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第11話:動き始めた時Aルート

 僕の下に来たのは王都の近衛騎士だった。

 ハイル君と入れ替わるように入ってきた彼は顔を真っ青にしてギルドに入ってくる。


「勇者様! 今すぐ王都にお戻りください!」

「いったい何があったんだい?」

「王都の中心で魔王発生……。勇者一行は早急に王国に戻り国民の避難及び討伐の準備の為に大至急帰国するようにとのことです……」

「それは国王の命令か?」

「……貴族院の決定です」

「何故!? 国王の指示は無かったのか!」

「国王は……先日、宰相のカズヤ氏によって殺害されました……」


 僕は驚く。

 そもそも、あの国王を慕う宰相が殺すことなどありえないのだ。

 国王の黒い噂は聞いたことがあるが、それを唯一信じなかった人が国王を殺すなんて……。

 国王のうわさが事実であったことに他ならない。


「わかった。僕とほかの『星者』達はこれから王都に向かう。けど『剣星』のレナは置いていこう」

「で、でも! 七極星が集まらないと魔王は倒せないんじゃ?」

「それを何とかするのも僕がやるべきことだ」


 そう告げ、僕はとある通信魔法を起動する。

 他の『星者』達に呼びかけるためだ。

 ただ、その時僕が感じた負の魔力。

 それが増えたのだ。

 飛来するわけでもない。

 隠れていたわけでもない。


 突然発生したその魔力に棒は驚きを隠せなった。

 神々から聞いたことがある。

 神とて一度は罪を犯す。

 その時に発生した一部の人間に降り注ぐ神の罪。

 神の大罪。


 その魔力は計り知れない。

 僕ですら憤怒の手加減に精一杯ついていけた程度なのだ。

 僕はハイル君が無事であると信じてパーティーメンバーへの連絡を優先した。


 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 僕の中で最悪の事態が思い浮かぶ。

 ハイル君が戻らないまま、大罪持ちが街の中に入ってきたのだ。

 しかも、片方は魔族の魔力質である。


 しかし、次の瞬間僕は息を飲んだ。

 新たな大罪持ちがハイル君と被っているのだ。

 ハイル君が……大罪持ちなのか?

 そもそも、いつから大罪を?


 頭の中では解決できない疑問が廻っている。

 あぁ、神セクターさん。

 これは、夢なのでしょうか?


 続

次回の更新は来週金曜日行います。

先週は更新を行うことができなくて申し訳ありませんでした。

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