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悪魔育成記  作者: 乃亞
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プロローグ的な話

ゆっくりと更新して行くつもりですので、更新が遅れるかもしれませんが、のんびり見てやって下さい。

「幸太!また喧嘩したんだって?」


また説教か…。


「いつものことだろ。それにあっちが悪い!」


「言い訳なんか聞かないから!今日は夕飯抜き!」


「はぁぁあ!?夕飯抜きッて…いつの時代だよ!」


「うるさいわね…少し黙りなさぃ!」


母さんの蹴りが俺の腹めがけて…


「ッ…!!」


痛くて声にならない。

俺の母さんは 元女子プロレスラー。世界3位という称号を持つばけものチックなスーパー母、榊美穂(36)。『怪力キック魔女美穂』(母さんのダサい二つ名)の実力はまだ健在だ。


ついでに俺は榊 幸太(17)高2だ。母さんより全然弱いが、喧嘩は一応強い方だと思う。


「ふッ…幸太もまだまだね…」


母さんは勝ち誇った顔で 俺の部屋から出て行った。


ガチャ


オイオイあのばばあ鍵かけやがった。


俺の部屋は外からロック出来ても中からロック解除出来ない面倒な仕組みになっている。部屋は2階にあるので、窓から逃げるのは勇気がいる。

中1の夏に、あまりに嫌になって飛び降りてみたが、全治3ヶ月の怪我を負った。ちなみに治療費がかかったため、しばらく小遣いは無かった。


「くそー…暇だー」


俺の部屋にはテレビもラジオもない。今は携帯だけが友達ってワケだ。

誰かにメールする気にもなれなかったので、適当にサイト巡りをする事にした。

とりあえず面白そうなサイトを探していると

『悪魔育成記』

というなんだか興味深いサイトを発見した。


早速入ってみる。すると…

『会員登録ありがと☆メールが届くからもうちょっと待っててね☆』


と画面に出ていた。


うわー俺やっちゃった〜(--;)


あるよねこうゆうサイト。

何もしてないのに登録されちゃって請求が来るってヤツだね〜。

まあそんなに高くない事を祈ろう。


と まあいろんな事を考えているうちにメールが届いた。


こんな何気無く開いたサイトのせいで、あんな事になろうとは…幸太も全く予想していなかっただろう…。

幸太の 波乱万丈な生活が始まった。

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