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この幻なる世界で  作者: ますからっと
 全ての始まり
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零話 始まりの始まり

この作品は処女作です。所々拙いところがあると思いますがこれから精進したいと思います。

では

「ただいまー」

学校の授業が終わり部活もないおれは家に帰ってきた。

「あ、お兄ちゃんおかえりー」

今、二階から降りてきたのは妹の向原むかいばら 美来みらいだ。


 ちなみにおれの名前は向原むかいばら 龍人りゅうと

 学校なんかでは「りゅうじん」と呼ばれている。何故簡単な方のりゅうじゃないのかと親に聞いたことがあるが単なるおれへの嫌がらせらしい。


 おれの親はとにかく破天荒ではた迷惑な人たちなのだ。正直あの人たちは苦手だ。だってそうだろう?

 会えば皮肉をいわれ、帰ってきたかと思えば家の中をゴミ屋敷にし、参観日に見に来たかと思ったら息子のおれでも理解できない訳のわからないことを言い出して嫌な意味で空気を変える。

こんな親を持ったのが恥ずかしい。


 そんな親は家を空けがちで年に2回ほどしか帰ってこない。仕事で世界を飛び回っているからだ。

そんな訳でおれと美来で家事を分担しながら暮らしている。

「今日帰って来るの早かったね」

「まぁな」

「今日なんかあったっけ?」

「今日は STAY NOT ONLINE のイベントがあるからな。ちょっと早めに帰って来たんだよ」

「あ~、あの大型アップデートと同時にくるやつだっけ?」

「そうそう、うちのクラスの奴も大勢やるらしくてな」

「ふ~ん。まぁあいいや。今日、お兄ちゃんの番だからね」

「わかってるよ」


STAY NOT ONLINEは今大人気のVRMMORPGだ。自由度が高く、全世界の100万人がプレイしている。

そしてこの度何度目になるかわからない大型アップデートが来ることになった。

 内容は新種族の追加、新フィールドの追加と新システム実装しか公開されていない。

そのためか、かなり期待が高まっていて新規の人たちも大勢参加するらしい。


だが今日は夕飯の当番でさらに火曜日ときた。

早くプレイしたいと思えば思うほど忙しくなってしまっている。

今日に限って宿題は多く、明日は数学のテストがある。おれの人生はハードモードに突入した


…大袈裟か、馬鹿か!?馬鹿なのか!?

ここで一句

馬鹿なのか?

馬鹿じゃないよ?

馬鹿なんだ! (馬鹿)


まぁいいか

「いやいや、よくないでしょ」

え?ゑ?

なに?おれの妹、読心術使えるの?おれ、心読まれたの!?

「お前今おれの心読んだ?」

「いやお兄ちゃんさっきから口に出てるし」

マジか?!

「それも出てるよ、お兄ちゃん。まったくお兄ちゃんがしっかりしてくれないと美来が困るんだからね?」

「あ、ああ。すまん」

「あと早く夕飯作ってよ。お兄ちゃんの夕飯いつも楽しみにしてるんだから」

「お、おう」




夜8時半

そろそろアップデートされる時間だ。もう既に夕食も済ませてある。

今回のアップデートの際アップデート後二日間、非公式のイベントが開催されることになっている。

このイベントでは新規の人たちを対象とし、商業系ギルドなどが張り切っている。

かなり昔からプレイしているおれにとってはあまり関係のないイベントだ。

アップデートが開始されるのが8時45分で完了しログインできるようになるのは9時からだ。

それまで少し寝ていても大丈夫だろう……





9時5分

少し遅いがまぁいいだろう。

そしておれはヘッドギア型のコンソールを起動した


Welcome to STAY NOT ONLINE


聞き慣れたアナウンスと共におれはSTAY NOT ONLINEの世界に降り立った。


「ん?メールが来てるな」


このゲームにはメールやボイスチャット機能が搭載されているためメールのやり取りができる。

だがメールはあまり使われないはずなのにな……


「どうせクラスの奴らだろ」


[ あなたは選ばれました。

全く新しい世界にご招待します。]


おれの視界はブラックアウトした。

誤字、脱字、おかしな描写等ありましたら

ご指摘ください。

可能な限り直したいと思います。

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