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【読者地図】なぜ、その物語は届かないのか。――読み手・書き手・物語の「エゴと生態」を解き明かす創作心理  作者: Taku
実践地図―第1弾―:観測者が最初の一行を書く日

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第7話「彼女の余白」——著:博士







『読後から始まる』


           著:博士


作品は、


読み終えた瞬間に


終わるのだろうか。


観測してみる。


読んでいる間には


存在しなかったものが、


読後になって


現れることがある。


一行だけが残る。


ひとつの場面が、


何度も思い返される。


意味のなかった言葉が、


あとになって


別の意味を持ち始める。


不思議なことに、


作品そのものは


もう増えていない。


それでも、


読者の中では


何かが動き続けている。


では、


作品が終わったのは


いつなのだろう。


読み終えた瞬間か。


それとも、


読者の中から


何も生まれなくなったときか。


――まだ、


観測は終わっていない。


今日も私は、


「読後」を観測している。










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