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11 前衛拠点へ帰還

 前衛拠点に戻ったら思ったより開拓者がいた……というよりよく見たらこの人達、行きの輸送車に乗ってた人達だ。

 彼等ももう探索を終えたのかな?私も結構な時間機械獣と戦ってたけど、奥の方まで入ってないのにこの人達はその間に既に奥まで行って探索を終えて帰ってきたというの……!中々すごいわね。

 とか思ってたらぎょっとした顔した一人の開拓者がこちらへ小走りで近づいてくる。よく見たらこの人輸送車でちょっと絡んできた人だ。


「お、おい嬢ちゃん……あんたその肩に担いだでっけえ腕何なんだ……?もしかして突然変異した機械獣を討伐に来た凄腕の開拓者ってアンタの事だったのか!すまねえ!知らないとはいえこんな凄腕の開拓者に向かって俺は……よく考えたら頭に妙な部品もあるし全身義体の開拓者だったってわけか。だったらあの狙撃も納得だぜ……」


 ……なんか変な勘違いをされてる気がする。

 まぁ今は訂正するのもめんどくさいし適当に流しとこ……


「いや、気にしてないから別にいいよ。それよりちょっと聞いても良い?これさっき突然変異がどうたらって言ってたけど、この血が爆発する虎の腕ってギルドで換金できるのかしら」


「え?!あ、この前衛拠点じゃ遺物の買い取りはやってないし多分無理だ。街に帰って開拓者ギルドに戻らないと分からないな。それより血が爆発するって……それ危ないんじゃないのか?」


「大きな衝撃加えなければ爆発は起こさなくなったから多分大丈夫だと思う。それに零れた血はたまにちっさい爆発起こしてたけど大した威力じゃないから平気平気」


 どうやら換金するのは街に帰らないとだめらしい。

 輸送車が街に変えるのは夕方よりちょっと前らしいので、今の時間ならご飯を食べてちょっと休憩したら恐らく帰りの輸送依頼もこなせるはずだ。ちょうどいいや。


 DARをミスズさんの所で換金したお金は「すぐにお金を返そうとするのは好感が持てるけど、流石にお金が無くなったら宿に泊まれなくて本末転倒でしょう?」との事でちゃんと受け取っているので、宿で泊まって少し減ってるがまだ少し残ってるから恐らく軽めのご飯ならここで買えるだろう。と思ってると輸送車で絡んできた男が話しかけてきた。


「なぁアンタ、もし昼飯を今から食べるなら是非俺に奢らせてくれないか?流石に凄腕の開拓者に喧嘩売るような真似して謝るだけで終わらせるにはちょっと後が怖えんだ」


「本当?じゃあ折角だから奢ってもらおうかしら、ええっと……」


「ああ、そういや名前言ってなかったな。俺の名前はコウジロだ。……全身義体はよく大食いって話を聞くがその体だしあんま食べないだろ、変に癇に障って殺されるよりは安い出費だ。」


 どうやらこの男、コウジロはお昼ご飯を奢ってくれるらしい。

 まぁ別に断る理由も無いし他人の金で食う飯ほどうまいものは無いと言うし貰えるものは貰っておく事にする。

 丁度魔力も大分使ってしまったし美味しいご飯を一杯食べるとしましょう!






「───あんまり持ってなかったとはいえ。さ、サイフの中身がすっからかんに……まぁでも死ぬよりはましかぁ……?はぁ……」


 ……ちょっと悪い事しちゃったかしら。

 まぁでも奢ってくれるって言ったのは彼だし、何だかんだ買ってくれたから別に気にする事も無いか。

 コウジロの奢りで売店で売られてる料理を色々と奢ってもらいお腹いっぱいになるまで食べた。

 久しぶりに見慣れたメニューがあるなと思って注文したら、良い方向で思ってたのと大分違う料理が出てきて中々美味しかった。

 朝食べたご飯もそうだったけど、何だかんだ未来だから食の技術も上がってるのか普通に注文できる料理が、転生前の貴族街に近めなちょっといい料理屋と比べても負けない位の美味しさをしている。

 未来も中々良いもんだなぁ……って思ったけど、よく考えたら何回か文明滅んでるのよねそういえば。

 ……やっぱり全然良くないわ。


 料理を食べてる最中、コウジロは仲間に呼ばれたらしく仲間の元へ向かっていった。

 美味しいご飯を食べるとやはり魔力の回復も早い。

 全快とまではいかないが半分以上は回復したしこれならもう一度あの虎が出てきても最初から全力でやれば蹴散らせるわね!いや出てきてほしくは無いけど。

 ちなみに虎の腕は食事する時には邪魔になるので、一旦前衛拠点の開拓者ギルドに預けておいた。


 この世界来て初めてまとも?な強敵と戦ったが、魔力を持たない生き物であれば(鉄の蜘蛛は例外として)簡単に蹴散らせると思っていたのに意外と奴等タフだったな。

 虎のようにあんな素早く動く癖に爆発しまくる上に強力な回復力があったり、鹿の群れのように統率の取れた動きで弾幕を放たれるのであればそりゃまぁ魔法なんて使う暇も無いし廃れる訳だ……

 私は魔力を闘気にして体を動かす方が得意だから、その点は心配ないが、やはりこれから先何かと銃があった方がいい場面は多そうだし前回売った遺物と合わせて今回の腕も売ったら流石に銃の一本位は買っても良いかなと思った。

 何の銃がいいかはよくわからないし、帰ったらミスズさんに聞こうかな?


 転生前と違い魔力の回復薬とかも無いだろうから今後も魔力の回復は食事のみになるだろうし、魔力の節約を考えると強化服も欲しくなるなぁ。

 あのピッチリした服はちょっと恥ずかしいけど……まぁ上に防護服とか着ればいいでしょ!



 ───お昼ご飯も食べ終わり暫く休憩していたら、いつの間にか輸送車が帰る時間になっていたので預けていた腕を受け取り……なんか厳重に固い紙で出来た箱にしまってある……気にせず輸送車に乗り込んだ。


「おう!帰りもよろしくな!マオウちゃん!……子供の姿とはいえ高位の開拓者にちゃんづけは失礼だったか?」


「気にしないから好きに呼んで構わないわよ」


 どうやら帰りもコウジロと一緒みたい。まぁ行きと帰り一回づつだしそりゃそうか。

 行きも大したヤツ出なかったし、魔力は多少回復したとはいえ体の方はまだ治りきってないし帰りは少しぐったり休んどこうかな。

 ……ん~。この輸送車の絶妙な揺れ加減、疲れて元々少し眠かったけど本格的に寝ちゃいそうね……

 コウジロに何かあったら起こしてもらえるように言って少し眠っちゃおうかな……ふわあフ。

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