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20 Cティタラス地下遺跡 その三

周りの小さな枯れ木をE=N320で蹴散らし、ついでに巨大な樹木のような異形の怪物にも撃ってみたが、細い触手は千切れるが体にはあまり効果はなさそうに見えた。


「少々不気味な姿をしているが、大抵ああいう口?かは分からないが大きく開く奴は口の中が弱点なはずだ!撃つぞ!」


そう言ってコウジロが擲弾銃で爆発する弾を撃ったが口から伸びた触手により叩き落され小さな枯れ木達が散った。

しかし弾くという事はやはり口の中はあまり狙われたくないのか?一気に近づいて口の中へE=N320のバレルアタッチメントである小型の擲弾銃で爆発する弾を撃てば大きなダメージを与えられるかもしれない……しかし近づくには口の周りの触手が少々邪魔になる。

とりあえずまた出てきた回りの小さな枯れ木を倒さないとだ。






「───しっかしまぁ……きりがないわねコレ。一体いつになったら出てくるのが止まるの?この枯れ木達」


撃てども撃てどもわらわらと湧いてくるこの小さな枯れ木達は、あの巨木の異形の体や侵食されて黒くなった壁の肉塊からどんどん出てくるので幾ら撃ってもきりがない事に気づいた。

こういう時一瞬で広範囲を一掃できる銃があってよかったわって思うわね、未来様様だわ。


だが幾ら一瞬で蹴散らせても銃は弾を込めなければ使えないし、銃弾には限りがある。

つまりそろそろE=N320用に持ってきた弾薬が底を尽きそうだ。


「こんな事ならもうちょっと多めに買って持ってくればよかったわね!!」


「このままじゃじり貧だ!どうする!?最悪無理矢理にでも塞がれてる来た道の壁を突破したいが辺りの肉壁から出てくる触手が邪魔だ!!」


どうやら先程薙ぎ払った肉壁が再生してそれを異形の巨木が乗っ取っているようで壁からまた太い触手が生えており恐らくさっきの爆発弾を撃つ銃を警戒しているのだろうか?執拗にコウジロを狙っているようで、中々銃を使えないでいた。

遠目で見ても反動が凄まじかったから両手で構えないとうまく打てないのだろう。


闘気を纏わないE=N320でも回りの小さな枯れ木程度なら簡単に蹴散らせているが、如何せん数が多いので異形の巨木へは中々近づけずにいた。

時々GELで本体を撃っているが、やはり硬い体に弾かれて闘気を纏わせても大したダメージにはならずすぐに再生されてしまう。


こうなったらE=N320にも闘気を纏わせて一気に小さな枯れ木を排除してあの巨木の異形の上の裂けてる大きな口目掛けてアンダーバレルアタッチメントの擲弾銃で神滅闘気を纏った爆発弾を撃つしかないわね。


あれから少し練習して少し集中すれば角の竜気と体の魔力を回し合わせた神滅闘気を頭に留めて腕へ流すことが出来るようになったので頭で回しながら少し高めに空中にジャンプしてる間に一気に腕に流せば神滅闘気を銃弾に込めて撃てるはずなので、素早く巨木の異形の途中にいる邪魔な小さな枯れ木を右手に構えたGELに闘気を込め掃射して排除し足に込めた闘気の力で一気に巨木の異形の所まで飛びあがった。


「うわ思ったよりジャンプ力が強い!」


想定より高く跳ねてしまったがそのまま気にせずGELでの掃射を続けて細かい触手を除去し最後に頭で回している神滅闘気を左手のE=N320へと籠めて神滅闘気によって強化された爆発弾を撃った。


ポンッと少し間抜けな音と共に発射された爆発弾はそのまま奴の口の中に落ち神滅闘気によってバリバリと雷鳴を轟かせながら大爆発を起こした。


「おお!やるじゃねえか!マオウ!」


「……まだ倒れてないわ、滅茶苦茶しぶといわねコイツ」


しかしどうやら仕留めきれなかったようで爆発で出来た煙の中で動いているのを生命探知で察知する。

空中が身動きが取れない中爆煙の中から伸びてきた触手により叩き落される。

凄まじい力だったが強化服と少し残った纏っている左腕の神滅闘気のおかげで軽傷で済んだ。


「おい!?大丈夫か!!!」


「思ったより平気よ」


爆発時に壁の触手の動きが緩んだ時に残っていた肉壁をほとんど蹴散らしたコウジロが小さな枯れ木を蹴散らしながらこちらに向かってくる。


爆煙の中からは更に四本の太い触手が生えた異形の巨木が現れ……裂けた割れ目からは何か光が集まっている……このパターンは……


「まさかコイツもビームを!?」


そう言った瞬間、はいそうですと返事をするように奴が割れ目から光の線を放ち小さな枯れ木を巻き込んで薙ぎ払った。



────何とか避けたが部屋を覆っていた肉壁は光線によって黒焦げで、今まで銃弾が当たったり爆発しても全く傷がつかなかった床ですら溶けていた。


「……エレクトロワームのビームとは桁違いの威力ねこれ」


「しかしさっきの爆発弾で奴も大分ダメージを負っているみたいだな、見ろ。大分疲れが見えないか?」


確かに、コウジロが言った通り奴はまるで肩で息をするかのように体が揺れている。

またあの口に神滅闘気を纏った一撃を食らわせれば倒せるかもしれない。


「恐らくアイツの弱点はさっきビームを撃ってる時にあの口の中にちらっと見えた核と思われるツルツル部分だろう、他のデカい感染獣の体にも見た事がある。恐らくさっきの爆発で露出してその影響で周りの触手を再生できていない今がチャンスだ」


コウジロの意見と同じことを思い小さな枯れ木もいなくなったしまたさっきと同じ要領で口の中に爆発弾を撃ち込んでやろうと思ったら、奴の体の上の方から生えている少し太い四本の触手の先が赤くなり、弾け……火の玉が飛び散った。


「結構出来ること多いのね!?」


放たれた火の玉は周りの小さな枯れ木を巻き込んで部屋の至る所に落ちて床を溶かした。

四本の触手から飛んでくる火の玉は床を溶かすほどの威力なのでこれは当たったら間違いなくまずい事になるだろう。


「受け流せない分さっきのでかいだけの遅い触手より面倒ねこれ」


多分防げるとは思うけど流石に銃で防ごうとは思えないな……十分お金を稼げたら剣買おうかな。

弾切れしたのか触手から撃たれる火の玉が止み、また奴の体の至る所にある口から小さな枯れ木が出てきた。


「無限に出てきてきりがないわねほんとに!」


出てくる枯れ木達もろとも空いている口めがけGELで闘気を込めて撃つ。

貫通はしないものの枯れ木諸共小さな口が弾け異形の巨木はよろける。

再度装填された火の玉が発射されそうになるが触手目掛けてコウジロが爆発弾をばら撒く。


「火の玉が飛ぶ前に撃てばどうってことは無いな」


内部の火の玉が誘爆したのか、爆発弾をばら撒かれ爆発した触手が更に大爆発を起こした。

溜まらず倒れた異形の巨木がこちらに口を向けて、また口に力を貯め始めた。

あの光線を撃つのはそこそこ時間がかかっていた、そして今回口は上では無くこちらを向けている。

つまり奴の核であろう部分がこちらに丸見えになっていた。

神滅闘気を込める時間はなさそうだが丸見えなら普通の闘気で十分であろう、GELを奴の核目掛けて撃った。


「いい加減くたばりやがりなさい!」


力が溜まりきる前に、闘気を纏った銃弾が奴の核を貫く。

貯めていた力が暴発し、爆発が起こり……後には爆発で吹き飛ばなかった奴の肉片の一部と足が一本立っており……あ、倒れた。


「よし倒したわ……部屋がもうちょっと狭かったらやばかったけど何とかなったわね……うお、何!?」


奴の足が倒れ塵となった瞬間、遺跡全体が揺れ始めた。


「何だこれは……一度撤退するぞ!」


コウジロが叫び、来た道を戻る。

そういえばこのヒサメとかいう女、探索してる時も思ったが、さっきの戦いの時も全く声を出さないしそういえば姿を見ていなかったな一体何をしてたんだか……と見ていると突然周りの壁から触手が伸び襲い掛かってきた。

しかしさっきの奴の触手ほど太くないし早くないし火の玉も出ないので、普通に銃弾で弾けた。

その直後突然地面が大きく口を開けたように崩壊し、私とヒサメが落下していった。


「何!?おいマオウーーー……!!!」


どんどんコウジロの声が遠のいていく、更に下へ下へと落ちていく……エレクトロワームと戦っていた時よりも深く長く下へ落ちていく。

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