五話 過去
短いです。会話多めです。
ご了承ください。
「あんたさ。これからどうするの?」
「何が?」
「元の世界に帰る方法探すんでしょ?わたしも途中までは協力するけどさすがに何年もは無理よ。それに・・」
まあそりゃそうだよな。無条件に何年も協力してくれるなんて夢物語だよな。いつになったら見つかるかわからないし、そもそも方法があるかどうかもわからない。
そんな中、短期間とはいえ協力してくれると言ってくれたセリーには感謝しかない。
とゆうかセリーが天使に見える。あれ?羽が見えるぞ?天使だ!!
天使ガブセリルさまだぁ。わーい、わーい。
「あんた今失礼なこと考えたでしょ」
(バレたか・・・大袈裟過ぎたな。反省反省。する気ないけど)
「はぁ、まぁいいわ。それより頼みたいことがあるのよ。」
頼みたいことってなんだ?お菓子食べたいのか?昔懐かしいうますぎるっ!棒が食べたいのか?この世界にはないと思うが・・・
「お母さんを探すのを手伝って欲しいのよ。」
「お母さん?」
(変な誤解してごめんなさい。変なキノコ食べて1UPするから許してください。すみませんでした。あれ?命増えてんじゃん。なんかごめん。)
「ええ、二年前に突然いなくなってから一度も会えてないの。」
「それは・・・」
「ああ、気に病む必要はないわ。ただ手伝ってくれるだけでいいから。」
「いや、手伝うんじゃなくて最後まで協力させてくれないか?」
「いや、手伝い程度でいいんだけど…。倒れたところを助けてもらった恩もあるし・・・」
「それを言うならお、じゃなくてわたしも沢山助けてくれたし、そんなの関係なく一緒に探したい。いや探させてくれ…じゃなくて探させてくれないかな?」
「だから別にいいって…」
「探させて!!」
「だから、何で!!」
「探したくなったから!!」
「別にいいのよ?嫌々しなくても。」
「嫌じゃない!!わたしが探したいから一緒に探すの!!」
「一緒に探してくれるの?さっき会っただけのいわば見ず知らずの人なのに?」
「だから最初から言ってるよ・・・」
「ホント?」
「そりゃ中身男っだって言う信じられそうもない爆弾発言した、わたしの言うことなんて信じられないと思うけど…」
「いや、わたしは信じるわ。アノンは誤魔化しはするけど嘘はつきそうにないし。」
「ちょ、ひどくないっ?」
「あははっ。別にいいじゃない。悪いことじゃないわ。誤魔化すことは人を傷つけはするけど人との繋がりを切ったりしないから。」
「そうだな。」
「アノン、口調戻ってるわよ。」
「あっ、ごめんごめん。気を付けるよ。」
「ま、いいわ。これから慣れていったらいいのよ。それより外はもう暗いわ。アノンの服も乾いてきてるし、もう寝ましょ?」
「うん。そうだね・・・んっ?」
今のは…叫び声?
「どうかした?」
「いや・・・気のせいかな。」
「じゃあ、早く寝ましょ?火ももうすぐ消えるだろうし、もっとこっちに寄ってよっ。寒いでしょ?」
「えっ、ちょ。」
「いいから早くっ」
「わかった、わかったから」
「それでいいのよ」
「うん・・・」
そしておれ達は目を閉じた。
もう一度何者かの遠吠えが聞こえたような気がした。
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