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102:ウォーミングアップ


 引きつがれたスキルが片手剣だった事からも俺とオウカは。いや、俺とテリは。うーん、俺とオウカで統一しよう。片手剣に丸盾のラウンドシールトとオーソドックスな出で立ちで対面していた。


「では開始するぞ。手始めに俺は主に防御側、オウカは攻撃側な。この手のタイプの盾は攻撃にも使う事を忘れるな。来い!」


 これまであまり使って来なかったとしても流石一心同体だった相棒、中々に速度重視の良い剣技だ。狙いは甘いがこれなら経験さえ積めば遅れは取らないだろう。

 盾を使わせない為に俺もわざと盾に攻撃を当てる。此方から盾を攻撃する事で、その位置から動かさせないやり方だ。攻守を交代して仕切りなおす。

 あちらはコンパクトにだったが此方は背が低いので利用させてもらう、上下に揺さぶるんだよ。

 案の定と言うべきか足元への斬撃に対する対処が甘い。ならばと、助言しながら足を狙う。


「足が御留守だぞ、相手の剣が下方に下がってるんだ、それを利用しろ。

 通り過ぎた瞬間に踏み込め、相手の武器を引くのに合わせるんだ。相手の背の高さに合わせて武器を使わないと命とりだぞ」

「そんな事いったて僕が防御側だろ。攻撃に回ってどうするのさ」

「フェイントだよフェイント、わざと攻撃するふりして相手の剣を誘いこめ。足に攻撃できない環境を相手に強要しろ、自分の優位になる様に自分の戦い方に引き込め。

 それに、さっき俺は盾に攻撃してただろ。盾を使わせない為だ。創意工夫すれば少々格上だろうが勝てる」

「無茶言わないでよ。僕は初心者なんだから、そんな事出来ないよ」

「なら今出来るようになれ、攻守を外すぞ、お互いに対等にしようか」

「はいはい。その方が良いよ、良く分からなんだよね攻守の交代とかさ」


 これだけの特訓では到底足りない、各種武器に俺が持ち替えて相手をする。武器次第での利点と欠点を徹底的に教え込む、実戦形式でだ。

 こうして特訓開始から三日目の昼食後、訓練はこれまでとして魔物ハンターギルドへと赴いた。オウカ用に現時点での最高の防具を買い与える為だ。


「よう姉ちゃん、元気してるかい。用事があって来てやったぞ」

「テリ! なんて口の利き方してるのよ、訂正しなさい!」


 意思返しのつもりで話しかけたが駄目だったらしい、ちょっと例の職員の女性も対応に困っているようだ。


「えーとですね。此方の男性に属性竜の防具許可試験を希望してますが、大丈夫でしょうか?」

「テリスト様。ご事情を知らなかったとは申せ、配慮に欠ける対応をしてしまい誠に申し訳ございません。

 もちろん大丈夫でございます。

 ハンター登録されていない御様子、テリスト様のお連れになった方ですのできっと合格なさるでしょう。先に登録をお願いしますが宜しかったでしょうか?」

「謝罪は受けましょう。それじゃほら、オウカ。挨拶して登録しろ」

「オウカ・アンザトです。よろしくお願いします」


 実は、オウカにはアダマンタイト製の片手剣と盾を渡してある。マジックバッグも込みで。

 これで攻守共に俺たちPT員と同等の装備品となり、耐性もあることから早々に負けはしないだろう。

 そして試験だがあっさりと真っ二つ、試験監督がまた泣いていた。この大きさだと次の試験に支障が有るからと結合を鍛冶師に頼む様だ。

 俺たちが関わってからと言うもの調達に追われている。スマンな、ザックリ切っちゃって。

 オウカが選んだのは土属性だ。地味なのが良いらしい、光を選べばよかったのに。

 今日は時間が有る。以前、スーシーの防具にタグを付けずに退去したものだから、ついでなので縫い付けてもらうのだった。

 その際にオウカがスーシーの下着姿をガン見していた。お前も一緒になって顔を埋めて寝ていたくせに耐性が無いと来てる。

 そこでアドバイスをしてやった。お前の実力ならわんさか釣れる、爆乳の嫁さんを捕まえろってな。

 それに応えて言っていた。なら、皇国から出ないと探せないねと。きっと性活でも幸福に暮らす事だろう。


「これで完了ですね。

 テリスト様。前回は武器の調整が出来ませんでした。しかし長槍は今すぐ可能とは申せません。他のグリップ部の調整でしたらこの場にて調整まで施せますが、如何なさいますか?」


 槍は素材を加工できなければ調整が不可能って事で、スキルレベルが足りないのか。なら、グリップ部だけででも調整してもらうか、今後に響くからな。


「それなら頼もうかな、どうも剣先がブレて安定しない。それと長槍だけど、加工できないの?」

「大変申し訳ございませんが、スキルレベルが足りずに加工は行えません」


 やっぱりか。


「それは仕方が無いな。それじゃ他のを頼むよ」


 革の巻き方にコツがいるからな。とてもじゃないが素人では無理だ。使っている最中にはがれて来ては目も当てられん。

 俺たちに配慮したのだろう、お弟子さんが来てくれて調整してもらった。素材は一度はぎ取ると伸びてしまい不都合らしいので摩擦係数の一番高い品をと頼んで調整してもらったのだ。


「盾はどうなさいますか? お預かりすることになりますが」

「力を確認してもらって、それに合わせた厚さへ加工をお願いしたい。出来ますか?」

「はい。僕で良ければ測定致します」


 この男性、スーシーの力を測れませんでした。圧倒的に負けすぎて。

 ここでの注文の仕方は単純だ。とりあえず厚さを倍にしてくれと頼み、ミスリルと代金を渡しておいた。

 出来上がりはここ最近暇なので二日で仕上げるとの事だった。

 

「そうだったな、訓練場内でファイアボール使っても大丈夫?」


 盾で受け流し可能か試したかったんだよな、可能ならオウカにも覚えてもらいたい。


「申し訳ありません。建物に被害の出る様な魔術はご遠慮させて頂いております」


 ま、そうだろうとは思た。


「それじゃ仕方ないか」

「またろくでもない事考えてるんでしょ」

「盾で受け流せないかなーと思ってな」

「突拍子も無い事をお考えになるのですね。お試しになれば流石にその防具でも無傷ではすみませんのでお勧めできませんが」

「出来ないのは仕方が無い。今日はお世話になりましたね、これで失礼します」


 お礼を伝えて魔物ハンターギルドを後にするのだった。


_________________________________

 テリスト・ファーラル

 レベル:118

 年齢:10歳

 種族:猫人族

 状態:通常

 HP:2302

 MP:1132

 力:S-

 体力:S-

 敏捷:S+

 魔力:B+

 抵抗力:B+

 固定スキル:<付与魔法Lv6>

 レアスキル:<取得経験値増加Lv10><火魔法Lv3><水魔法Lv2><光魔法Lv2>


 パッシブスキル身体系:<体力強化Lv5><敏捷強化Lv6><腕力強化Lv4><魔力強化Lv6><自動MP回復Lv6><自動HP回復Lv4><斬撃抵抗Lv2><打撃抵抗Lv1><罠感知Lv4>


 パッシブスキル魔法系:<無詠唱_><同時詠唱Lv4><火抵抗Lv3><風抵抗Lv3><土抵抗Lv3><氷抵抗Lv3><雷抵抗Lv4><光抵抗Lv1><混合詠唱Lv3>


 アクティブスキル物理系:<剣術Lv4><刀術Lv7><槍術Lv4><棒術Lv1><鈍器術Lv1><短剣術Lv3><二刀流Lv3><変則二刀流Lv3><弓術Lv1><投技術Lv1><盾術Lv4>


 アクティブスキル魔法系:<火術Lv10><風術Lv7><土術Lv5><水術Lv8><氷術Lv5><雷術Lv6><光術Lv10>


 その他技能系:<縮地Lv6><気配探知Lv6><気配遮断Lv6><魔力探知Lv6><魔力操作Lv6><鑑定Lv5><収納Lv4><生活魔法_><魔道具製造Lv1><鍛冶Lv3><速読Lv1>


 装備品。

 武器:アダマンタイト製太刀(刃渡り110cm) 小太刀(刃渡り50cm) 

 防具:下位氷竜ハーフプレートメイル・ズボン・小手・ブーツ・鉢金・マント

 予備武器:ラージシールド(小円形盾、直径30cm) 木の矢(尖端鉄製)832本、爆裂の矢27本、他多数。

 予備防具:ドラゴンハーフプレートメイル・ズボン・小手・ブーツ・マント


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