表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約破棄され、思わず第二王子を殴りとばしました~国外追放ですか!心から感謝いたします~  作者: 四季 葉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/9

薬師の仕事始めます!


村の診療所の中は、懐かしい薬草の匂いで満ちていた。


亡くなったアメリアの父とセルフィスは医師仲間であるとは聞いてはいるが、詳しい経緯については彼女はなにも知らない。

乾燥した薬草を、飲みやすいように粉末状になるまですりつぶす作業を手伝いながらアメリアはセルフィスの横顔をぼんやりと眺めていた。


澄んだ水色の瞳に整った顔立ち。背はすらりと高く柔らかい物腰で、肩口にかかる灰色の髪の毛を作業の邪魔にならないように今は頭の後ろでひとつにしばっている。

もともと貴族の出身であるとはぼんやりとわかってはいる。

知っているのはそれくらいで、そういえばセルフィスのことは何も知らないことに、アメリアは今更ながらに気づいたのだ。


「やはり、私の予備の白衣なのでアメリア様にはサイズが大きかったようですね」

「え、えぇはい!・・いえ、そんなことないですよ。ブカブカなところは折り曲げればまったく気になりません!むしろ貸して頂けただけでもありがたいです!」


唐突に声をかけられ、アメリアの思考は現実へと引き戻される。

おまけにセルフィスに向かって変な返事をしてしまったので、恥ずかしくって顔が真っ赤だ。


森を出た後、アメリアはセルフィスが暮らしている村へと向かったのだ。

彼は、その村では唯一の医師だ。仕事の内容は医師というよりは昔ながらの治療師といった方がいいだろうか。


昔、まだアメリアの両親が生きているときは、ちょくちょくと彼の手伝いをしに両親は自分を連れてよくこの村にきていた。

彼女は医師である両親や、セルフィスの仕事を見ているうちに手伝いたいと思い、自然と薬師としての道を歩み、彼らの手伝いをするようになったのだ。


小さい頃からこの村には通っているので、もちろん村の皆とも顔馴染みでもある。

村の皆とは久しぶりの再会を喜んだあと、今まで着ていたドレスから村の女の子にお下がりをもらうと村娘の服へと着替える。

さすがに森を歩いたり、クーちゃんと遊んだりもしたので裾の長いドレスは足元や袖がぼろぼろだ。

それでなくても動きにくかったので、着替えるとほっと人心地についた気分になる。


ほどなく彼女は、村についてすぐにセルフィスの仕事を手伝いたいと申し出たのだ。村人たちは喜び、セルフィスも了承してくれた。

ただでさえ村には医師がセルフィスだけで、また薬師としてセルフィスを手伝ってくれるアメリアを村人たちは心から歓迎したのだ。

彼女は再び、薬師の仕事に就くことがきたのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ