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パンの耳

昨日は公園で変な子とあった。

その子のことがとても気になってしかたがない。

いや、気になるというより心配なのかもしれない。

いてもたってもいられなくなり僕は高校生がたぶん全員登校したであろう時間に、おにぎりやお茶を持って変な子ちゃんのいる公園に向かった。


「・・・・・・」

「うぁっ、くぃもぉーもぉうくぅーいんふぁ(あっ、昨日の宇宙人だ)」


変な子ちゃんはパンの耳を食べていた。そう、9才くらいの女の子がパンの耳を食べていたのだ。しかも大量にある。


「パンの耳」


僕がそう言うと変な子ちゃんはゴクンとパンの耳を飲み込み答えた。


「これね、パン屋さんのおじさんがタダでくれたんだーいいでしょー」

「はい」

「んっ?」

「おにぎりとお茶」

「ライスボールとティーだー!」


なぜ英語!?


「食べていいの?」

「食べなきゃだめだよ」

「まっまさか、毒でも入って・・・」

「入ってないから!」

「入ってないのか!」

「入ってないよ!」

「入ってないか!」


疲れる・・・・・・。

僕は変な子ちゃんの座っているベンチの隣に座った。


「じゃあパンの耳全部食べたら食べる!」

「パンの耳そんなに全部食べれないだろ」

「あっ・・・そっか」


考えてなかったのか・・・。


「じゃあみんなに食べてもらう!」

「みんな?」

「みんなだよ!」


変な子ちゃんはパンの耳をちぎって手前に投げた。

すると鳩がきてパンの耳をつっついて食べている。


「みんなで食べるともっとうまくなるんだよ!」

「そうかもしれないな」

「そうかもじゃないよ!そうなんだよ!!」


変な子ちゃんは大量にあったパンの耳の半分ぐらいを公園にばら撒いた。

鳩が大量にきた。鳩以外にもからすや鷹がきている。

すると変な子ちゃんは僕にパンの耳を差し出した。


「みんなで食べるともっっっとうまいんだよ!あーーーーーー!!!!!」


一瞬の出来事だった。

鷹が、変な子ちゃんが僕に差し出したパンの耳が奪い取られたのだ。


「これは宇宙人にあげたやつなんだー!かえせー!!」

「おいっ!おにぎりおにぎり!!」

「えっ・・・」


カラスがおにぎりをつっついて食べていた。


「あーーーーー!!!!!これは私のなんだー!!こらっあっちいけー!!!」

「あぶないからっ!」

「ううーだって!だめなことはだめなんだよ!」


公園はもう鳥達の戦場となっていた。

これ以上ここにいると危ないきがするので一旦変な子ちゃんと公園から離れることにした。

鷹ってかっこいいけど怖いですよね・・・・・

川とかでパン食べてるといきなりパンを奪い取られるんですから。

迫力が半端ないです。怖いです。

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