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101:分離

 下着姿となりヴァルサルの正面へと立つ。扉が背になるように立てと物騒な言葉と共に。


「魔力操作で体の中心から魔力を除くのじゃ、それと、少しばかり痛いが気にするな、それじゃ行くぞ」


 それはそうでしょうよ、魔術をまともに受ける訳です。他に選択肢は無いのでバッチコイ! である。

 魔力の塊をその身に受けて吹き飛ぶ俺。バウンドしながら体が二つに分かれ、止まった時には完全に分かれていた。


「「ヤッター分かれたぞ(たよ)!」」


 そしてお互いにちらっと見る俺たち。


「「何だこれ!」」

「「俺(僕)の体が、なんでそっち(あっち)にあるんだよ!」」

「「どうなってるんだ!」」


 いかん、訳分らん。俺の体があっちって事は、俺の体はテリストの体って事だよな? 分離失敗? え? どうなってんの?


「「分離失敗しただろ(でしょ)!」」

「「話しずらいな(ね)、お前(君)が話せ(して)」」


 少し待つとジェスチャーで話してだとさ。


「さて。良く分からんが、元テリスト。お前裸だから防具を着とけ」


 元テリストとか言うと元テロリストに見えるな、失敬。

 その指摘であわててサラマンダーのフルセットを着始めた。

 嫁たちと言えば何のことかさっぱりと言った感じに固まってる。とりあえず、騒がないので時間を有効利用させてもらおう。


「えーと。それで、何故か体が入れ変わってますが、失敗ですよねこれ」

「お主は本当に詠唱者の方か?」

「そうですよ、あっちの本当の俺にテリストが入ってます。どうなってますか?」

「わからないのじゃが……予想は出来る。お主、テリスト? まあいい、魂の結びつきを強くするような事をせんかったかの?」


 そんな説明じゃ分からないよ。


「良く分かりません。具体的には?」

「そうじゃな。名を変えた、嫁を貰った、父親になった、思いつくのは三つじゃな」


 いやいや十歳で父とかありませんから。いや、あり得るか、養子取ろうとか考えてたし。


「片方、いや2つほど非常に心当たりが有りますね。結婚すると決めた際にファーラルと言う姓を頂きましたし。もう嫁として扱てますし」

「なら決まりじゃな。それが原因じゃよ。もう永久に戻れぬと心せよ」

「おいおい! 本当かよ! どうするのこれ!」

「どうにもならん。仮にお主の本来の体の方が名を変えて、あえて条件を整えた上で魔術を発動したとしても選ばれるとは限らん。諦めい。そんな事をすれば本当に死にかねん」

「それはそうですけど……時間下さい」

「そうじゃろうな、頭を冷やして出直して来るがええ」


 何も考えられず、下着姿のままにベッドへと戻って行き、放心していたのだった。

 戻って来たアリサにユサユサと揺すられそれに気が付いた俺だ。


「しっかりしなさいよテリ。あっちがテリか、うーん、分りずらいわね。テリ。あんたの体の方は何て名前なの?」

「すまないな、頭が混乱してる。安里桜嘉。こっちだと家名が後だから、オウカ・アンザトだね」

「それじゃ、本当のテリストはオウカと呼ぶわよ。良いわね?」

「それでいいですアリサお姉さん」

「テリ。もう戻れないのよ、これまでの様に割り切って受け入れなさい」

「それはそうだが。なんだよこれ、どうしてこうなった?」

「無理もないわね、戻れるとの希望から叩き落されたのだし。オウカ。あんたも混乱してるでしょ、今日は適当に休んでなさい」

「する事ありませんから、それしかありません。それより僕はこれからどうすべきでしょう、一家離散してるんですよね」


 俺の状態も大概だが、オウカの場合も相当だ。一家離散してるとはいえ俺と違って会えるのは良いな。俺の場合は永遠にさようならだし。っていかんいかん、何でネガティブ思考になってんだ。俺にはもう嫁さんが何人も居るんだからしっかりしないと、これからやっていけないぞ!


「確かにね。その体で親元へ戻っても貴方の子供ですと説明しても理解できないでしょうね、いっそ私たちと行動を共にする?」

「それは嫌です。何度死にそうになったか、僕はそこのクインも怖いんですよ」

「死ぬ寸前まで一緒に体験していればそれも有り得るわね。だけどテリが相当に鍛えてるから戦えば相当なものよ。分るわね?」

「それは分かります。もう鑑定して把握してます。今ならSSSランクとして活動しても申し分ないほどです」

「実力はあってもハンター業は無理なのね。それじゃ何かしたい事はないの? テリなら資産が一杯あるわ、貴方のする事に投資するはずよ」

「それでしたら交易商に成りたいですね、色々な国をめぐりながら旅をするんです。いいですよね、色々な文化を感じる事が出来ればと思っていましたから」

「魂の波長が一緒か、あながち外れじゃないわね。テリも観光観光言ってるし、あちこち行きたそうにしてるし、ほんと似てるわ」

「何にせよ違和感だらけです。この体に慣れないと何処へも行けそうにないです」

「それなら体を動かす事ね、テリの動きを再現できるかしら? 可能なら相当な強さよ」

「はははっ。どうでしょうか、自信は有りません」

「それなら俺が稽古を付ける。俺の体で死んでもらっても寝覚めが悪い。俺も体が重く感じるからな、慣れないとダンジョンにも行けない。体慣らしに丁度良いだろ」

「流石テリストね。相当に混乱していると聞いていたけど立ち直るのも早くて、流石ね。騎士の訓練場に案内するわこっちよ」


 パンツで行く訳にはいかないからな、身支度を済ませてついていく、とりあえずは何処まで低下したのか把握しておかないとな。

 

_________________________________

 テリスト・ファーラル

 レベル:118

 年齢:10歳

 種族:猫人族

 状態:通常

 HP:2302

 MP:1132

 力:S-

 体力:S-

 敏捷:S+

 魔力:B+

 抵抗力:B+

 固定スキル:<付与魔法Lv6>

 レアスキル:<取得経験値増加Lv10><火魔法Lv3><水魔法Lv2><光魔法Lv2>


 パッシブスキル身体系:<体力強化Lv5><敏捷強化Lv6><腕力強化Lv4><魔力強化Lv6><自動MP回復Lv6><自動HP回復Lv4><斬撃抵抗Lv2><打撃抵抗Lv1><罠感知Lv4>


 パッシブスキル魔法系:<無詠唱_><同時詠唱Lv4><火抵抗Lv3><風抵抗Lv3><土抵抗Lv3><氷抵抗Lv3><雷抵抗Lv4><光抵抗Lv1><混合詠唱Lv3>


 アクティブスキル物理系:<剣術Lv3><刀術Lv7><槍術Lv3><棒術Lv1><鈍器術Lv1><短剣術Lv3><二刀流Lv2><変則二刀流Lv1><弓術Lv1><投技術Lv1><盾術Lv2>


 アクティブスキル魔法系:<火術Lv10><風術Lv7><土術Lv5><水術Lv8><氷術Lv5><雷術Lv6><光術Lv10>


 その他技能系:<縮地Lv6><気配探知Lv6><気配遮断Lv6><魔力探知Lv6><魔力操作Lv6><鑑定Lv5><収納Lv4><生活魔法_><魔道具製造Lv1><鍛冶Lv3><速読Lv1>


 装備品。

 武器:アダマンタイト製太刀(刃渡り110cm) 小太刀(刃渡り50cm) 

 防具:下位氷竜ハーフプレートメイル・ズボン・小手・ブーツ・鉢金・マント

 予備武器:ラージシールド(小円形盾、直径30cm) 木の矢(尖端鉄製)832本、爆裂の矢27本、他多数。

 予備防具:ドラゴンハーフプレートメイル・ズボン・小手・ブーツ・マント


 半分持って行かれると言っていたが以外に下がって無いな。高レベルになるほど必要経験値が高い為にその影響だとは思うが。それは良いが抵抗を持って行かれたのは痛いな。

 魔術は土と水か、これならそう簡単に死なないだろ。天寿を全うしてくれよ俺の体!




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