第17話 プールに行こう
夏はやっぱりこれがないと。
監督「グゴーーーー。」
響「なんじゃあ!こっちも苦労して...zzz」
藍人「うーん。」
これは一体どういう事だろうか。僕らが部屋につくと、マネージャーさんと監督は寝ていた。そして、
颯太「ち、智穂。もう、やめて」
智穂「何言ってるの!ほら、もっと食べなさい!」
颯太「が....が.....」
藍人「(颯太のやつ、大丈夫か?)」
海斗「藍人さーん。」
その時、海斗がこちらに駆け寄ってきた。
藍人「おぉ、大丈夫?」
海斗「大丈夫じゃないですよ!」
事情を聞くと、響さんと監督が酔いすぎで眠ってしまったそうだ。
栞「はっ!」
藍人「大丈夫ですか?栞さん。」
栞「は、はい。大丈夫です。(え?なんかお姫様抱っこされてる!?)」
藍人「あ、すみません。今下ろしますね。」
栞「あ、はい。(もうちょっと抱っこされてたかったな。)」
藍人「で、智穂さんはどうしたの?」
海斗「実はあの後、監督が観光の途中で買ったと言ってチョコを差し出したんですが、それにちょっとアルコールが入っていたらしく、それを食べた智穂が酔って暴れてしまっていて...」
藍人「簡単に酔すぎでは?」
海斗「蓮も絡まれすぎて倒れちゃってまして。」
藍人「とりあえず運ぼうか。栞さん、智穂さんと響さんをお願いしてもいいですか?」
栞「は、はい。」
そして僕らは酔った人たちを部屋に運んだ後、自分の部屋でそのまま眠りについたのだった。
監督「うぅ、頭が痛え。」
藍人「でしょうね。」
響「まさか、私がこんなミスをするとは。」
栞「相変わらず酒癖は抜けてないよね。」
智穂「ごめん!2人とも!」
颯太「まぁ智穂は悪くねぇよ。」
蓮「だ、大丈夫。き、気にしてないよ。」
海斗「足が震えてるぞ、蓮。」
翌日、僕らはお土産を買いに行っていた。
監督「藍人、これ着てくれよ。」
藍人「なんですかこれ。」
監督「富士山のTシャツだ。」
藍人「この絵需要あります?」
その話をしていると、栞さんがとても輝いた目でこちらを見てきた。
藍人「(すごく着てほしそうだなぁ。)わかりましたよ。」
その後、僕は試着室でその服を着た後、撮影が終わるまでそれを着ることになったのだった。
監督「よし、撮影終了だ。出演してくれてありがとな。」
颯太「いえ、こちらこそありがとうございました!」
智穂「楽しかったです。これからも頑張ってください!」
蓮「海斗、足が痛いんだが。」
海斗「筋肉痛か?相変わらず体力ないな。」
栞「藍人さん!」
栞さんがこちらに駆け寄ってきた。
栞「今回はありがとうございました!また機会があればぜひ!」
藍人「こちらこそ。今度は別の番組でも共演したいですね。」
栞「!!はい!ぜひお願いします!(嬉しーーー!)」
そう言って栞さんら去っていった。
藍人「さて、僕も帰ろうかな。」
今回は予定外が多すぎてびっくりしたけど、まぁいい旅行ができて満足かな。
その撮影から数週間が経ち、夏休みを満喫していたある日、
颯太「プール行くぞ。」
藍人「なんだよ急に。」
颯太「拒否権はない!」
藍人「あるよ。」
とりあえず理由を話せ、理由を。
颯太「これは栞さんからのお誘いだ。この前撮影に1人だけ出れてなかったからとお前を誘ってくださってるんだ。」
藍人「そうなのか。(いや、だとしても男をプールに誘うか普通。)」
彼女はあまり友達と遊んだりがないのだろう。感覚が少しズレている気がする。
颯太「とりあえず行くぞ!」
藍人「(こう言ったら聞かないんだよなこいつ。)わかったよ。」
こうして僕らはプールに行くことになったのだった。
~移動&着替え中~
颯太「よっしゃあ!プールに来たぞ!」
智穂「テンション高いわね颯太。」
蓮「最近汗かいてばっかりだから水を浴びるのもいいな。」
海斗「そうだな。」
藍人「今回は誘ってくれてありがとうございます。栞さん。」
栞「いいよいいよ。この前は撮影来れてなかったし。」
だとしても、やっぱりプールは違う気がする。
颯太「よし!行くぞ!」
海斗・蓮・智穂・栞「おー!」
藍人「(テンション高ー。)」
栞「で、総司くん。何してるの?」
総司「え?」
私達が遊び始めた瞬間、総司くんは流れるプールで流されていた。
栞「それ楽しいの?」
総司「意外と楽しいですよ。(あんまり水に濡れてウィッグが取れるの嫌だし。)」
栞「なら私もやろうかな。浮き輪取ってくるねー。」
私は浮き輪を持ってきて、流れるプールに入った。
栞「おお、これは確かに面白いかも?」
総司「そうでしょう?」
自分で動かなくても流れるのは新しい感覚だ。
総司「そういえば、こんなに堂々としてていいんですか?」
栞「あー、大丈夫だと思うよ。今日は声掛けられてないし。」
総司「そ、そうですか。(さっきから鼻血を出して倒れる人をよく見るような....)」
栞「みんなはどこにいるのかな?」
総司「4人とも泳いでますよ。誰が1番速いか競走してるとか。」
栞「え!面白そう!私も行こー。」
総司「(辞めるの速ー)」
そして私が4人の方へ向かうと、
智穂「よっしゃあ!見たか!」
颯太「速すぎだろ。」
海斗「陸上部だよな?」
蓮「つ、疲れた。」
既に決着はついていた。
栞「やっほー皆。」
智穂「あ、栞さん!」
栞「楽しそうだね。私も混ぜて!」
智穂「わかりました!やりましょう!」
こうして、私と智穂ちゃんの一騎打ちが始まったのだった。
次回!
智穂VS栞
勝つのは果たして!