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【未完】ペドロフ・チイチャイコスキーは改名したい  作者: 弓原
第1話:ペドロフ・チイチャイコスキーとひみつのようじょ
7/30

招かれざる客 1

■ 招かれざる客 ■


 カルケーネン王国冒険者ギルドのギルドマスター・ズカベルの名でフィルの王宮の大書庫の閲覧依頼が提出された。フィルの1級冒険者の肩書がそれを後押してくれることだろうが、返答がいつになるかはわからない。

 王国からの返事を待つ間、フィルはマリアーヌが経営する“夜明け鳥の止まり木亭”に滞在し続け、冒険者ギルドでの講義や、討伐や採取、それにダンジョンアタックなどいくつか冒険者としての依頼をこなしたり、夜の店で歌ったらりして日銭を稼ぎながら日々を過ごしていた。

 またその間、3組の奴隷商と11組の個人が幼女ナカを買いたいと申し入れ、7件の誘拐未遂があったが、おおむね平穏に過ぎていった。


 フィルとナカがカルケーネン王国の冒険者ギルドに正式登録したことで滞在税は免除された。手形は既に返却しているが、今度は人頭税が発生する。

 特に定住していない冒険者の人頭税は月極の先払いだ。

 二度目の支払いに訪れた際、入国に際して対応してくれた兵士と再会した。何やら話があると言う事なので、フィルは以前の約束通り一杯奢ることにした。


「娘さんは一緒じゃないのか」


 乾杯の後、喉を潤すと早速、兵士はフィルに訪ねてきた。

 戦闘や泊りがけの依頼もあるため、ギルドを通して依頼を出して人を雇い、宿に残される幼女ナカの日々の世話を任せている。


「信頼できるか? それと荒事への対応はできそうか?」


 と、幼女の世話役のことを執拗に気にしてくる。


「理由をお伺いしてもよろしいですか?」


 外国語ではなく、この地の言葉を話すフィルが兵士に尋ね返す。


「あ、ああ、すまない、ってか、喋れたのかアンタ」


「ああ。この国に来てもう20日ですからね。日常会話ならば困らない程度には憶えました」


「言葉ってのは、そんなに簡単に覚えられるものなんだな。他所の土地行ったことないからよく知らんけど」


「必要に迫られれば誰だってこんなものですよ。それよりうちの“ペット”がどうしたのですか?」


 髭の吟遊詩人の露悪的な言葉を聞き流しながら、兵士が、ああそうそう、と話を戻す。


「俺と一緒にアンタの対応したもう一人の若い兵士を憶えているか?」


「居たことは。ただ顔立ちとかはもう忘れましたね」


「そいつ、トータスってやつなんだが、あの後すぐに居なくなっちまって、仕事にも出てこないし部屋にも帰っていないみたいなんだ」


「無断欠勤の上、失踪ですか。それは心配ですね。パワハラに耐えかねた……とかではないのですか?」


「“ぱわ”? まあ、いい加減な奴だが、せっかく得られた兵士の仕事をほっぽり出す度胸のある奴でもない。だから心当たりは一つしかない」


「と、言うと?」


「アンタの娘だ。アイツはあの日、あの“ナカ”っていう娘に異常にこだわっていた。詰め所に戻ってからも魅入られたようにブツブツと独り言言ってるし。付き合ってられないんでその日はそのままほっといて帰ったんだが、それ以来音信不通だ」


「つまり、()()に魅入られた彼が、何かをしでかすかもしれない、と心配しているのですね」


 兵士が、その通り、とエールを飲み干すとフィルがすかさずお代わりを注文する。


「まったく、アイツの世話でただでさえ割を食ってるのに、失踪とか勘弁してほしいぜ。俺の教育が成ってないって上からは目を付けられるし、その上事件でも起こしてみろ。出世の道がお先真っ暗だ。わかってんのか、ペドロフぅ、お前のせいだぞ」


 突然、兵士の矛先がフィルに向いた。


「なんなんだよ、あの娘は。そりゃかわいい子だと思ったよ。でも、ちっちゃいただのガキじゃんか。それなのにまるで、裸のグラマー美女が突然目の前に現れたみたいに眼ぇ血走らせて。トータスだけじゃない。他にもそんな感じのが周りに一杯いた。知ってっか? ここ数年、この辺じゃあ、子供の奴隷がよく売れるんだよ、誰が買ってんだか知らねぇけど、ブームってやつぅ? だってんで見た目のいいのが近隣からわざわざこの国に運ばれてくるんだ。アンタもそういう手合いかと思ったが、どうも違うらしい。子供の奴隷なんか買ってどうすんだよ。いや知ってるよ、ナニするつもりだって。でも、マジ気持ちわりぃ。トータスだって、そんなじゃなかったのに。アンタの娘を見てからオカシクなっちまった。なんなんだよ、あの娘は。きーてんのか、ペドロフぅ!」


 新しい杯を一気に半分ほど飲み、上半身を揺らしながらフィルに食って掛かる兵士。奢りのタダ酒ということで遠慮がないのもあるが、それ以上にトータス失踪のストレスのぶつけ先を求めていたのだろう。


「……ならばナカの周辺にトータスさんが潜伏している可能性が高いですね」


 フィルの穏やかな言葉は、酒で濁った兵士の脳に時間をかけて染み込んでいく。


「……アイツの居場所がわかるのか?」


「ナカといると、【撮影】スキルの発動音が聞こえることがあります。もしかしたらその中にトータスさんが紛れているかも」


「見つけたら掴まえろ」


 握った杯を前に突き出す兵士。その勢いで酒の飛沫が飛びフィルの顔と服を汚すが、フィルの表情は崩れない。


「無茶を言わないでください。流れ者の私がこの国の兵士を拘束したら、私の方が牢に入れられてしまいます」


「それでも掴まえろー」


「第一、私は彼の顔を憶えていません」


「記憶力ねーのかよ、ペドロフぅ。俺がやれって言ってんだからやれよぉ。そうしないと、俺は、俺は……」


「わかりました、わかりました。後でトータスさんの特徴を教えてください。できるだけのことはしてみます」


 うっうっうっ、と涙まで流し始めた兵士の肩に優しく手を置き慰めながら、フィルが新たな杯を渡す。


「ほ、本当か。お、俺を助けてくれるのか」


「はい。及ばずながら御力になりましょう」


「ありがとう、心の友よぉ。いやあ、うまい酒だ、気持ちのいい夜だ。なぁ、ペド。〝ペドロフ・チイチャイコスキー”よ、俺たちの友情にカンパーイ」


 フィルは表面上は平静を装っていたが、内心は込み上がる熱いものを必死にこらえていた。


      *     *     *


 朝帰りのフィルを、宿の女将のマリアーヌが出迎えた。


「旦那。娘ほっぱらかしで朝帰りとはいいご身分だね」


 ちょっと機嫌の悪そうな女将に白粉と香水の匂いをまとったフィルが大あくびを返しながら、部屋に上がっていく。


「ナカちゃん達の朝ご飯はもうすんでるよ」


「承知しました。いつもありがとう、マリアーヌ。今日もきれいですよ」


 不機嫌だったマリアーヌは、数度肌を重ねた男の歯に衣着せない口説き文句に思わず口ごもり、様子を窺っていた女中たちから、きゃーっと黄色い声が上がる。

 一度部屋に戻ったフィルは、ナカを含む二人と一匹を伴ってすぐに出てきた。


「おや、すぐお出かけかい」


「ええ、ちょっと風呂に」


「またかい、好きだねぇ。一昨日、行ったばかりだろう」


「可能ならば毎日入りたいですね。シッターが来たら待っていてもらってください」


「あいよ。ナカちゃんもお父さんと一緒で嬉しいね。気を付けていっといで」


「うん! おとうさんだいすき」


 幼女ナカが身体全体を使うように大きく頷いて、マリアーヌに大きく手を振る。


 カシャー


 どこからかスキルの発動音が聞こえた。


 …………………………………………


 風呂から帰ったフィルは、そのまま昼過ぎまで寝て過ごした。ベッドにはナカや小悪魔妖精、大トカゲまでもが潜りこんで“お父さん”と一緒にお昼寝して過ごしたため、シッターは宿の一階で暇を持て余していた。


 午後を大きく回った時間に起き出し、酒場で遅めの昼食を済ませ、ナカ達を遊ばせながらシッターと話していると、ギルクークら冒険者達がやってきた。

 混みはじめる前の時間を使ったフィルの“講義”の時間だ。場所の関係で今日は“夜明け鳥の止まり木亭”での開催だ。

 ギルドの職員が参加費を徴収し、更に場所代として一人一品以上の注文をしたのを確認してから、フィルはよく通るバリトンで語り出した。


「今日は【ポーター】スキルの一つ、【ストレージ】について説明します」


 王国に来てまだ一月も経たないのに流暢にこの国の言葉で扱うフィル。


「皆さんはスキルは一つに絞るべき、と教わってきたと思うし、それ自体はおおむね正しい。しかしそれは必ずしも絶対ではない」


 フィルは虚空に手を差し込み、肘から先が消えて見える。

 そして手を引くとそこにリュートが握られていた。


「このように【ストレージ】に収納することは様々なメリットがあります。特に冒険者という職業では、戦うための身軽さと、収穫物を持ち帰る運搬力の両立が、安全に且つ安定した収益に繋がります。しかしわざわざ【ポーター】スキルを取得するのは熟練度が無駄。きっとそう思っているでしょう」


 その言葉に何人もが頷く。


「そこで組み合わせるのが魔法系のスキルです。系統は何でもいいです。【魔法士】などの職業スキルよりも例えば【風魔法】などの個別スキルの方がこの場合条件にマッチします……おやおや、懐疑的な表情が増えましたね」


「それはそうです。メインスキルの他に【ポーター】に魔法系まで取ったら、熟練度を維持するなんて無理です。そんなことをしたらメインスキルを上げる余裕が無くなって本末転倒です」


 真面目そうな斥候職の女性の的を得た指摘に、ポローンとリュートを爪弾きながら髭に隠れた口が大きな笑顔を作る。


「【ストレージ】もまた魔法の一種であり、その維持には常に魔力を消費します。仮に魔力がなくなると収納したものがすべて術者の周囲にばらまかれてしまい収納量が多すぎると、自分の収納物に押しつぶされてしまうという事故も過去には発生しています」


 ひょいひょい、とストレージから3つ、4つと酒樽を取り出すフィルに、聴講生がこわごわと距離を取る。


「魔法系スキルには魔法を詠唱できる特殊能力が付与されているのは良く知られていますが、同時に魔法を行使するために必要なマナと呼ばれる魔力の能力補正も受けられます。魔法系スキル、ランク2で取得できる【魔力回復補正】。これを取得することで、」


「ペド先生、しつもーん」


 そこに手を挙げて大きな声がかかる。しかしその声音には、嘲りの色が見え、フィルだけでなく聴講生たちにも緊張が走る。


「ちょっと、困ります」


 ギルド職員が声をかけるが、強面達を相手に明らかに腰が引けている。


「“ペドロフ・チイチャイコスキー”ってなんで呼んじゃいけないんでちゅかぁ」


「講義の邪魔だ。他所へ行ってくれ」


 フィルが硬い表情で注意するが、その声が少し震え、焦りが感じられた。

 闖入者達は聴講生ではない。講義が始まる前後に、店にやってきた〝通りすがり”の者たちだ。何人か冒険者ギルドで見かけた者も混じっている。

 その様子に、ビビってる、と感じた闖入者達は、舌なめずりし、更に居丈高になっていく。


「ペドロフちゃん、ビビってますかぁ」


「ペドロフちぇんちぇーい。しつもんでーす」


 別の女がお道化て言い、ゲラゲラとバカ笑いに包まれる。


「おい、お前らいい加減にしろ!」


「いいかげんにしろってよ、おまえら、怒られてんぞぉ」


「おーこわいこわい」


「チイチェイコスキーの犬がキャンキャン鳴いてる」


 ギルクークの怒声にも笑いが返るだけだ。思わず出ようとしたギルの肩をフィルが抑える。


「フィルさん……」


「放っておきなさい。この手の連中はこちらに手を出させるのが目的です。手を出したらこちらの負けです」


「でも……」


「ギル君。冒険者には忍耐も必要ですよ」


 穏やかなトパーズの瞳で言われ、ギルはぐっと堪える。


「ちょいとアンタら。注文しないんなら帰んな」


 見かねたマリアーヌが声を上げる。


「んだぁ、ババア、ひっこんでろ」


「まあ、待て、待て。ババアの言うことももっともだ。エールをくれ」


 そう言って、男は硬貨を数枚、床にばらまく。


「這いつくばって拾え」


 マリアーヌは引きつった営業スマイルを顔に張り付けながら、腰を落とし銅貨を拾おうとする。その背後に回った男が、まるでマリアーヌを犯すように腰を振り、見ていた者たちが涙を流さんばかりに大笑いする。


「ババ専かよ」

「むしろババアにとってご褒美なんじゃん」

「よかったなぁ、ババア」


 ギルだけでなく、聴講生達が全員立ち、各々の武器に手を掛ける。

 だが、しばらく何事かぶつぶつと言っていたフィルが片手でそれを制する。


「……では、講義を再開します。少し話がずれますがメインスキル以外のスキルを取得することは無駄とされていますが、これは何故でしょう? 無論、熟練度が無駄になるからです。訓練や実戦で熟練度を上げ、ランクを上げ、新たな特殊能力……スキルを取得しても時間と共に熟練度は下がり、せっかくの経験が無駄になってしまうからです。ですがメインスキルであっても熟練度はいくらか低下します。結局のところ、メインかサブかというのはその本質ではなく、大事なのは入手できる熟練度と低下する熟練度のバランスということになります」


 辺りは静まり返っていた。静かな聴講生達を前にフィルの抗議は続く。


「スキルランクを高くするためには多くの熟練度を必要とする点から、確かにメインスキルへの登録は有用です。その為、一見すると熟練度の低下幅が大きく効率の悪いサブスキルを取得する意味は無いように思われます。しかし見かたを変えてみましょう。別にスキルランクは必ずしも高くなくてもいいのです。先ほどもお話しした【魔力回復補正】はランク2で取得でき、そしてランク2程度ならば低下する熟練度を維持するために一日に数度魔法を使うだけでもいいのです。さらに言えば魔法を使わなくても魔力を消費し、それを回復し、【魔力回復補正】の能力を使うだけでも熟練度は維持できます。そして【ポーター】の【ストレージ】もまた魔法の一部であり魔力を使用する。ここまで言えば答えは判りますね?」


 誰からも返答がないが、フィルは構わず続ける。客の反応が無くても芸を続けられる厚顔さ。それは吟遊詩人のような職には必須の能力だ。


「常に魔力を消費して【ストレージ】を使い続けることで【ポーター】の熟練度は入り続けます。つまりサブスキルであっても【ポーター】は維持できます。また消費した魔力を【魔力回復補正】で回復し続けることで、該当する【魔法】スキルの熟練度も維持できます。これが必要熟練度の低さと低下率の小ささゆえに職業スキルよりも魔法系の個別スキルが良い理由です」


「あ、あのフィルさん」


「ああ、ギル君。少し待ってくれたまえ。これからが大事な点だ。いいかい? 一度上げた熟練度が下がったとしても、実は努力が無駄になったわけではないんだ。つまり熟練度が低下し、スキルランクが下がり、特殊能力を失ったとしても、それを使った“経験”は残る。私は仮にそれを習熟度と呼んでいるが、習熟していれば同じスキルであってもより少ない力で、より繊細に、より効率的に扱うことができる。例えば()()()()()()()()()()()【風魔法】はランク2相当のものです。少々多く魔力を使い、またその準備のために長めの詠唱を必要としましたが、逆に言えばランク2相当のスキルでも習熟すればこれだけのことができるのです。ああ、そこの君、理解できたかな? 今日は特別だけど、次からはキチンと参加費を払ってください。でないと、お金を払って参加している人たちに不公平ですから」


「う、うぐぁ、が……」


 先ほど金を投げ捨てた男は、溺れているかのように空をかき、自らの喉を掻き毟っていた。

 男だけではない。講義の邪魔に入った闖入者達はみな、まるで見えない何かに囚われているようにもがき苦しんでいた。

 【風魔法】の一つ、【エアロック】だ。顔を青くし、空気を求めて苦しむ闖入者達の前で、フィルは穏やかに笑っていた。

「旦那!」

 マリアーヌはフィルの頬を打つと同時に叱咤するような声を上げた。


 フィルは我に返ったような不思議な顔でマリアーヌを見つめ、周囲では【風魔法】が解けたことで呼吸できるようになった闖入者達が必死で空気を求めて喘いでいた。


「……フィルさん、冒険者には忍耐が大事で手を出したら負けってさっき」


 ギルの指摘にバツが悪そうな表情で、んっん~、ワザとらしく咳払いをするフィル。


「あー、ギル君。男には戦わねばならぬときがある。そして勝ったのだから良いのだよ、勝ったのだから」


 あっはっはっはっはっ、と笑うフィル。


「……あのまま殺してたら縛り首か鉱山奴隷だったからね」


 マリアーヌの指摘に、フィルの空笑いは止まり、視線が宙を泳いだ。




■ ガジェットTIPS

職業スキルと派生

 熟練度が時間と共に低下する関係で一つのメインスキルを集中的に上げるのが最も効率的である。

 そのためメインスキルとしては、個別スキルよりも、より多くの特殊能力 (これもスキルと呼ばれる)が得られる職業スキルが選択されることが多い

 しかし複数のスキルを上げることで条件が満たされ、新しいスキルを取得することもある。

 これをスキルの派生という。

 例えば職業スキル【騎士】と【光魔法】スキルを延ばすことで【聖堂騎士】に転職可能になる、といった具合だ。

 この場合、メインスキル【騎士】の熟練度は下がりにくいが、メインに据えていないサブスキルの【光魔法】の熟練度は下がりやすく、両方を維持し続けるのは困難である。

 一方、【聖堂騎士】の職業スキルをメインスキルとすれば、光魔法を用いる騎士として熟練度低下の問題が回避できる。


 派生には様々なパターンがあるが、熟練度が低下する(努力が無駄になる)ために、その条件を特定するのは難しい。

 熟練度は訓練に充てる時間とのバーターであり、人生とのバーターともいえる。その意味では無駄なスキルを上げ、そしてその熟練度が低下してしまえば、人生の貴重な時間を無駄にしたことになるため、派生条件の調査というリスクを負う者は少ない。

 それ故に、職業スキルの派生条件などの情報は特定の組織、家系などで秘匿されることが多く、市井に流れることはほとんどない。


1時間後に次話投稿予定

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