神さま、私は罪を犯しています
かなり暗めな感じです。ご注意を。
両親が育み、あなたが与えてくださったこの命。
この命をもって、私は罪を犯しています。
生きがい。
それを失って、代わりになるものを見つけることもできず。ただ漫然と生きながらえ続ける。
それはきっと罪なのでしょう。
いつかこの罪が。
罪で無くなるためだとしても。
いつか生きがいのないこの命が。
生きがいを見つけるためなのだとしても。
生きがいのない人生など、空虚なものです。
人生の理不尽を楽しむ心の強さもなく。
人と競合することを楽しむ克己心もなく。
人の上に立つことを楽しむ野心もなく。
己の弱さを嘆き、強さを身につける気概もなく、人の上に立つ覚悟もない。
生きるということを全うと出来ていない。
だから、これは罪なのでしょう。
私は罪を犯しています。
己がいただく命を思う。私が生きるために日々糧とする命を思う。
食事のために消費した命に見合うだけの働きを、私は出来てはいないでしょう。
それでも私は死にません。
家族がいます。家族が好きです。そう言えるだけの幸福があります。
見たことのないものを見たいと思う。その気概を維持できず、いつも行動を起こさないけれど、それでも願いはある。
願いのために動いていない恥はある。心の弱さは恥でしかない。現実から何度も逃げて逃げて、ようやく生きられる程度の強さしか持たない。
それでも私は。
変わらない私と。
流れゆく現実を前に。
罪を犯し続けます。
もう少しだけ。
もう、少しだけ…。
なんども重ねて。いつまでも。