第三話 一年のトレーニングでさらに高みを目指せ
「よし、という事でトレーニングしていってもらうんだけど、まずはグリースという組織を潰せるための力をつけてもらわないといけないね」
「時山さん、そのグリースという組織の親玉は誰ですか?」
すると時山は、渋った顔をしながら
「グリース ウェロノン、という人物だ、ちなみに、そいつは喧嘩の強さで部下を決めているらしい、それほど強く、それに一筋なら、次郎が倒しやすい相手になると思うのよ」
「え?なんで?」
「次郎には、喧嘩だけ強くなってもらいたいわけではなくてさ、いろいろな’力’をつけていってもらいたいんだよね、そうしたらさ、きっと、グリースは簡単にコテンパンにできるよ、一応、作戦は考えてある、一年後、その作戦を実行することとなっている、まずはそのために力をつけていってもらわないとな」
「なるほど」
「そのため、こんな感じのトレーニングスケジュールを考えておいた。」
次郎は、そのスケジュール表を手に取って、見てみると、こう、書いてあった。
「練習は、自分の能力をうまく使えるように組まれたものだ、パンチ千回、キック千回、いろいろな勉強六時間、射撃訓練」この四つが書かれてあった。
「これを、やっていくんだな、時山」
「ああ」
時山の決心が固そうに見えた。
次の日から訓練が始まった。大変だったけど、だいぶ様変わりもみせた、ちなみに、ターゲットはグリスに決めておいた、彼を倒し、自分の高見としてやるため、俺は、がんばった。
…その時から一年がたった…
「おお、だいぶ様変わりを見せたね、次郎」
「はい」
「よし、食堂行こう‼」
「はぁ?」
俺は時山の言っている意味が分からなかった、まだ準備とかいろいろしないといけないときに、食堂急に行くとか言われても、意味が分からなかったが、その意味は、重要なことをするためでもあった。