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106:初学校

 起きた俺たちは朝の挨拶とばかりにキスを交わして身支度を始めるがハタと思い出した。

 下着が無い。いや、身の丈サイズに合った品が無い。とりあえず防具を直接着る事にした。

 そして朝食後。


「サージさん、学校って何処でしょうか? 今日は時間固定を掛けてもらったら丸々空きますので出席したいのですが」


 地図を貰えるとか聞いてたが、そのままの流れで皇宮に入り浸りだ。受け取って無いんだよね。


「それでしたらヴァルサル様の用事が済み次第に一緒に向かいましょう」

「それと別件だけど、結婚式に向けた準備が必要だが少し待ってほしい。レベルが下がった分は取り戻しておきたい」

「準備と言っても大半が此方で済みますよ。最低限必要なのは身形を整える事です。その点嫁の私たちの準備の方が時間が掛かるでしょう」


「なるほど。俺にファッションとか聞かれても分からないからな、その手の事に強い服屋さんと細工師さんを紹介してもらって、もろもろ準備の発注を済ませて、完成するまでダンジョンに籠るかなぁ」


 そこは追い追いと言う事で話が纏まり、時間停止を掛けて頂き準備された馬車で学校へと向かうのだった。

 話を聞く限りでは結構外壁近くにあるらしい。そして門からそう離れた位置ではないらしい、実際に発動するのは皇都の外で、との事だ。

 何が出て来るのか分からない為だ。身近な存在であるウィングクィーンキャットであるクイン。そんなサイズの魔物を呼び出した日にははた迷惑なのかもしれない。

 そして手近い場所と言えば試験会場であった東門から出た位置が良いとの判断だろう、東門近くの脇道から南へと入り込んでほど近い場所に校舎が有った。

 そして魔物ショップだが、お隣だった。一早く不要になった召喚されし魔物。使い魔だが、直ぐに仕入れも販売も可能な様にと併設されたのだろう、学校がこんじまりと見えるサイズである。はっきり言って規模が半端じゃない、広さだけなら皇宮と張り合うかもしれない。建物は二階建てだが、広場らしき処で生活している魔物たちが一杯見えるのだった。

 俺たちの入学手続きは此方で済ませてあるとの事で、職員室に立ち寄りお世話になりますとの挨拶からサージに案内されて教室へと入るのだった。


 大学の階段状の席になっている。後ろ程高度が高いって形だな。

 人数は少ないな23人か、全員エルフだ。耳と髪の色、体型で一発で見分けられるのだ。


「えー、諸事情により入学に間に合わず今の時期に成りました。では挨拶を」


「Bランクハンターのテリスト・ファーラルです。こっちは相棒のクイン。正式名はウィングクィーンキャットです。共々よろしくお願いします」


 挨拶してるのだが色々と聞こえて来る。


(あの鎧って試験を合格しないと買う事すら出来ないよな)

(そのはずよ。その事からBランクと言ってるけど実力はSSランク以上よね、きっと指名依頼を受けたくないのよ)

(だな、低ランクでも侮るなと言われる所以の見本のような人たちだな)

(それはそうよ。だけど獣人族でしょ、ここまで実力がある人って学校に来たのは初めてじゃないの?)

(何度も通ってるが、確かに。そもそも獣人族がそれほど受講しないからな。それにしてもあの猫、使い魔ならさらに増やすつもりなのか)

(それ以外にないでしょうね)


「そこ、私語を慎め。質問が有るならあいさつの後にしろ。別途時間をやる」


 黙らせたことでスムーズに挨拶が終わった。


「先に言っておくが皇族の一員になる方々だ、あまり失礼のない様にな。質問を二・三なら受ける。聞きたい事は有るか?」


 おいおい、いきなりばらすのかよ。


「はい! はいはい! どうやって知り合ったのですか!」


 どうやって答えるかね、禁術ぶっ放そうとしまして知り合いましたなんて言えないよな。


「同行者の一名ですが狐人族の女性は獣王国の王女殿下です。そちらの繋がりからと思って下さい」

「それほどの装備ですからターラルのダンジョンを攻略してるのですよね? どうでしょうか」


 当然そう考えるか。


「確かに攻略中です。今は見ての通りですので一時中断してますね」

「今は何階層ですか?」


 攻撃手段等を聞かないなら別に良いな。


「七十一階層ですね。地図を完成させようとじっくり取り組んでますので、攻略速度は遅めと答えておきます」

「はいはい! 宝箱はいくつほど取れましたか?」


 こんな事まで答えなきゃならんの? 質問数とっくに超えてるんですけど、止めろよおい!


「全部で四箱。金2箱、白金1箱、ミスリル1箱ですね」


 普通にドロップした分は省きますが何か?


「すごい! 流石その鎧を買えるだけの実力者揃い! 中身は何でしたか?」


 うーむ、この国の人って厚かましい人多いのかね。


「箱二つ分は売却しました。それぞれ宝飾品と武器のみですね、後は宝石と魔導書だけ手元にあります」


「魔導書、魔導書ですか! お持ちでしたらぜひ売って下さい!」


 どうするんだよこれ。うーん、確かに必要は無いが……。


「サージ先生。確かに不要なので売っても構いませんが、どうしますか?」

「そうですね。業務外ですので本来であれば受けませんが、テリスト様がよろしければ学校預かりとしましょう。放課後に即売会を開かせていただきます。

 今日の所は在庫の数と属性の把握、それに売却値段の公開と言う事で、実際の取引は明日以降で宜しいですね。質問はこれまでとします。授業に入りますよ、開いている席へ適当にお座りください」


 前ばかり詰まっているのでそれに倣い、見やすいであろう場所を確保して座るのだった。






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