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第11話:動き始めた時Bルート

 空気が変わる。

 それに感づいたのは私と『剣星』様、その他の七極星だけだった。

 今までに感じたことのない魔力量。

 それは、異常というしかないものだった。


「もしかして、ハイル?」

「!? どういうことよ!」


 突然の言葉に私は驚く。

 ハイルの魔力は特別なもの。

 だから私は、この異常な魔力を理解できる。

 彼と一緒にいたから。


 なのに、彼女はいとも簡単に当ててしまった。

 彼の魔力を。

 これが一緒にいた時間の違い?


「それにこの魔力質……魔族のものなのに何故か懐かしい。彼のように……」

「ねぇ、答えなさいよ。何が来てるの?」


 私が聞いてもこの女は答えない。

 つくづく嫌な女だ。

 私も、この女も。


 ――あぁ、この子はいいわ。


 魔族じゃないけどこの子なら。


 強い嫉妬。


 甘美で醜悪な嫉妬。


 神の罪を背負うにふさわしい。


 ――――


 妹の怒号が鳴り響く中、俺は兄貴のことを考えてた。

 あの創造神の話以降、俺にできることはないのかと考えていた。

 ただ、俺ができるのは二本の剣で暗殺をすることしかできない。


「聞いてますか! 兄さんはいっつもいっつも……」


 妹の説教は続く。

 ……俺はこの力を兄貴のために。

 そう、追いつかなくても、あの人の為だけに振るいたい。


 続

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