1_1厨二野郎爆誕(涙目)
ヤバいヤバいヤバい
右目は色が代わり瞳孔の中で黄色い文字っぽい模様が浮かんでいる。右腕はうねうねと生きてるように黒い模様が少しずつ何かの模様を完成させようと蠢いている。左足はふくらはぎ~太ももにかけて斜めに床屋のくるくる回るシンボルみたいにそこだけ不自然に白く変色してる。
こんなん見られたら組継がさせられる。絶対に隠さんとまずい。
とりあえずメイドには扉を挟んで部屋に入る事を禁じた。
足はズボンで隠れるから問題ないとして右手はとりあえずアームカバーをつける。動きが制限されるので両腕につけたら普段の生活に不便なので左は着けない。
目はカラコンをつけても良いような気がしたが毎日の取り外しの手間を考えたら眼帯かな?家を出るまでは何かの拍子で外さないといけないかもしれないのでカラコンもつけとこう。
風呂はこれから自由だから断れるはずだから問題ない。
とりあえずごまかせることに安堵し、ふと気づく
目がうずき、左足が重い為に独特な歩き方をし、右手が痛いなんてほざくヤバいやつがそこに居た。というか鏡に写る自分だった。
泣いて良いですか?
。。。
そこで終われば良かったんだが。。。
鏡を通してじっと見ているうちに左足と右手に光って見えた。右目もなんか光ってる。
固まったまま動けずに居ると
名前 藤夕 瀧
年齢 18
職業 覚醒陰陽師
称号 厨二野郎 天才
スキル 詠唱魔法 式神作成 式神操作 視える魔眼 疼く右腕 神託の左足
状態 憑依(目玉親父 地縛霊 妖怪子泣き爺い)
というなんか突っ込みどころしか沸いてこないゲームで言うところのステータスプレートが浮かんできた。
厨二風に喋れば魔法使えるらしいよ?試しに「世に絶望に与える闇夜の帳を落とせ」とか適当に言ったら星が見えんくなった。
他にも「世の理清浄なる神の恵みを我に与え賜え」とか言えば回復魔法的なものじゃなくて美味しい水が出てきた。
「愚かなる愚民よ、頭が高い。我の前にひれ伏せ!」と言えばカーペットの一部が不自然に沈んだ。。。
「暗くなれ」とか「傷治れ」とかだとダメだった。能力としては凄い便利なだけに残念臭が酷い。
式神はダンジョンの素材を使って自分の分身を作り、条件付けにしたがって自動で動作するように設定できるらしい。そのうち大学の講義代わりに受けといてもらおうかな?ノートさえしっかりとってもらえたらなんとかなると思う。疼く右手が何か分からんけど足の方は足に取り憑いてる子泣き爺いの力で、神託を受けるらしい。子泣き爺いが神託とか意味分からん。
ステータスってダンジョンで一匹敵を倒したら出てくるとかじゃないんかーい。ダンジョンなんか存在せんやろ。
『ニュースです。世界各地にダンジョンが大量に出現しました。』
フラグ立てたの俺だけどきっと俺は悪くないと思う。(白目)