインの様に小さくなれるか分からないわよ」


 全く考えていませんでしたです。どうするかな、別途屋敷を買って改良、専用部屋を作るとか?


「考えてなかったから考えてみた、土地買って専用の部屋を作るってのはどうだ?」


「無理じゃないの? 唯一広そうなのはあの使い魔販売所よね。それほど開けた土地か、もしくは一定面積を買い上げるか。そう考えるとハードルが上がるわよ」


「そうなると立ち退きをお願いする事になるのか、それは無理そうだな。皇都近郊に別途施設を作るかだな」

「それって、そもそも魔物の領域を切り取る事になるわよね。防備の観点からも難しいと思うわよ」


 防備? 使い魔たちの餌になりそうだよな、それも丁度良い運動に成って良いと思うが。


「防備は必要ないだろうに、きっと使い魔たちの良い運動相手に成るぞ」

「そのまま護衛にも使うのね、それならサルーンさんと相談してみたら?」


「それしか手はないけどね、そもそもそこまで大きいのを召喚可能か分からないし、召喚してしまったら一時店に預かってもらえるように交渉するかな。

 それもだけど、俺、下着買って来るよ。着れるのが一着も無いんだ。皆も合わないから買いに行くぞ、特にカーラ」


 それならばと結局全員で買い物へ行く事に、鳥は食べるのに夢中なので置いて行きました。





 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ