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16 新たな装備!新たな銃!新たな…… ※挿絵有り

 目が覚めた。

 昨日は何か色々あったな……でも正直コウジロにご飯奢って貰って美味しかった以外あんまり記憶にない。

 それでも思ってたよりずっと疲れていたらしく、どうやらもう昼過ぎのようだった。

 お風呂に入ってから着替え、宿で頂ける朝食の代わりに昼ご飯を宿で食べ、ミスズさんの店へ向かった。

 宿で食べた昼ご飯は昨日奢ってもらったビルのご飯には遠く及ばないが、それでも中々美味しかった。






「───あら、いらっしゃい。起きたらすぐ来るんじゃなかったかしら?随分とお寝坊さんなのね」


 ミスズさんの店に付き早速買った銃と強化服の説明をしてもらう。

 ちなみに前回防護服を着る際に使用したカーテンで仕切られた着替え用の小部屋には小型のホログラム投影機材があり着替えをしながらその機材から出てくる銃の説明を受けた。


 どうやら銃を作ってる企業はそれぞれ異なる様々な特徴を持つ銃を扱っているが、剣や槍といった近接武器はあんまり無かった……

 あるにはあるのだが、この世界での近接武器は需要が少なく趣味や道楽の域に突っ込んでおり基本高くてとても手が出せる値段ではなかく、一番安いシンプルな直剣ですら二千万以上するというのだから驚きだった。

 まぁ銃撃てば闘気や魔法が無くても簡単に敵を倒す力があるんだからそりゃそうか……闘気を纏えないなら尚更いらないよね。


「こっちの銃はとにかくマガジンサイズが大きくて発射レートが速いシャーラム製のライフル「E=N320(エジピ=ヌン)」シャーラム製の中では比較的抑え目な値段と性能だけど六十発のマガジンを三秒で撃ち切るのと、標準搭載の小型の擲弾発射器(グレネードランチャー)のようなアンダーバレルが付いてるのも特徴ね。シャーラムの武器はバレルアタッチメントを付ける事で様々な機能が使い分けられる機能があるのも魅力的だわ」


 一つ目は弾がいっぱい撃てるという点でシャーラム製のライフルに決めた。

 見た目は銃の先っぽ、バレル部分がちょっと長めで銃の六割位を占めておりマガジンは六十発も入るという事なので相応に長い。

 バレルの下部にはちょっと太めの小型の銃のような物が取り付けられており、こちらからは爆発する弾が打てるらしい。


「この拳銃はノカーセス製の「GELグロリアスエクスキューショナーリトル」ノカーセス製の銃は基本的に一撃が重いのが特徴で、この拳銃も例に漏れず威力が高いけどノカーセス製の中では比較的真面な部類で意外と使ってる人は多いわね」


 二つ目は昨日大分お世話になったが壊れてしまったノカーセス製のDSL(デッドショットライト)の上位互換に当たる拳銃。

 DSLよりも更に反動がでかいが、その分火力も大きく上がっていてベテランの開拓者でも使う者が結構多いとか。


「そして最後にその今着てる……お、着終わったみたいね?」


挿絵(By みてみん)


「中々似合ってるわよ。その強化服はイスタック製の「RM強化服」最低限の機能を備えたシンプルかつ軽めの強化服だけど、イスタック製の特徴的な下半身の外骨格によって強力な跳躍力や素早い動きが出来るわね。知ってると思うけど強化服はバッテリーが無くなったらただの重い服になるから気を付けるのよ?」


 強化服は力が強いのは相応に値段が高いし制御が難しいとの事でなるべく見た目重視、とはいっても女性物の強化服は全身を包むのは大前提として多少装飾があるとはいえ結局あのピッチリした下着のような服なので少しはれんちな感じのが多く……悩んで悩んで悩みまくって一番あんまり見た目がはれんちじゃない奴を選んだ。

 ……はずなんだけどどうやらこの強化服、前から見ると普通に下は何か履いてるような見た目だったが後ろ側はお尻が強調されるような感じになっておりちょっと恥ずかしい……


 ……ちなみに上は普通にピッチリだった。

 まあでも上半身は下半身に比べて外骨格が無い分細くてそこまで大きくないので更に上にジャケットを羽織る事で解決した。


 ついでに髪の毛を纏める為の留め具を買った。

 実はこの留め具は少し特殊で二つで一つの装備となっており頭への飛翔物を力場障壁(フォースフィールド)で防いでくれる。

 力場障壁で身を守る品の中では値段もかなり安く駆け出しの女性開拓者が良く使ってるらしい。

 まぁ値段相応に性能は抑え目であまり強力な弾は(はじ)けないし内臓バッテリーも小さく弾ける回数も少ないが、昨日のエレクトロワームの電磁障壁はかなり強力だったから皆が付けるのも良く分かる。

 ちなみに高めに結んだ方が色々効率がいいらしい、ものによっては下の方がいいものもあるとかなんとか……


 こういう髪飾りとかの装身具で身を守る物は転生する前もいっぱいあったわね。

 特に勇者がつけてた頭飾りはとても強力だったのを覚えている……こちらが放つ魔法を全て雷に変換しながらこっちに何倍にして跳ね返してくるんだもの……うぅ、あの勇者の電撃を纏ったとんでもない速度の剣と共に向かってくる雷を思い出すと少し恐怖で震えるわっ!


 ……流石にこの世界にはいないと思うが、勇者みたいな化物が私の事を狙う事が今後あるかもしれないし、神滅闘気をもっとうまく使えるようにしといて損は無い。

 現状頑張って銃に込めて撃つ程度しか出来ないし、全身を巡らせたりして神滅闘気をもっと有効活用できるようになりたいわね。


 そうと決まれば今日も早速どこかの遺跡にでも行こうかしら?昨日のキタナード街遺跡の奥へ行ってみようかな?等と思っていたら情報端末から何やら音が……たしかこれは、ギルドからの指名依頼……?やれやれ、こんな新米開拓者に何やらせようというのやらまったくやれやれ……


「えぇっと?……新たに発見された遺跡の内部調査……もしかして昨日見つけた所?」


 どうやら遺跡を見つけた者には優先的にこの内部調査の依頼が来る事になっているらしい。

先行探索という事になるので未知の危険性はあるがその分手つかずの遺跡を探れるうま味もあるという事で……まぁハイリスクハイリターンって事よね。


 まぁ未知の遺跡探索ってのは中々そそるものがあるわね!昔旅してた頃にたまたま見つけた大森林の奥の遺跡も魔物は手強かったけど中々興味深い事が色々記されてたわ。

よし、依頼承諾っと……集合場所があるのね?クロクモ街遺跡に向かう輸送車の場所と同じね。いざゆかん!


 そんな感じで未知の遺跡探索に心を躍らせながら移動してると、ふと見覚えがあるような無いような……いや、間違いなく見た覚えが()()()


 転生してから見かける髪の色は大体黒一色だったのに、あのピンク色の髪に禍々しいとまで感じる程の極大の神気を纏った剣……アレ?秘術の影響かしら?なんだか片刃が溶けて無くなってるんですけど……


 それは置いといて……あのちょっと頑張ってキリッとしたような生意気な顔……間違いなく勇者だ。

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