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怪異譚~ゼロ~  作者: 雪の精霊
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始まった。

 ある日僕達は【人の怪異】と呼ばれる存在と出会った。

 【怪異】とは人の負の感情から生まれ落ちた怪物の事。

 【人の怪異】は人が人に対する恨み、嫉み、怨嗟、憎悪、自棄、などが積もり積もった存在。

 僕達は怪異から助けてくれたヴァルフォールのリーダー水越争太からその話を聞いた。

 そして衝撃的な事実を述べたのだ。

 「君たちは怪異と出会ってしまった。しかも最上位の怪異だ。君たちはこれから怪異と切っても切れない縁で結ばれてしまった。それは、これまで認知出来なかった怪異達を認知出来るようになるという事。それすなわち、怪異からも認知されるんだ。君たちはもう、いつもの生活に戻れない。」

 「はぁ、つまり?怪異に?襲われる?」

 「YES。」

 「そっか。」

 「まじかぁ。」

 「そうなんだー」

 明らかに一人分かってないヤツいない?

 口開きっぱのヤツいない?

 ほへ?ってなってるヤツいるくない?

 てか、襲われる?

 「襲われる!?」

 「え、そうだよ?さっき自分で理解してなかった?」

 「いや、まぁ、そうだけどさ、はぁ?え?あんなのに毎日襲われるの?」

 「あーそのへんは、うん。安心して。あんなに強いのそうそう居ないから。」

 「えーでも。」

 「はい。そんな皆にご提案があります。」

 ロングコートをいつまでたってもたなびかせる男が急に真面目な顔で提案を始めた。

 「提案か。」

 「提案ね。」

 「ていあん!」

 やっぱり理解出来てないヤツいない?

 「うん。提案。ヴァルフォールに入らない?」

 「そうきたか。」

 「そっか。」

 「二人が入るなら!」

 「じゃあ、入る。」

 こんな決め方でいいのか。人生で最重要な決定なんだろうけど。まぁ、いい・・・・のか?

 「おっけ。じゃあ、手続きしてくるよ。」

 そういって物陰にいって電話を始めた。

 

 NowLording


 「なぁ。あんなにあっさりとこれ、決めて良かったの?」

 「ああ、まぁ、いい。あれは、選択肢無いし。」

 「そうなのかー?」

 「あぁ、お前は理解出来てないだろ?彩花。さっきから。」

 「まぁ、・・・・いや!理解出来てるよ!」

 「そっか。じゃあ、さっき話していた【終焉】と【新世界】についてのお話、覚えているか?」

 「当然だ!そうだな!結構、あのーうん!凄い話だよね!」

 あぁ、もうだめだ。

 ほら、忍も頭抱えている。

 「え?なにか変なこと言った?」

 「変な事しかない。」

 「ま、あえ?」

 さて、あぁ、まぁ、これからどういう生活になるのか。色々不安だけど、

 まぁ、この二人が無事なら俺はそれ以上を望まない。俺にとってそれが最大の望みだ。

 「さて、三人よ。手続きが終わったよ。さぁ、これで君達はヴァルフォールの仲間だ。」

 「了解。」

 「ああ。」

 「疲れたー」

 疲れた?お前、なにもしてないだろ。寝てただけだろ。

 まぁ、いいけど。

 「さて、今から重要な事を話すよ。一つ目、ヴァルフォールは世界を放浪する。二つ目、君達は学校へ行けなくなる。三つ目、危険が危ない。これを聞いて、ヴァルフォールについてくるかい?今なら戻れるよ。」

 「俺ら義務教育。」

 「安心して。ヴァルフォールには先生がいるし、君達は戸籍無くなるし。」

 「あー。」

 うん?いま、え?なに?

 「戸籍・・・・」

 「あ、えへへ。忘れてた。戸籍無くなるよ?」

 「はぁ!?やば。え?どうして?え?」

 皆が予想する異常に反応は薄くなってしまうんだ。しってるかい?僕は知っている。

 「どうして・・・か。 まぁ、いや、君達はこの世界にとって隠蔽するべき存在になるんだし。」

 「どうしてですか?僕達はそんなにダメな存在なんですか?」

 「それがね、忍くん。怪異はね、認知しないと認知出来ないといったろ?わかる?」

 「なるほど。そうでしたね。そういう事でしたか。なるほど。」

 「あー、ついに頭から煙出ているよ。彩花から。彩花?つまりね、怪異しったら、怪異に見つかっちゃう!でも怪異はそこら中にいて、人に害を与えちゃう!じゃあ知ってるのはヴァルフォールと少しの人だけ!だったら皆が怪異を知らないまま怪異に実害を与えられないままヴァルフォールが怪異と戦える!ってこと。」

 「!なるほど。理解!」

 ふー、やれやれ、こいつの世話は手が焼けるぜ!炎だけにな!

 え?どういう、あーいや、なんでもないない。

 「さて、どうだい?ヴァルフォールに入るかい?」

 「おr・・僕は入るよ。」

 「僕も。」

 「じゃあ私も!」

 「ふーむ。なんで?」

 「怪異を認知したら怪異にも認知されて襲われるんだろ?じゃあ彩花、忍が危険じゃないか。」

 「さっき、僕らはあの怪異相手になにも出来なかった。力が欲しい。そして貴方の話が本当なら・・・やりたいことがある。」

 「私は二人が居ないと。」

 「なるほどね、いいよ。ようこそヴァルフォールへ。じゃあ、ヴァルフォールの船に行こう。」

 「ふね?」

 「そうさ。船だ。いいだろ?風情だろう?ヴァルフォールはその船で空を飛ぶんだ。」

 といい空を指さした。そうするとユラーと巨大な船が空に現れた。

 「ヴァルフォールの船、【夢幻】へ。」


 そして僕達は船に乗った。

 

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