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エピローグ

 一九四四年七月七日午前三時、日本軍サイパン島守備隊は、残存兵力三千名を以って最後の総攻撃を行った。のちに『バンザイ突撃』と呼ばれるこの攻撃を、米軍は捕虜の尋問によって事前に察知しており、圧倒的火力を投入して粉砕した。そして、二日後の七月九日、米軍はサイパン島の占領を宣言した。

 続いて米軍は二十一日に同じマリアナ諸島のグアム島、二十四日にはテニアン島に上陸した。両島の日本軍守備隊は奮戦したものの、どちらも八月上旬には占領され、マリアナ諸島は陥落した。

 マリアナ諸島を失った時点で、日本の敗北がほぼ確定したと言ってもよいかもしれない。なぜなら、戦略爆撃機B-29スーパーフォートレスの爆撃範囲が、北海道と青森の一部を除く日本本土のほぼ全域にまで拡大したからである。終戦の日までこのマリアナから連日、爆弾を満載したB-29が飛び立ち、日本全土を焼き尽くした。

 だが、一九四四年八月の時点で日本が降伏するまではまだ一年ある。マリアナ諸島の死闘の後にも、比島決戦、硫黄島の戦い、沖縄戦をはじめとする激しい抗戦を日本軍は展開する。戦争はまだ、終わりはしなかった。

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