初心者のエムエムオーオー 共通①
「地球に住まう者には強制的にゲームをしてもらいまーす」
彼等は遠い星から地球を侵略しに来た宇宙人という奴である。
しかし、一見彼等は我々人間となんら変わらない容姿。
SF映画のようなインベーダーゲームのような、皆がよく知る見た目ではない。
「地球にあったゲームの類いは、全て我々の製作した新型のコンシュマーで上塗りした。愚かしい人類の頭脳では、到底成しえることの出来ない神の域であるぞ」
偉そうな宇宙人が、円盤から降りてきた。
――ああ、宇宙人ってホントにいたんだ。
■共通①章:世界にはエムエムオーしかなくなった。
―――始めはただの好奇心だった。
『あ、なにそれ』
その日はクラス内のほとんどが、それぞれ同じような表紙の雑誌を読んでいた。
だから私は同じくそれを読んでいる友達のところに見に行った。
『エムエムオー?』
雑誌名は【MMO】月刊と書いてある。
いつもなら、あの子が読んでいるのはイケメンアイドル、ファッションモノくらいなのに、コスプレしている人とか、剣とか、恐竜みたいなのが載っていた。
『知らないの?このゲーム最近流行ってるんだよ』
だから、そんなに面白いのかと思って、家に帰ってパソコンを付けた。
ふーんこんなのオタク…
―――
数時間後、レベル50になっていた。
怪物とのバトルゲームなんてはじめてやったのに、敵から攻撃をされたら私の体は自然と反応していた。
「おらあああ」
いま襲いかかってきたドラゴンの羽をズタズタにして、飛べなくしてやった。
「なにこれ、楽しい!」
■
「オラアアアア!」
降りまわした杖に弾かれ、無数の木々、モンスターが散らばる。
脳内組み込み型バーチャルだから頭の中で想像した動きができる。
どれだけ腕をふっても、リアルとは切り離されているから痛くも痒くもない。
そうこうしている間にレベル9999999になった。
「‘ロッドマイスターⅢ世さん’大至急オフィスへお越しください」
オフィスってどこだよ。といいたい。探し回ってもみつからないし。
「手紙が来てるんだけど」
オフィス、ゲーム内ではなく、リアルに存在する会社への呼び出しだった。
ヤッベー。レベル上げすぎてゲームの開発者に呼ばれちゃったゼ★。




