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花食症  作者: 柏井彫刻
5/13

 7月15日

 今日から日記を付けようと思う。

 大きな理由はない。でも、なんとなく書き残しておくべきだと感じた。

 5月の初め、私は朝食を抜いた。その日からだと思う。ご飯が食べれなくなった、そしてそれを補うかのように喉が渇くようになった。

 二か月が経った今も、それは変わらない。

最初は大して気にしていなかった。2、3日で治ると、実際に医者もそう言っていた。

それが気が付いたらもう二か月。一体私の身に何が起こっているというのだろう。


 そこまで書いて、私はペンを止めた。

 自分の身に起こっていることは、自分がよくわかっている。

 「喉渇いたな……」

 最近気温が上がってきているせいか、喉の渇きもより一層ひどくなっている。

 私は水を飲むために台所へと向かった。

 「あら、どうしたの?」

 台所には母親がいた。最近やつれたように見える。いややつれたのだ、私のせいで。

 「喉が渇いたから、水を飲みに来たの」

 そう言って冷蔵庫に手を伸ばそうとすれば、あるものに目が行った。

 「お母さん、あの花どうしたの?」

 「え? あぁ、近所のお花屋さんで買ったのよ。 かわいいでしょ」

 それは、母親の好きな薔薇だった

 「……へぇ」


 違和感


 やがてそれは、恐怖へと変わる


 私は意識を手放した。

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