表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/37

新章:第一話 対話

お久しぶりです

 ティール達勇者一行が新魔王の討伐に向かって数日、俺はショーギ町の中心にある塔の中で刀を振っていた。モン・スピードが予想されたことで町には緊張が常に張りつめている。日を追うごとに空気が重くなっていくのがわかるほど、活気が失われていた。


「ここにいたのね」

「レナか。体を動かしてないといざっていう時に動かないからな」

「早くおわらせないと駄目ね。町のためにも」

「……そうだな」


 俺はそっけなく返す。実は裏切られてなかったといわれても、心の整理は追いつかない。

 つとめて冷静にふるまうためにも、一人で鍛錬しているが一番落ち着いていた。


『町のためというよりは早く仲直りしたいだけなのでは?』

「いらんことを言うでない」

『え? だってバレバレですよ???』

「それは、俺も感じている」


 バハムーティアはやや辛辣にレナの本心を暴露する。

 気づいてはいたが勇者と共に来てから、なんとなく距離を縮めようという魂胆が見え隠れしている状態で話かけられるから、こちらも返しには少々困っていた。


「ハイル? 誰と話してるの?」

「刀と話してるんだよ。意思を宿した刀とは話せるようになるからな」

「おばさんの剣と一緒なのね」


 なんとなく理解しているのか、うなずきながら何かを考えていた。

 和やかとまではいかないが、あの日壊れてしまった日常から、少しは前に進めたのかと思いつつ俺はティールと一緒に行った母を気にしていた。


出すといいながら遅れたこと、申し訳ありません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ