表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/42

第29話 努力家の思い

努力する人の裏側。果たしてどんな思いがあるのか。

奏「でも、私は私でありたい!」

煌雅「へぇ。あの奏って子、かなり上達したな。何があった?」

藍人「別に、何も無いですよ。」

結衣「どうしたの奏。急に演技上手になったじゃん。」

美波「何かコツとかあるの?教えてよ。」

奏「別に、特別なコツとかは.....」

あれから奏さんは、今までより少し感情を表に出せるようになった。それにより、演技も改善されていた。

栞「藍人さん、奏に何かしました?」

藍人「栞さんまで。何もしてませんって。」

栞「奏があんなにいきいきしてるなんて、今まで無かったんですよ。昔からあまり積極的に動くタイプじゃなかったのに。」

藍人「そうなんですね。(まぁ知ってるけど、)」

栞「やっぱり藍人さんがいるからですかね。藍人さんの演技を奏にみせたら、自分が好きなアニメキャラの実写はこの人にやって欲しいって言ってたんですよ。」

藍人「実写アニメですか。」

今までやったことないし、ちょっと面白そうだなぁ。

梨乃「藍人さん、ちょっと見てほしいところが。」

藍人「わかりました。(梨乃さん、最近張り切ってるなぁ。)」




藍人「よし、今日はここまでですね。お疲れ様です。」

栞「うーん。今日も疲れたー。」

結衣「栞。ちょっと甘いものでも食べに行かない?」

栞「行きたい!奢って!」

結衣「そこまでは言ってないし、がめついね。」

美波「奏、何してるの?」

奏「アニメグッツを買ってるの。あ、これ見て。これはね.......」

藍人「(あっ、捕まってる。)」

奏さん、1度話したらしばらく続くからな。一度経験したから分かる。

梨乃「.........」

藍人「あれ、梨乃さん。まだやるんですか?」

梨乃「あっ、はい。もう少しだけやらせてください。」

藍人「..........わかりました。なら、僕も付き合いますよ。」

梨乃「え?いや、夜も遅いですしお気になさらずとも。」

藍人「いえ。僕はこの部屋を閉める必要があるので。ついでですよ。」

梨乃「まぁ、そう言っていただけるなら。」

こうして僕は梨乃さんの練習に付き合うことにした。


〜1時間後〜


梨乃「はぁ、はぁ。(つ、疲れてきた。)」

あれから1時間ほどたっただろうか。私はぶっ通しでダンスの練習をしていた。

藍人「梨乃さん?そろそろ終わりにした方が.....」

梨乃「い、いえ。ま、まだ。」

その時、私の足から力が抜ける。

梨乃「あっ.....」

藍人「梨乃さん!」

そのまま私の意識は闇へと消えてしまった。




梨乃「う、うーん。」

藍人「大丈夫ですか?」

梨乃「うわぁ!」

気がつくと、私の傍には藍人さんがいた。

栞「藍人さん。梨乃起きました?」

梨乃「し、栞?」

私は起き上がり、周りを見渡すとそこは栞の家だった。

栞「あ、起きたみたいだね。良かった。」

梨乃「な、なんでここに?」

栞「藍人さんがここまで連れてきてくれたんだよ。」

梨乃「え?いや、なんで藍人さんは栞の家知ってるんですか?」

藍人「前に栞さんと番組で共演した時に電話番号を交換しまして(結構無理やりに)。それで栞さんに電話してここまで来たんです。」

梨乃「そ、そうでしたか。」

栞「藍人さん。夕飯できたので良かったらどうぞ。」

藍人「栞さん、料理出来たんですか?」

栞「まぁ、少しだけ。(前に総司くんにちょっと教えてもらったんだよね。)」

藍人「わかりました。」

そう言って藍人さんは部屋を出た。

栞「....梨乃、また無理したの?」

梨乃「.....別に、無理って程じゃ。」

栞「全く、最近はないから安心してたのに。」

そう。私は昔から倒れることが多かった。その大半は練習のし過ぎによる疲労だ。新しい曲を良くするために歌の練習をしたり、ライブのためにダンスの練習をしたり。アイドルをしていくうちにその練習に慣れて、前よりはそうなることは減ったけど、今回は初めての映画出演。今までとは違う練習も多く、また前のように無理な練習をしてしまったのだろう。

梨乃「だって、出させてもらうならしっかりできるようにならないと。」

栞「まぁその姿勢はいいけどね。でも、無理して体壊したら本末転倒だよ。」

梨乃「そんな大袈裟な。」

栞「確かに大袈裟かもしれないね。でも、私はリーダーとしてみんなを支えたいの。」

梨乃「栞.....」

栞「.....私もね、今の学校に入った時、皆に夢咲栞のイメージを崩したくなくて、ずっと仮面を被ったように生活してたの。でもね、1人いたの。アイドルとしての私じゃなくて、夢咲栞を心配してくれた人が。」

梨乃「そんな人がいたんだ。」

栞「その人のおかげで、今までより楽しくアイドル活動出来てる気がするの。」

梨乃「......」

栞「いつか、梨乃にも紹介するね。だから、あんまり無理しないで。梨乃の頑張りは皆に伝わってるよ。」




梨乃「私がアイドル?向いてなくない?」

栞「そんなことないよ。きっと人気出るよ。」

梨乃「どこからその根拠が出てくるの。」

栞「だって梨乃は頑張り屋じゃん。頑張る姿を見て応援したいファンはきっといるよ。」




梨乃「......変わらないね。栞は。」

栞「?なんの事?」

梨乃「そういう所だよ。」

藍人「.......(流石リーダーですね。)」

僕はドア越しにその会話を聞いていた。栞さんは僕が思ってた以上にメンバーを思っていたようだ。

藍人「(さて、折角作ってもらったし、夕飯を食べようかな。)」

そういえば、栞さんが言ってた人って誰なんだろ。

次回

天才故の悩み

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ