クレクレに関する雑感
AKB48以降、シングルCDは「音楽を聴くもの」ではなく「握手券」もしくは、選挙だかの「人気投票券」となった。中には数千枚買う人もいるらしい(*1)。良い悪いとかでなく、現実としてそうなっている。
私は音楽を聴かないのだが、オリコンチャートを見ると、ランキング10位のうち、1-9位まで、グループ名らしきものに数字が入ってる。10位以降も、割合が減るが、同様の傾向がある。おっさんにグループの細かい違いは分からんが、おそらく似たような販売手法をしてるんではなかろうか?(*2)
一つのランキングに、CDを応援券とする層と、音楽を聴くものとする層の2つが混じっている。圧倒的に有利なのは前者だ。
同様に、クレクレがブクマや評価を「評価するもの」から「応援券」にした、ゲームルールが違う層ができてる感がある。
累計トップレベル、しかも完結作品とかだと、今更日間や月間ランキングに載らなくても、累計ランキングや、書籍や漫画等のメディアからの指名流入で十分なのか、クレクレしない方もいるようだが、昔から続いてる連載、または新作の連載を始めた方だと、新ルールに対応して付けた方もいる。
他の小説投稿サイトではそちらが主流のところもあるようで、そこから来た作家さんや読者さんは、「〇〇〇〇みたいに、『評価』じゃなく『いいね』って表示にしちゃえばいいのに」みたいな意見を、どっかの感想欄だか、活動報告だかで見た。
もひとつ連想したのが、選挙カーのアレ。
「〇〇〇〇でごさいます。最後の、最後のお願いにやってまいりました。〇〇〇〇。〇〇〇〇に、清き、清き一票をお願いします。」
とかいうアレ。
「うるせーな、こっちは夜勤明けで眠いのに、寝れないじゃないか」
「せっかく寝付いた子供が、うるさくて起きちゃうわ」
たぶん、私含め、多くの人がウザイと思っているだろう。
政策説明とか、そっちの方がいいんじゃないの? とか思う。でも、そっちはそっちでちゃんとやってるし、ネットユーザーにはblogとかで普段から政策は広めてる。あるいはTVの討論番組とか。でも、聞きに来てくれるのは、あるはblogとか見てくれるのは、番組見てくれるのは、政治に関心のある層だけ。
老若男女問わず、広い層から集票するには、結局アレが一番有効ということになる、らしい。
政治家だって、政策伝えるだけで勝負できるなら、あんな大変なことはしない。やらないと、やってる候補に負けて落選するから、やむを得ずやっている、らしい。
「うるさいアイツには絶対入れない」と思う人より、よく耳にした、という理由で入れる人の方が多い、らしい。
私は少し前までアプリ読者で、本文と前書き・あとがきしか見る機会がなく(アプリによると思う)タブレットやPCのブラウザで見ても「ポイント」表記ではなく「評価」表記なので、あとがきのポイントクレクレ芸とか読んでも意味がよくわからなかった。
なろうの上位作品のアクセス解析を見ると、スマホの割合が大きいので、大きい画面で読みたい私のようなおっさんは少数派らしい。
アプリで愛読してた作品をいくつかレビューしたのがきっかけで、アカウントがあるからと書くようになって、はじめていろいろ知った。
ぶっちゃけ会員登録とか面倒くさい。評価の仕方や感想の書き方も初心者を阻む。
ある意味、数万人の読者を抱える上位陣がクレクレしてくれたおかげで、それらを乗り越えた読者会員が増えたのではなかろうか。
書いたら書いたで、いわゆる「底辺」(未満)には評価や感想がなかなかつかないわけだが、そういう習慣のある読者が、新着か何かで運よく自作品を見つけて訪れて、たまたま読者の嗜好に合って気に入ってくれたら、はじめてブクマや評価がつく。そういう習慣のない読者だったら、読むだけでつかない。そんな感じだ。
彼らと、彼らを増やしてくれたクレクレ上位陣には感謝したい。
(*1) [写真] CD買いまくるAKBファンがヤバイ【第5回総選挙】
https://matome.naver.jp/odai/2136914734178176701
(*2) オリコンチャート 2018 年間ランキング
https://www.oricon.co.jp/rank/js/y/2018/




