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第34話 Happy Birthday

果たしてどんな計画なのか。

 藍人「おお、まじか。」


 あの勉強会から一週間後、僕はその結果に驚きを隠せずにいた。


 藍人「颯太、お前カンニングはダメだろ。」


 颯太「んなことしてねえよ!ったく、せっかく頑張ったのにそれはねえだろ。」


 テスト結果か出て、順位を張り出された。そこには颯太が学年で20位を取っていることが示されていた。


 海斗「まさか、ここまでとはな。今度からもっと努力したほうがいいんじゃないか?」


 颯太「そんなのめんどいから嫌に決まってんだろうが。」


 藍人「なら、なんで今回はそんな努力したんだ?」


 颯太「気分だよ。何となくそうしたかっただけだ。」


 その気分がずっと続いてほしいと思っていた時、


 栞「総司くーん。」


 後ろから栞さんが走ってくるのが見えた。


 栞「今回6位だったよ。いつもありがとうね。」


 藍人「いえいえ、そんな。たいしたことないですよ」


 ちなみに僕は4位だった。そろそろ追い越されそうで怖い。


 栞「でね、テストも終わってもうすぐ冬休みになるでしょ?みんなでクリスマスパーティーをするつもりなんだけど、どう?」


 藍人「クリスマスパーティーですか?」


 クリスマスパーティーなんてやったことないから何にもわからないが、こういうのを経験するのも普通の高校生活なのかな。


 藍人「わかりました。そのパーティー、参加します。」


 栞「ありがとう。開催日は12月24日。会場は総司くんの家ね。」


 こうして、僕の家でクリスマスパーティーが開催されることになったのだった。







 そこから数日がたち、冬休みに入った。僕はクリスマスパーティーに必要になるであろうものを買うために、近くのショッピングモールに来ていた。


 藍人「(うーん、どういうのがいいのかな。)」


 僕はクリスマスプレゼントを選んでいたのだ。もしかしたら、交換会とかするかもしれないしな。


 ?「ねえ、これかわいくない?」


 ?「確かに。こんなの売ってるんだ。」


 その時、聞き覚えのある声が聞こえ、僕はそっとその方向を見た。


 梨乃「奏、それ気に入ったの?」


 奏「うん。色合いが好きで。」


 結衣「いやー休日っていいね。」


 美波「毎日休日がいいなー。」


 そこには、奏さんたちが休日を満喫していたのだ。


 藍人「(なんでいつもこうなるんだ?)」


 まぁ、一応変装はしてるから、バレないとは思うが、立場を考えると流石に不安になる。


 奏「……ん?」


 その時、奏さんが何かを感じ取った反応を見せる。


 結衣「?どうしたの?奏。」


 奏「いや、今一瞬明らかにこっちを見てくる視線があった気がして。」


 藍人「!?」


 恐らくは僕の視線であるが、ショッピングモール内で視線が飛び交うなんて当たり前だ。そんな中で自身に向けられている視線を感じ取るなんて。奏さんってそういうのに敏感なのかな。


 梨乃「そうなの?おかしいね。変装は完ぺきなはずなのに。」


 ちなみに彼女たちの変装は眼鏡をかけるだとか帽子をかぶるなどで、よく見たらすぐにわかってしまうようなものだった。


 結衣「まあ気のせいでしょ。それより、こっちのお店に行ってみない?」


 美波「いいね。私も気になってたし、行こうか。」


 そういって四人はその場を離れていった


 藍人「……危なかった。」


 また何かあっても面倒なので、僕もそそくさとプレゼントを選んでそのショッピングモールを後にしたのだった。






 梨乃「うーん。これかわいいけど、値段がかわいくないんだよね。どうしよう。」


 結衣「今度のライブの収入で取り返せば?」


 今回、四人は映画の反応や出来を見るために、近くの映画館に見に来ていたのだが、折角の休日を満喫するために買い物に来ていたのだ。彼女たちも華のJKなためショッピングを楽しみたい時だってある。だが。最近の映画撮影もあり、あまりそう言って時間が取れていなかったのだ。


 奏「これかわいい。」


 美波「確かに似合いそうだね。試着する?」


 そういって二人が試着室に向かおうとしたとき、


 栞「これかな。いや、こっちも捨てがたい。」


 美波「あれ?栞?」


 そこには、なぜか男物の服を選んでいる栞さんがいたのだ。


 奏「こんなところで、どうしたの?」


 栞「今度クリスマスパーティーするんだけど、その中でやるイベント用のプレゼントを買ってるの。」


 美波「そうなんだ。センスが問われるね。」


 栞「そうなの。あ、これにしようかな。じゃあ二人とも、またね。」


 そういって栞さんはレジへと向かっていった。


 奏「なんか栞、すごく楽しそうだったね。」


 美波「そんだけそのパーティーが楽しみなんでしょ。」







 そして再び何日かがたち、クリスマスパーティーとうじつがやってきた。


 瑠香「では、クリスマスパーティー開催を祝して、乾杯!」


 一同「乾杯!!!」


 瑠香さんの合図と共に、僕らは乾杯の音頭を上げた。


 大和「皆、料理はいっぱいあるから遠慮しなくていいからね。」


 智穂「やったー!ありがとうございます!」


 蓮「今日は俺も食べるぞー!」


 颯太「海斗、終わったらゲームしないか?今日は色々持ってきたぜ。」


 海斗「おっ、いいな。」


 陽菜「栞さん!この服着て下さい!」


 栞「これサンタ服?」


 各々好きなことをして楽しんでいた。そんな中僕はと言うと、


 藍人「(....なんで料理してるんだ?)」


 僕は何故か料理を作らされていた。なんでも、「クリスマス特別料理をお願いします。」との事である。全く、人使いが荒いな。でも、


 智穂「うーん、最高!」


 蓮「海斗、これ美味いぞ!」


 海斗「いや、ちょっとそれどころじゃ。ってうわぁ!」


 颯太「はい俺の勝ち!デコピンな。」


 海斗「解せぬ。」


 瑠香「鈴さん。クッキー作ってきたんですけど、食べます?」


 鈴「食べるー!」


 藍人「(......まぁ、皆が楽しそうだからいいか。)」


 僕も少し気分が高揚しているのだろうか。こんだけ騒がしいのも、悪くないと思っている自分がいる。



 〜3時間後〜



 藍人「(いやどんだけいるんだよ。)」


 時刻は午後23時50分。もうすぐ日を跨ぐ時間なのに、誰も何も言う気配がない。全員時間を見てないのか?


 心美「総司、少しこっちに来て。」


 藍人「?わかった。」


 その時、突然母さんに呼ばれ、僕はソファーに座った。


 大和「すまんな!総司!」


 颯太「よいっと!」


 藍人「お、おい!」


 その時、突然目隠しをさせられ、僕は何も見えなくなった。イタズラにしてはやりすぎだろ。


 藍人「(なんだ?殺させるのか?)」


 栞「よし!じゃあ電気消して!」


 栞さんの合図と共に照明が消え、目の前に何かが運ばれて来るのがわかった。


 栞「じゃあ目隠し取ってあげて!」


 そのまま流されるように目隠しが取られ、僕は目の前に置かれたものを見た。それを見た時、僕は目を疑った。


 一同「総司(くん)、誕生日、おめでとう!」

次回

藍人の誕生日パーティー!?

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