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この幻なる世界で  作者: ますからっと
 始まりの街と竜との邂逅
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二話 出会い

はぁ、はぁ。ギリギリでした。やっぱり執筆って難しいですね。

今回出てくるSNOというのは零話、一話に少し出てきたSTAY NOT ONLINEの略称です。

今回は自分でも予想外の文字数になったのでサブタイトルにはないですが前後編形式になります。一話分が長すぎて二話に別れたと考えて下さい。

自分でも怪しいところが多々あります。

読みづらいかも知れません。すみません。


さて、何処に向かっているのかはわからないが兎に角歩いて見よう。村とか街に着くのは間違いない。

本当は旅人何かに話を聞きたいけどさ、うん。…ね。

いないんだよね。肝心の人が。と言うか動物さえ見当たらない。まぁ生憎の曇り空だし仕方ない。こんな日は幾ら旅人でも旅はしないだろうし、冒険者でも雨が降りそうな日に冒険はしない……よね?

こんな事考えてても仕方ない。歩こう。


「あ~る~こう~♪あ~る~こう~♪私はげ~ん~き~♪」


はっ!!?つい歌ってしまった。前よりも高い声が出しやすくてちょっと嬉しかったのは内緒だ。

 …これは黒歴史直行だな。


気にしない様にしよう。……ん?

人か?こちらに向かって歩いて来ている。かなり離れてるからよく見えないが……

でも助かった。相手がどのような人であれ何かしら聞く事は出来るだろう。あの人も此方に向かっているし、急がなくてもいいだろう。


結構近付いて来た。

よく見ればおれより少し背が低い。子供か?

ボロボロのローブみたいなのを着てるが、顔はよく見えない。

だがある程度は情報が掴めるだろう。


よ、よし。勇気を出せ、たかが話し掛けるだけだ。難しい事じゃない。やれ!戦わなければ勝てない!


「あ、あの!…」


………反応なし。と言うかそのまま去っていった。

無視ですか。

まぁいい。おれのなけなしの勇気と精神力、テンションが失われたが、別に聞かなくても良かったし。

それにしても何か暗くなって来てないか?まだ暗くなるような時間じゃないと思うが。

この世界に来た時から曇りだったから、完全体感になるがそれにしてもまだ暗くはならないはずだ。


ポツ ポツ


ん?滴?雨でも降って来たか?


ざぁざぁ


ほ、本降り!?もうびしょ濡れじゃん!!

は、早く雨宿りしないと!

不意に気になってしまった。さっき出会った旅人?のことを。思い返せば足取りもしっかりしてなかった気がする。

そう思って振り返って見た。そしておれの目に映ったのは。


雨に打たれ、力なく倒れた旅人の姿だった。


っ?!

た、助けないと!!

おれは無我夢中で旅人に駆け寄った。


「はぁ、はぁ。だ、大丈夫か?!」


 息はある。だがこの大雨だ。こんな大雨、日本じゃ異常気象と言われても仕方ないレベルだぞ。

 正に水の入ったバケツをひっくり返した様な雨だ。これ以上この雨に打たれ続けたら二人共々風邪を引いてしまう。この子も体力を消耗してるだろうし、早く雨宿り出来る所を探さないとな。その前にこの子を担がないと。


「んしょ、っと。――っ!」


おっも!!?いやこれはこの子が重いんじゃないのか。おれの力が無くなってるのか。いやまぁよく考えたら、今、おれの体は女の子な訳で………鬱だぁぁ!!

いや今はそんなこと考える前に早く雨宿りを!!


うぐっ、やっぱ重い。だが何とか担ぐ事は出来た。もうおれもこの子もびしょ濡れだ。早くしないとな。


よし、雨で見えにくいがちょうど良さそうな洞窟が見える。多少歩かなければならないがそれくらいどうってことない。

…撤回します。超きつい。今の体、力無さすぎだろ。

あと少し、あと少しで洞窟に着く。


そしておれは本日2度目のブラックアウトを迎えた。


おれ、力だけじゃなく、体力も無くなってるのかよ……。




ぱちっぱちぱちっ

んぅ。あったかいなぁ。何でだろ。

「……ぅん。……ん?」

「あっ、起きた?大丈夫?」

「お…、う、うん。大丈夫……だけど。」

(あっぶねー。危うくボロ出しそうになったわ。中身が男ってのは隠しておいた方がいいよな。)

「そう。良かったわ。あ、あと助けてくれたんでしょ?」

「え?あっ、そう…ですけど。」

「ちゃんとお礼しなきゃね。今はお礼になるような物持ってないけど必ずお礼するわ。兎に角、ありがとう。」

「い、いえいいですよ。それよりも……」

「そう?あ、貴女の服脱がさせてもらったわ。濡れてたしね。驚いちゃった?」

「い、いえ…ってそれもそうなんですけど、なんで火が?」

「あぁ、これを使ったのよ。火の魔石」

「火の魔石?」

そんなもん有ったっけ?まだSNOの中と判った訳じゃないから仕方ないかもしれないけどさ。

「まぁ、後で教えてあげるわ。この雨もまだ止みそうにないし、時間はまだあるでしょ?そんなことより名前聞いてなかったわね。私はセレーネって言うの。貴女は?」

「せれー……?」

「あぁ、言いにくいならセリーでいいわ。お母さんもそう呼んでたし。で、貴女は?」

「セリーね。わかった。おれは……?」

ん?名前?いや、わかんねぇよ!本名言うのもあれだし、なんて答えれば……

「貴女、記憶喪失?」

「え?あっ、うん。そ、そう。」

「そっか。最近よくいるらしいから、もしかしてって思って。ステータスの見方はわかる?」


ステータス?ステータスってあのステータスか!?

助かった。ステータスがあるならまだゲームの中だって可能性はある!と、兎に角答えないと。

「い、いや」

「そっか。記憶喪失だもんね。じゃあ頭の中でステータスって念じてみて?」

「わ、わかった。」

『ステータス!!』

おぉ何かディスプレイみたいなのが見える。



姓名/Alno

性別/female

身長/158cr


もしかしたら今の身体はただの気のせいだったり…と、ほんの少し希望を抱いたけどダメなようだ。まぁ何はともあれ名前はわかった。SNOのユーザーネームと同じなようだ。それがわかっただけでもよしとしよう。


「アルノです。アノンとでも呼んで下さい。」

「アルノね。わかったわ。じゃあ私もアノンって呼ぶわ。よろしくね。」

「はいっ。よろしくお願いします。」



誤字、脱字、アドバイス等ありましたら遠慮なく言って下さい。出来る限り改善していきます。


今頃、全国の学生は宿題等に追われていると思います。

例に漏れず、僕もその一人です。ですが来週も投稿はしていきます。



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