第三話
この小説はフィクションです。実際の人物、団体、国名および作者の中二病とは一切関係ありません。あと、今回は少しグロいかもです。読む際はお気をつけください。
「……いいのか?」
「んん?あなたも私の『最善』を疑うんですか?ゼツ。」
「……」
「……んー。分かってますよ。それにあなたも分かっているのでしょう?」
コウとチユの二人を送り出した後、二人の間には随分沈黙があった。
二人とも、分かっていたのだ。自分たちの方が、危険だということに。それはそうだ。脱出すればいい二人と違って、完全に戦地に孤立する事になるのだから。
「んー、情報収集は、コンピュータがあれば楽なんですが…。そこまでの文明の発達はなさそうです。恐らくそこそこに時間がかかるでしょうから、私のことは無視してもらって構いません。図書館…まあ、粘土板でないことを祈るばかりですが、そのあたりでしばらく籠ります。」
シンの任務は、「情報収集」。具体的に言えば、この世界を生き抜くための、そして、元の世界に帰るための、情報収集。絶対に欠かすことのできない、重要な任務だが、殺すしか出来ない、殺人鬼には出来ることではない。シンが一番適正があったのは、疑うまでも無い。
「……大丈夫、か。」
かといって、それは、たやすく出来る任務では無い。元の世界では、コンピュータを使えば15分もあれば、必要な事をかき集める自信が彼にはあったが、ここではそうもいくまい。
加えて、今の彼は、義足だ。突発事態への対応力は、著しく落ちている。
「まあ、確かにきつめですが。私が一番、移動力に劣ります。これが『最善』ですよ。」
そういって、シンが笑う。戦闘における機動力に関しては、彼も片足とは言え、『異能』者だ。そうそう引けを取りはしない。だが、街から街への、移動の速さに関しては、明らかに足手まといだ。
「まあ、私もきついですが、あなたが一番きついんですよ?まあ、無理と言っても聞きませんが。」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
―――う、うわああぁっ!?
―――ぎゃああぁっ!!!
ゼツは、シンと別れて一人奮戦していた。
ゼツの役割は、陽動。他の三人の行動を助けるのに加えて、
「俺は『姓無』ッ!家族を守る者ッ!!」
めったに出さない、いや、人生で初めて出すような、ゼツの大声。
肋間筋が軋むために、あまり喋ることもないが、この時ばかりは力の限りに声を振り絞る。
「いるはずだッ!他の『姓無』を出せッ!!!」
それでも、普通の人間には、大きく劣る声量。だが、その振り絞る声は、低く響き渡り、周囲の人間を打ちすえる。ただでさえ圧倒的な戦闘を続ける男の叫びに、兵士たちが怖気ずく。
「はあっ!!!」
裂帛の気合を込めて放つ薙ぎ払いは、横の通路の壁に向けて。ドガッ、音が何倍にも増幅された様な凄まじい轟音が城中に響き渡る。その音を聞きつけて、さらに大勢の兵士や文官たちが集まる。
―――な、なんだ!?
―――何者だっ!!!
武器を構えて飛び掛かってきた兵士を叩き潰す。いくつも上がる悲鳴を無視して走り出し、また新たな場所で爆音と騒ぎを引き越す。その繰り返しだ。
(こんなものは、お安い御用だ。俺は、壊すことしかできないのだから。)
轟音と土煙、絶叫と血の匂いの中、黒いコートを翻してゼツが駆抜ける。
迷宮のように曲がりくねる通路で、自分の役割を全うするために。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「やあ、こんにちは。」
「は、はい…、こんにちは…。」
にこやかに笑いかける、一人の青年……シン。目元で光る趣味のいい眼鏡に、隙の無い微笑を湛えて話しかける。
テーブルに座っていた、特徴の無い眼鏡をかけた、二つ結びの少女が、驚いたように顔を上げる。
「あなたがここの司書さんですか?」
「え、ええ…といっても、この旧図書倉庫に来る人なんて、殆ど、」
「ああ、いいんですよ、少々探し物がありまして。」
そう言ってにっこり微笑む。
だがその間にも、脳は高速で回転する。彼女が、ここの司書。ここは、旧図書倉庫。人は少ない。……結論、好都合。
「探し物…ですか?」
「ええ。……私の顔に何か、ついてます?」
「い、いえ!ちょっと、眼鏡が珍しくて!私以外にもこの国にいらっしゃったんだ、と!」
少女が慌ててパタパタと手を振る。敬語で話しかけるのは、この少女の性格か、それともこの衣装は文官の中でもそこそこの高等職の纏うものなのか。
(いや、隙だらけで一発で気絶させられたんですがねえ。)
心中で呟き、不確定要素は置いておいて、間違いの無さそうな情報から整理していく。この国…恐らく、この世界で、眼鏡は貴重品。
「そうですか?あまり人前ではかけませんからねえ。今日はゆっくり調べ物をするつもりだったので、かけてきたのですよ。」
そう言って、またもにっこりと微笑む。当然、嘘八百だ。トレードマークとは言わないが、彼の仲間、『姓無』には恐らく、彼が眼鏡を外した姿を見たことがある者はほとんどいない。
少女はやや頬を赤らめ、あわてて早口でまくしたてるように話しだす。
「あ、ああ、えっと、その、ど、どんな本を探しに来られたんですか?」
「ええ、最近ここに入った本ですよ。ちょっと名前を忘れてしまいまして。最近入った本を数冊持ってきて頂きたいのですが。」
「さ、最近、といいますと、大図書館のほうから送られてきたものでしょうか?」
「ええ。」
「は、はい!すぐ持ってきますね!」
少女が慌てて在庫を調べに走っていくのを、笑顔で見届ける。
これも嘘。
そもそも調べに来た本のタイトルを忘れるなど考えにくいし、そうだとしても内容などを教えて探しやすくするのが礼儀だ。
それを、笑顔で押し切り、少女に違和感を覚えさせない。
(んー。純粋な子で助かりますねー。)
出会ったばかりにも関わらず、忠実なペットのように駆けて行く少女は、どうやらあまり人を疑うことのない、今時 (?)珍しい子の様だ。だからといって、彼の取る行動に何か変化があるわけではない。『最善』のため、利用できる者はなんでも利用するのが、彼のスタンスだ。
「え、えっと、どれか分からなかったので、三つほど、持ってきたのですが、」
「ああ、ありがとうございます。目を通しますね……ああ、これです。」
三冊をパラパラとめくり、そのうち一冊…恐らく学術書と思われる本を軽く持ち上げる。一瞬で選び取ったそれは、恐らく彼の目的……この世界の事や、元の世界に帰る方法……に、一番近そうな物。
目元まで持ちあげたそれを、揺らしながら、
「ここで読んでいってもいいですか?ここまで来るのは、骨が折れるので。」
「い、いえ、でしたら、借りて行かれても……、」
「長居しては、迷惑ですか?」
「い、いえいえ!そ、そんなわけではっ!」
「でしたら、申し訳ありませんが。…何か問題がありましたら、いつでも言ってください。」
にっこりと微笑む。少女が、顔を真っ赤にしながら「ほ、他の本を返してきますっ!」といって元々いたテーブルへと戻っていく。追われる状況で、ゆっくり読書をするのは難しいだろう。あの少女の動き…自分の事を、周りに喋らないか…さえ監視しておけば済む。
(あとは、「これの文献の、参考になりそうな本を探していただけますか?」で、困ることはなさそうですね…。)
にっこりとした笑顔の裏に、全力で腹黒い思考を巡らす。
と。
ゴガアァァンッ!!!と、派手な破砕音が響き渡る。響いた振動で、無造作に積み重ねられた本がいくつか崩れる。ここまでは聞こえないが、地鳴りのような人々の声も聞こえる。
「あ、きゃっ!?」
落ちてきた本にぶつかりそうになった少女が悲鳴を上げる。それを視認した瞬間、シンの右手が動き、滑らかに轢弾 (本来用いる鉛玉は、数に限りがあるため、なるべく控えるようにしていた)が飛び出す。相当なスピードで打ち出されたそれは、スムーズに本を弾き飛ばす。驚いた表情の少女が、直ぐに真っ赤になって感謝を述べる。
述べるのをにっこりと笑いながら、
(作戦通り動いてはいるようですが、本人は大丈夫でしょうか…。ああ、ここで私の技……指弾を見せて良かったのでしょうか…まあ、ここで検索屋代わりの司書を失うのも痛手ですしねえ…。)
脳内では、腹黒さ全開の思考が走り回っていた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「ヒャッハー!!!まだまだぁ!」
「っ!」
血塗れの場には相応しくない、陽気な絶叫が響きわたる。
いや、聞く者が聞けば、それは。
血塗れの場には相応しい、狂気の咆哮と分かったかもしれない。
「ハハハッ!逃げるばかりかァ!?」
黒々とした闇の中から聞こえる声に追われるように、ゼツが細い通路を奔走する。その顔にあるのは、焦燥。ニット帽と立てたコートの襟元のせいで表情は見えないが、その頬にはめったに見れない、玉のような汗が浮かんでいる。
と、
「っ!?」
突如飛来した、幾本ものナイフを右手で薙ぎ払う。それにワンテンポ遅れて、背後に一気に飛び退る。が、ワンテンポの差は大きく、コートに隠れた脇腹から、パッと鮮血が飛び散る。
「ヒャッハーッ!!!隙だらけな立ち姿だァー!」
「っ!」
「まだまだ続くぜェー!」
耳障りな喋りが、前後左右、あらゆる場所の闇から聞こえるように錯覚する。
「ハッハー!この『瞬身』の『異能』者、白銀の国の抹殺人に狙われてからには、テメーは死ぬまで逃げるしかねー!!!」
(頼んでいもいないのに、べらべらと情報を漏らしてくれる。)
洩らしてくれてはいるのだが、それから現状を分析する様な器用な真似は出来ない。シンや、もしくはチユなどがいれば違うのだろうが。
必死に逃げるが、それは、ゼツの得意とする「戦闘におけるステップ」とは異なる、継続的な走り。自身の身体に多大な負担をかける動作だ。
「っ!!!」
暗闇の中から、唐突に現れる分かれ道。急停止を余儀なくされたゼツに、再び襲いかかる幾重の刃。薙ぎ払った直後の踏み切った足に、何かが突き刺さる。
「ヒャッハー!!!ここは『刈り場』ァ!不規則な迷路は、俺のための蜘蛛の巣なんだよォッ!!!」
なおも響く、耳障りな奇声。
このままでは、分が悪い。
ゼツは、自身が変則的な戦闘には極端に弱い事を自覚している。そして、ハッキリ言って今、まさにその「変則的な戦闘」の極みにはまってしまっているのだ。
加えて、この男の相手をするようになってから、陽動の役割を果たせなくなっている。このままでは、シンやコウ、チユの役割にも支障をきたしてしまう。
(早くコイツを仕留めないと……)
策は、ある。
これだけの大規模な迷路、アレが必ず何処かにあるはず。
(アレを見つければ、勝機はある。)
目当ての物を探して、ゼツは暗闇を走り抜けた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
(『創世記』……異世界…)
物凄い勢いで、シンがページをめくる。
その眼は、かつての世界でPCの画面を睨みつけている様に酷似しているが、真剣度はその時よりも更に上だ。いつもの笑い顔がなりを潜めてしまうほどに、その表情には余裕がない。
(四色……魔法……)
凄まじい速さで、彼の中に新しい情報が刷り込まれていく。
それは、彼のもつ『最善』の異能を、さらに高みへと押し上げて行く。
読み終えた本を、わきに積み上げ、更に新しい本を手に取る。
同時に、丁度新しい文献を持ってきてくれた少女に、にっこりと微笑む。だが、その眼は笑っておらず、先程までと同等のスピードで思考を走らせる。
勿論、顔を真っ赤にした少女に、そんな事に気づけるほどの余裕はない。
(『異能』……『先祖転還』……本当に、なんでもありのファンタジーですねえ…。)
最も、自分もその世界の中に属するタイプの人間であることの自覚はあるのだが。そう苦笑しつつ、この世界の情報を煩雑に脳に叩き込んでいく。この世界で生き抜くための情報は大分集まった。
助かったことに、この世界『四色』は、『創世記』による記述にもあるよう、元々の自分たちの世界の言葉が通じるようだ。これならば、他の面々もそう苦労する事無く生きていけるだろう。
残るは、
(元の世界への帰り方、ですね……)
そして、一冊の本に手を取る。
分厚く立派な装丁を施された本。全てのカギを握る本。
―――『地下世界「迷宮」考察論』
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「はぁっ、はぁっ……」
ゼツの息が、とうとう切れ始める。これもまた、めったに見られない場面。
荒い息を整えるように、背後の壁に背を凭れて (実際には「凭れる」というような行動は身体に負担をかけるから、寄り添うように立っているだけなのだが)立つ。
そう、背後の、壁。
「ハッハッハァー!!!とうとうクライマックスだァー!!!」
走ってきて、辿りついた先。
「ザンネーン!!!そこは行き止まりだァー!!!」
行き止まりだった。
闇の中、突然立ち塞がった、鬼ごっこの終わりを示す、壁。
「追いかけっこは、終わりだァー!!!」
姿を見せない抹殺者が、愉快げに下卑た笑いを響かせる。
そこには、獲物を甚振る快感と、自身の勝利への確信。
同時に、『瞬身』の異能による、多角的なナイフの投敵。まるで分身でもしたかのようなその動きで投げる刃は、魔鉱ではないが、そこそこの硬度を誇る…具体的に言えば、人体を貫けるほどには。
諦めたように、薙ぎ払う事をやめたゼツの身体に、次々とナイフが突き刺さる。
奇声を発した抹殺者が、ゼツの足元に滑り込む。鉤爪状に、手の甲についた尖刀。ナイフよりも深く、とどめの一撃を見舞うべく。
最後の、恐怖の表情を愉しむ為、抹殺者が、ゼツの顔をみあげた、
その、一瞬。
「この『行き止まり』を、探していた。貴様の攻撃の方向が、前の一方に限られる、この『行き止まり』を。」
とどめを刺すべく滑り込んだ抹殺者。
その眼前に映る、大きく拳を振り返った、黒尽くめの男。
―――行き止まり。
一方通行の、通り道。逃げられない袋小路。
だがそれは。
同時に、襲いかかる者にとっても、「背後が取れない地形」。
そして。
闇に紛れこみ、視認を許さない抹殺者が相手でも。
「来る方向が分かっているのなら、迎え撃てる。」
闇よりも暗い、漆黒の衣。
その黒いニット帽の下から、鋭い眼光が覗き、
「追いかけっこは、終わりだ。」
抹殺者の意識は途切れた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ゼツは、無言で歩いていた。
(…この体では、満足な陽動は出来ない。兵を集めれば、俺が死ぬ。)
ゼツの任務が、陽動一つであったのなら、たとえ死を知っても迷うことなく壁を壊して動いただろう。「『異能』による殺人衝動」という、『姓無』の『姓無』たる所以を持たない彼は、自身を『姓無』と認めることができない。だから、『姓無』を守るためならば、死ぬのは自分や、少々特殊な理由で『姓無』にいる、シンであるべき。
だから、家族を守るため、死ぬことに恐怖はない。たとえ自分が、自分を家族と認めることができなくても。
だが、シンからの任務は、もうひとつ。
(「掴まっているであろう、サッチの救出」。)
任された以上、これを成し遂げるまでは死ねない。
ここで死んでしまえば、まず確実にサッチは死ぬのだから。
「っ…。」
血の滴る体を引きずりながら、前へと進む。
そこで。
「叫んでいたのは、貴方かしら?」
響く、声。
同時に、身体が奇妙な違和感に包まれる。
「あら?貴方は、妙な魂をしているのね?うまく操れないわ。」
敵。みなして、襲いかかろうとする。
と、する、が。
「っっ!!?」
身体が、動かない。
睨みつけるように、前を見る。
そこには、二人の女。
一人は、まさしく『女王』。緩やかに波打つ漆黒の髪を、床まで届こうかという所まで伸ばした女。長めの前髪からのぞく闇色の目が、妖しく笑う。
「『操心魔法』で操れないですが…。拘束くらいは出来るみたいですね。」
そして、もう一人。
自分の、最愛の、家族の一人。
両手を後ろ手に拘束され、力なく項垂れた、少女。
「サッチ!!!」
駆けだそうにも、万力で締め付けられたように身体は言う事を聞かない。
家族を助けるための、その力が、振るえない。
自分には、それしか手段がないのに。
(クソッ!)
心の中で悪態をつき、女を睨みつける。
そして。
「この人を助けたいなら、大人しくしてくださるかしら?大切な人なのでしょう?ああ、貴方の身体も、色々と興味深いです。殺しはしませんよ?」
微笑む女王に、ゼツは屈した。
迷いはない。家族を救うためなら、なんでもする。
悪魔に魂を売っても、後悔はない。
瞳から敵意を納め、ゼツが降参を告げる。どこからか現れた兵士たちが、ゼツを連行する先は、牢屋か、処刑場か。
だが。
―――必ず、助けて見せる。
彼の信念は。
屈しても、折れてはいない。
決して。
怒涛の三話連続更新。いえ、正直一度やってみたかったです。
ともあれ、それができるようになってしまったのは、この番外編が異常に長くなってしまったためです。このままでは本編がおまけな危険が…。
今回は、ゼツがマナコと別れた後の話ですね。彼がなぜ敵の手先になり下がっていたのかの言い訳もとい、説明と、次に向けての伏線張り。コウとチユは第二章、そしてシンさんは第三章に…。続くのか、そこまで?
こんな駄作を読んでくださる皆様、いつも感謝です。これからもよろしくお願いしますね。ご意見、ご感想、評価、質問等いつでも歓迎です。
では最後にキャラクター図鑑を…。
~ゼツ~
中ボス集団姓無の、双壁の一人としてかなり初期から設定がありました。何気に人気もあるようで、作者としては嬉しい限りです。事あるごとに喋り方を参照しなければいけない、手間のかかる子ですが (笑)。
イメージ上のモチーフは、勿論某殺人鬼の一賊。の、長男。から、ギャグ要素を引いた感じでしょうか。そのギャグ要素をコウに、といった感じです。ちなみにかれの能力は、わかる人には一発でわかる、魔術師オー○ェンの、帽子の男。まんまパクリです。これだけでキャラが立ってしまうとっても便利な能力 (笑)
デザインは、黒。絵的には、消○の挑戦者の、ゼロ。とりあえず顔隠しはほしい。俺の趣味だけど。